年の瀬,師匠・野口芳宏先生の本『授業づくりの教科書 国語科授業の教科書』を再読していました。
読み返したのは,「第3章 授業の基礎技法」です。
基礎技法とあるのですが,読んでいると,「基礎」というより「重要」と思えてきます。
まず,「質問」と「発問」は別物として紹介されています。若い内は,何でも問えば,それは問いを発しているのですから,「発問」と思ってしまいますが,質問となっている場合も多々あります。
どう違うかが,一覧表になっています。授業をしてきた先生が読んだら,なるほど!と思えます。
その後,発問の教育的意義が記されています。こういうところが,重要なのだと思っています。
「解に迫り,追求していくその過程で,子どもの思考力を練り,高めていくためにするのが『発問』である」と。
そうして,そういった質の高い発問の成立とメカニズムも示されており,さらに,良い発問の条件が載っています。
一義性(明快性)を持つ
生産性(開発性)がある
・・・・・
関心のある先生は,ぜひ,ここをお読み下さい。
読み途中で,ちょっと一休みし,フェイスブックを見たら,山口県の浅村先生からメッセージが入っていました。なんと,この本を読まれていたそうです。たくさん線を引き,ノートに整理され,この教科書シリーズの今後を楽しみにしていると,嬉しい便りを頂きました。
大晦日に,同じ本を読んでいた先生と,学びを分かち合えて,とても良い気分になりました。
そろそろ,『法華経』の中巻が届く頃です。お正月に楽しく読みたいと思っています。