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「千の丘の国」ルワンダ

b7495アフリカのルワンダで,ブートキャンプ(夏期集中講習)が行われました。
会場はASI-D社で,5教室で同時展開されました。

講習の成果については,今,分析中ですので,詳しいことは書けませんが,大成功だったことはお伝えしたいと思います。

右の写真は,その会場の1教室です。
ご覧のように,窓の向こうは道路です。
この道路はこの建物の前で行き止まりになっています。
ということで,この教室は2階に位置しています。

ところが,ルワンダは「千の丘の国」と言われるだけあり,どこもかしこも斜面です。
盆地のくぼみに行かない限り,どこでもそれなりに見晴らしが良いのがこの国の特徴といえます。

ですので,この2階に見える教室も,建物の反対側に出ると,1階となります。

教室に入ると,日本人はちょっと違和感を感じます。
ご覧のように,柵がしてあるからです。
2階なんだから,そんなにまでしなくても・・・と思いますが,危ないのでしょうね。
防犯用の柵があるのが普通な国に来てみると,日本の安全度が著しく高いことを改めて感じ,実にありがたい国に住んでいるのだと,日本人であることに感謝の気持ちが湧き上がってきます。

日本の民家は,雨戸を普通に備えています。
雨用の備えですが,防犯力も高いです。
日中は目に触れないところに収納し,夜や雨の時に出して来ます。
こういう収納式を開発してきたのが日本なのかと,ルワンダの柵を見て思ってしまいます。
収納式と言えば,昭和30年頃まであった「ちゃぶ台」,今も現役で活躍している「ふとん」など,日本の伝統的な道具は収納式になっています。
生活中に知恵を巡らす日本は偉大だ!と,そんなことすら,柵を見て感じてきます。

同じように,教育についても,日本の教師の知恵は素晴らしいです。
それをどうやって途上国に伝えていくのか,それが今の私の仕事の一つになっています。
世界に目を向けられる先生方と交流しつつ,ほんの少しでもその道で貢献できたらと思います。

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