三角形の仲間分けをするソフトを開発しました。
画面の上半分に三角形が9つ登場します。
それを,画面下の「二等辺三角形」「正三角形」「その他の三角形」に分類します。
分類の仕方は,とても簡単です。
三角形をマウスでドラッグして,枠の中でドロップすればいいのです。
正しく分類できれば,その場所に三角形は止まります。
でも,間違えたら・・・
三角形は,元の位置に戻るので,やり直すことができます。
9つの三角形の分類が無事終了すると,判子が押されます。
「たいへんよくできました」「あっぱれ」「おみごと」の3種類のどれかが登場してきます。
これで全部終了ではありません。
右上にカバの[クリック]ボタンがあります。
これをクリックしましょう。
新しい三角形が9つ登場して,また,仲間分けができます。
このソフト,「もっと!算数」サイトにアップしました。ぜひ,ご覧下さい。
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この図が,「作法 教えの図」です。
真中に表されているのは,「自分」です。
両脇の空欄には,自分を高める言葉が入ります。
初心者なら「辛抱我慢も七日か十日」。
大人でしたら,それに「外が内を養い 内が外を資ける」を加えます。
「作法を学ぶ」とは,その所作を学ぶに止まりません。
人の道を正しく歩む心も同時に養えるのです。
それ故,ふさわしい適切な言葉も学び,それを書き記すようにします。
学びが高まれば,自然,書き表す言葉は変わってきます。
先日,チーム算数が開催されました。
私の目の前に座っていたのは,城ヶ崎先生です。
城ヶ崎先生には,12月の例会で手の置き方の話しをしました。
「何もしていないときの手は,どうしていたらいいのか」
「なぜ,そうするのか」
お話ししたのは,一度です。
それなのに,城ヶ崎先生の姿は実に凛とし,終始,感じの良い雰囲気を出していました。
一つの作法を知ること。
わずかなことですが,これが意識を変え,姿を変えていきます。
次回のチーム算数では,この「作法 教えの図」を配り,少しお話しをしたいと思っています。
『三国志』を読みました。といっても,蜀書だけです。魏書,呉書は読んでいません。
ちょっと調べたいことがあって,読んだのです。
気になることがなければ,読むはずもないので,この本は私の「寄り道本」です。
寄り道でも,読めばいろいろと有益な気持ちが湧いてきます。
三国志といえども,現代語訳は思っていたほど難しくありません。
それでいて,劉備だの,関羽だの,諸葛孔明など,有名所の武将が登場してきます。
中国の正史への敷居が,急速に低くなりました。
この感触が得られたのが,ありがたいです。
おかげで,正史などへの読書意欲が湧いてきます。
読書熱が高まることは,実に大切なことです。
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1,本を読む
2,創意工夫をする
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この2つが,学問の基本だからです。
本は多めに読みます。
創意工夫は粘り強く行います。
すると,読書と工夫が相交わり,質の高い中身が生まれてきます。
『三国志 蜀書』には,「白眉」「泣いて馬謖を斬る」「三顧の礼」も出ていました。
覚えのある言葉が途中にあると,ちょっとした一服感となります。有り難いです。
昨年の11月にPHPから出した作法書。
『恥をかかない! 小学生の行儀作法』が3月に2刷りになると連絡が来ました。
私にとって3作目になる本で,親子向けに良い感じでまとめられています。
世の中に行儀作法が行き届いていたら,この本はいらないのですが,昨今の子ども達,残念ながら行儀がチト悪いです。
それを「何とかしたい!」と思う方々が,この本を買って下さっているようです。
お役に立てて,有り難いと思います。
(この本は生協のチラシからの購入となります。PHPのホームページ でも扱っています。書店への注文もOKです。amazonnでは扱っていません)
作法と似ているのに,道徳があります。
道徳は,頭や心に直接働きかける勉強です。
作法は,まず体に働きかけ,それから頭や心に染みこませていく勉強です。
「所作」や「身なり」を整えると,自然と心や精神も次第にしっかりしてきます。
そうして内なる心がしっかりしてくると,それが外に資質として見え始めてきます。
「外は内を養い,内は外を資(たす)ける」です。
ですので,昔は1年生2年生と小さい子には作法をしっかり学ばせ,外から内を養っていました。
それから,心に直接働きかける道徳が行われ,資質の高い人へと歩ませました。
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最近の道徳は,よく考えさせています。
考えて自分で判断していきます。
お稽古事の経験のある方でしたら,自分で判断することは入門初期の指導ではないことが了解できると思います。
まずは,形を教え,形に慣れさせます。それから自分で判断となります。
作法は,道徳と違い形があるので,入門期に考えさせてもあまり効果がありません。
それより,「椅子に座って何もしていないときの手はこうしているのです」とまず形を教えます。
それを実際にやってみて,その効能を感じるようにします。
しかる後に,異なる場面となります。
この時,基本はこうだけど,ここはこういう環境なので・・・と自分で考え判断します。
その時の考え方が,「天地人(古い言い方をすると,時処位)」です。
天地人の三つを貫いて考え判断するのが,人の道の王道なのです。
道徳の授業に作法は必須です。今の道徳は内面に偏りすぎています。
宇佐美寛先生の連載があるので,この1年,『現代教育科学』を読んでいました。
秋頃からでしょうか,休刊・廃刊という噂が届き初め,いよいよこの3月号でおしまいになりました。
その3月号の宇佐美先生の御論文。これが実に良いです。
男女混合名簿が,一つの事例として載っています。
これが明快です。
相撲は強い力士が後から登場します。
落語は上手な話し家が後から登場します。
こういう例をたくさん示されたら,名簿も後に載った方が良いような気がしてきます。
相撲や落語は,お客様を喜ばせるために,強い人,うまい人を後に配置しています。
目的があり,その目的を達成するための配置です。
名簿にも何らかの目的があります。
その目的を達成するために,男女別が良いのか,男女混合が良いのか,選ばれるところです。
この3月号,最後の号ですので,江部満元編集長が寄稿しています。
編集長としての気構えが強く伝わってきました。
GHQにいたことも,驚きながら読みました。
江部さんの所を読み終えたら,電話がかかってきました。
なんと,江部さん御本人からでした。
インフルエンザも治られたようで,よかったです。
暖かくなったら,また,一献傾けることになりました。
今回のこのソフト,チョッピリ良い感じのスグレモノになりました。
円周の交点(三角形の頂点)をマウスでドラッグできます。
それだけで,円の大きさが変わり,同時に三角形が平べったくなったり,逆さまになったりします。
できる三角形はいつでも二等辺三角形!
当たり前と言えば当たり前ですね。
動きとしては,わずかなのです。
でも,これがなかなか楽しいのです。
それでいて,チョッピリ不思議な感じもします。
この面白さ,不思議さを,自分の目で見て,視覚的に「なるほど,そうか」と得心するから,算数は面白いのです。
★★
この円の重なりは重要です。
直線を2等分する垂線づくりなどの基礎となります。
ですので,このソフトを見るだけでもかなり大きな算数的数学的体験をしていることになります。
「もっと算数」サイトにアップしました。ぜひ子ども達に見せてあげて下さい。