四国の愛媛県,宇和島へ行った時の前夜祭。大嶋由美先生が計算はできるが,何算を使うのかが分からない子がいる・・・というお話を伺いました。
ふつうは,「そういう子には・・・」と何かしらの指導法をお話しするのですが,私の頭は「どういうソフトがあったらいいだろうか」と動きます。
時間があったら,作ってみたいと思い,ちょっとやってみました。
まだまだ試作段階です。なんとか目鼻を付けて,算数好きを増やす会のMLでご披露したいと思っています。
ソフトの仕組みは,とても単純です。
[クリック]で問題が変わります。
問題文を読んで,「たし算だな!」と思ったら,[+]をクリックします。
合っていたら,式が登場します。外したら,別の演算記号をクリックします。
一発で正解できたら,「一発君」を登場させるのもいいかなと思っています。
楽しみながら,作り進めたいです。
「平方完成」のソフトです。少し作り進んでいます。
ちょうど今見えている2ページ目を,新しく追加しています。
メクリで隠されているところには,
+16-16
が隠れています。
+16-16ですから,トータルは“0”です。
こういう発想はいいですよね。
日常的な感覚では,何か借りてきて用を足して,それから返すという発想に近いです。レンタル料がちょっと発生するかも,と思う程度で,やりたいことが出来ます。
数学ではレンタル料がないので,じゃんじゃん借りて,キッチリ返せばいいのです。
だからといって,+1万とか+100万とかと,欲張っても仕方ありません。
ちょうど良い感じで借りること。これが大事なポイントです。
それがつかめれば,この平方完成はほぼ出来るようになります。
すでに,数学でへこんでいる生徒さんには,こういう理屈を説明しても,右から左に流れて行ってしまうように思えます。
何が足りないのかというと,自分で「+16だ!」と気付く感覚の会得です。
しかしながら,そういう場面作りがなかなか上手くセッティングできません。
戦前にそのことの一つの解決策として「桃太郎の繰り返し」が提唱されていました。
受験数学の神様・藤森良蔵先生の提唱です。
それでも,取り組みたいという気持ちにならい生徒さんはたくさんいたことと想像できます。
「難しそう」が先行するからです。
時代が進み,クリック一つで「桃太郎の繰り返し(3連法)」が簡単に実現できるようになりました。
しかも,メクリは自分のタイミングでめくることも出来ます。
ちょっとは面白みが増していますよね。
生徒さんがソフトを面白がったら,類題を畳み込むように,3回以上繰り返すことです。
どんな数を足したらいいか,自然と気がつきます。
[問題]をクリックして,3回,4回とやってみれば,それだけで「ハハ~ン!」となってきます。
誰でも「平方完成」をクリアできる時代へ,少し前進したような気がしています。
さてさて,まだ,もう少し作り込まなければなりません。
完成するのは,まだ,先です。
城ヶ崎先生と歓談。
今回も,「姿勢」の話しがでました。
姿勢を良くしているだけで,インナーマッスルが鍛えられるそうです。
ですので,太りの防止としても効果的なです。
また,姿勢がよいと,そこに勢いが現れます。
勢いのある姿は,人目に付きます。
それを見て,ああいいなと思った人が,同様によい姿勢をしたくなります。感化です。
「敬せざることなかれ」
これは『礼記』の一番初めに出てくる言葉です。
敬というのは,粛敬のことで,慎み敬い,姿勢正しく,心に油断がないことです。
インナーマッスルが鍛えられ,勢いもでて,さらに,「慎み深く油断無しの心」を持とうと思えば,言動も少しずつ変わってきます。ちょっとした精神修養の道に入ります。
宇和島で算数の速さの授業をしてきました。
単元導入の部分を30分授業しました。
算数ソフトを使ったので,やっぱり授業の歩みは快調でした。
その上に,効果の高い手法を3つ使いました。
◆虫食い法
◆挟み撃ち法
◆三連法
どれもこれも,私の好きな方法です。
ソフトの馬力と効果的指導法で,子ども達は速さの計算式を全員正しく書いていました。
式が書けたからと言って,その式の意味が分かったかどうかは,別問題です。
式の意味が何なのか,そこへ迫ろうとしたところで時間となりました。
授業を終えて,これなら誰でもカンタンに授業が出来るなと感じました。
秋に広島と愛知でお話しをするので,そのときこのことを話すかもしれません。
宇和島で野口先生の御講演会。「第19回 名人に学ぶ教育講座」。その前夜祭のショット。松澤先生から写真をいただきました。
前列左から,神部秀一先生,塚田直樹先生,野口芳宏先生,私,松澤正仁先生。
後列途中から:少林(わかばやし)法子先生,大嶋由美先生,河野謙三先生,
楽しい会だったので,話が弾みました。
とても勉強になったのは,大嶋先生のお話でした。
◆わり算を面倒と思う子が増えてきたこと。
◆計算はできるけど何算なのかがつかめない子がいる。
ちょっとした事実を聴くことができ,頭の中が活性化しました。
わり算の筆算の流れをソフトで見せて上げたいと思いました。もちろん,スイートポテットも!
また,それとは別に,辛抱我慢をすると己に克つという精神力が付くことも大切な心得として話して上げたいところと思った次第です。
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そのわり算ですが,東京の内田先生からグッドな話しを聴くことができました。
算数ソフトでわり算の筆算をドンドン見せたら,教科書にない4桁÷2桁を自分達で考え始めたそうです。その話を聞いて,見事な「3連法」と思いました。
大嶋先生のお話を伺った2日後に内田先生からもわり算の話しを聴くことができ,また一つ見識が広がりました。