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合同の作図ソフトを作っています

5年の合同に,合同な三角形の作図がでてきます。
その作図ソフトを作り始めました。

小学校では3つの作図方法を学びます。特に,証明することもありませんので,とりあえずは,やり方を見るようにすれば,とても良い学習になります。
ここで学ぶ3つの方法は,相似の作図でも同様のタイプとして学ぶことになり,中学の合同条件へとつながっていきます。

はじめての「3つの作図」です。何度も見て,しっかり作図できるようになってほしいです。

来週の頭には「もっと!算数」にアップできると思います。
大いに頑張って作り進めます。

※facebookでも少し書いています。関心のある先生,どうぞ「友達になる」ボタンをおしてください。

流しそうめん野口塾

  今週末の土曜日は,野口芳宏先生のご自宅で開催される「流しそうめん野口塾」です。
  http://edublog.jp/jd-n/archive/403
  今回は,聞くところによると,小学館の編集の方々が参加されます。
  また,筑波大学附属小学校の桂聖先生も参加されるとのことです。
  国語の野口先生と桂先生,そこに野口塾のメンバー。さらに,小学館です。
  何か,とっても楽しくなりそうです。
  その楽しさを体感されたい先生,是非,ご参加ください。
  野口先生のご自宅敷地内にある古墳も見学できます。

  私も参加します。皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

  今月,私は下の講座に参加します。
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  第6回 元気だ!授業・学級づくりセミナー
  7月23日(土)山口県です。
  http://edublog.jp/dutch/archive/405
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  第4回教材・授業開発研究所全国大会in兵庫
  7月30日(土)兵庫県です。
  http://edublog.jp/jd-n/archive/392
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  私がお話しする内容は,算数ソフトに関連した話です。
  年を追う毎に,「算数ソフト」を使う先生が増えているので,その流れで,お話をする機会が増えています。
  特に,今年は急増しています。

  この夏は,上記以外で4カ所から依頼を受けています。
  全国縦断・・・・という声も上がっています。
  ありがたいことです。
  もし,今以上に忙しく出張するようになったら,「移動中にソフト開発」という,新しい仕事スタイルが始まるかもしれません。
  パワフルノートパソコンが必要になります。すると,ipadはだいぶ先になるのだろうなと,思っています。
  
  算数の新しい時代が始まっているので,私のライフスタイルも変わり,そこから新しい何かが見つけられると感じています。忙しさに合わせて自分を変えていくと,それが見えてくると思っています。

新刊! 『日本地図めいろ ランキング』ほるぷ出版

  楽しい本が出来ました。
  『日本地図めいろ ランキング』です。

  お世話になっているほるぷ出版からの発売です。
  迷路とランキングをジョイントしてつくった楽しい地図の本です。
  冬に執筆していたのですが,夢中になって書いていました。自分で書いていてとても楽しく,これはグッドだ!と思っていました。
  それをほるぷ出版さんが,形にしてくださいました。

  昨日,届きました。
  めずらしく帯がかかっていたので,そのままスキャンしました。

  発売はアマゾンで6日になっています。
  予約注文が出来ます。よろしくお願いします。

  今年はこれで4冊目です。例年になくハイペースです。
  この先は,作法の本が年末に出ます。
  もう1冊,もしかしたら児童書を作ることになるかもしれません。
  また,来年の春に向けて,算数授業の本を手がけたいと思っています。

  今週末の土曜日は,恒例の野口先生のご自宅で開催される流しそうめん野口塾です。
  今年も,小学館の編集の皆さんが参加されると聞いています。
  また,筑波大付属小の国語の桂先生も参加されると聞いています。
  楽しみな会です。
  たくさんの先生方と出会えることをとても楽しみにしています。

読売新聞の「編集手帳」

  読売新聞の編集手帳です。
  6月12日の号で『明治人の作法』が扱われていました。読んでいただけて,ありがたいと思っています。

  この記事を書いた方が注目した「御分」ですが,今で言えば「貴方」に通じる言葉です。
  でも,「自分」「貴方」では,文字から強く伝わってくるものがありません。
  これが,「自分」「御分」と並ぶと,日本人の人間観が伝わってきます。
  自分に「分」があるように,人にも「分」があるという,感覚です。人を大切にする感覚です。
  この感覚,古事記や日本書紀,これらの書が出来る前に,日本を記した魏志倭人伝などからも感じ取れます。
  「御分」は,「古来からの日本人らしい感覚」を上手に表した語なのだと私は思っています。
  もちろん,「人様」という言葉が使われる現代にも通じています。

  この「御分」という言葉が使われていたのは,室町時代です。
  『三人懺悔冊子』や『太平記』で使われています。

  太平記は戦記物なので,やたらと戦っています。
  人を殺したり,腹を切ったり・・・と,当時の武士道が手に取るように分かります。武士道が好きな先生は,この本を読まれることをすすめます。かなりボリュームがありますが,面白いです。
  太平記は,随所に迫力があります。その中で驚いたのは,街道で向こうからやってくる敵の騎馬を迎え討つシーンです。
  馬の前足を斬り,返す刀で馬の首を斬り落とします。読んでいて,お見事!と思ってしまいました。でも,本当に斬れるのか,ちょっと半信半疑です。
  馬上の武者には斬りかかったと書いていないので,きっと落ちて大けがをして,恐れも成して逃げていくのだろうと思っています。

  戦いのおもしろさに加え,勉強になるのは,「恥の文化」「名誉の文化」です。
  末代までの恥とか,武門の誉れとか,そういう感覚が随所に出てきます。

  「敵」「戦」の存在が強いと,「恥の文化」が引きずられるように出てくるようです。
  「恥をかかないように」とか「みっともない」という感覚です。
  自分を見つめる思考です。自分がとっても大切なのです。
  
  逆に「和」の存在が強いと,「人様」という感覚が高まり出てくるように思えています。
  「ご迷惑をおかけしないように」とか「不快感を与えないように」という感覚です。
  自分より人を見つめる思考です。人があっての自分です。
  こちらが作法の世界です。

  作法を通じて,歴史を読むのは,なかなか面白いです。

  

総務省のICT絆プロジェクトの授業で算数ソフトが!

  埼玉県の毛呂山町の川角小学校。総務省のICT絆プロジェクトを推進している小学校です。
  その授業の様子が,教育家庭新聞に紹介されていました。

  電子黒板に写し出されているソフト, 『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』です。
  3年のわり算の中の「0÷4」を学ぶソフトが映し出されています。
 
  画面は,「かき氷を4人の忍者で等しく分ける」題材になっています。
  かき氷8こを4人で分ける。
  かき氷4こを4人で分ける。
  ここまでは既習事項です。子ども達も答えをどんどん言ってくれます。それをアニメーションで確認して,いよいよ本番の所となります。
  かき氷0こを4人で分ける
  これは,どう考えたらよいのでしょうか。それをみんなで考えるわけです。(上の写真は,0このかき氷を分け終わった画面です)

  みんなで,「0÷( )」の考え方を問題解決したあと,ipadで一人一人が練習をします。
  右に写っているソフトも子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』です。

  女の子が4問のわり算に挑戦しています。学習したばかりの「0÷( )」の問題が,既習のわり算の中に混じって登場しています。
  問題は何問でも出てくるので,「もう,大丈夫!」と納得いくまで繰り返し勉強できます。

  ipadは,ウィンドウズのマシンをリモートコントロールできるので,ipad上で算数ソフトを楽しく使うことが出来ます。

  こういう優れた環境を構築してくれたのが,キーウェアソリューションズです。
  7日からビッグサイトで開催されるICTソリューションにキーウェアソリューションズのブースが出ますので,関心のある先生は,ぜひ,お立ち寄りください。

  新しい時代の算数の一つの姿です。
  算数が,本格的に面白くなっていく時代です。嬉しいです。

  教室に地デジテレビとPCがそろったら,算数ソフトをぜひ活用してください。
  無線マウスを使うと,子ども達の席からクリックすることが出来ます。

  

  

『算法地方大成』の中に,分数がありました!

  江戸時代の本の復刻本です。
  ようやく読み終わりました。

  算数ファンの先生には,たまらない1冊です。
  江戸時代にはほとんど使われていなかったという通説のある分数ですが,どうしてどうして,この本にはやたらと出てきます。
  どんな場面で出てくるかというと,「税」を計算するところです。

  この本は,税のことが詳しく書いてある画期的な算術書だったので,農家の人にもかなり読まれたそうです。
  それが気に入らなかった数学者もいて,農民がこの本で税を知ると,取り立てのじゃまになるとの非難も出たほど,よく売れていたのです。
  ということは,農家の人たちも分数を知っていたことになります。これは,私にとって大発見です。江戸時代までの分数が,また一つ明らかになりました。
  
  それだけではなく,計算途中に「平均」も出てきているし,「四は捨て五つ切り上げて」と四捨五入も登場します。
  その文字を見て,「四捨五上」になぜしなかったのかと疑問になりました。また,「四捨五入」より,「四出五入」の方が漢字の釣り合いが良いようにも思います。でも,そうならなかったのはなぜなのか。慣用的な面と,中国の古典の面から,読み込みを進めたいなぁと思っています。

  ここまででも,驚きの発見だったのですが,さらに,ビッグな発見がありました。
  「三ツ五分」と書いてあったのです。
  「三割五分」の事です。「割」が「ツ」なのです。
  これで,また,気になることが生まれてきました。利率の「割」と「ツ」の関係。「ツ」は元々どんな漢字だったのか。
  あれこれ,頭の中を巡りますが,「割」さがしが大きな楽しみになりました。

  算数ファンとして,実に内容の濃い本なのですが,この本,作法の流れからも実にすごいことが書いてありました。役所勤めの方々の意識の高さが感じられるのです。『明治人の作法』(文春新書)にも少し書きましたが,公共放送の取り組みに通じる流れが,この本にあるのです。

  久々の大ヒットBOOKです。時々,読み返したいです。