6年生になると,「分数×分数」を学びます。
『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(6年4巻,さくら社)に右のソフトが入っています。
途中の約分が無い問題
途中の約分が1組の問題
途中の約分が2組の問題
どれもこれも,良い感じで出題できます。
ですので,このソフトを見ていると,なるほど,「約分は斜めにも出来るんだ!」とわかります。
でも,どうして,斜めに約分をしてもOKなのでしょうか。
これについては,先生が把握していないとなりません。
基本は,「交換法則」です。
たとえば,分子に交換法則を適用すれば,下のように上下で約分する形になります。
ですから,斜めに約分をしても,OKなのです。
約分を楽しく頭に入れる「約分ことばパズル」があります。
「算数数学好きを増やす会」のメーリングリストに,佐々木先生が昔懐かしいパズルを紹介してくれました。
同じ文字を約分するパズルです。
出てきた答えは,分母から読みます。「すかい」となります。分子に交換法則を使うと,「すいか」が正解となります。
こんなパズルをやって,「斜めに約分をしてもOKなこと」「交換法則が使えること」を子ども達にしっかり伝えるのも,算数を楽しくする良い工夫となります。
さらに,この「約分ことばパズル」は,もう一歩踏み込んで,「約分そのもの」を意識したパズルへと発展させられます。
まずは,下のように,平仮名か片仮名で出題します。
約分できません。
でも,これをローマ字にすると・・・・
ごらんのように「AKB」になります。
このローマ字化するところに,約分の約数の味が込められています。
こうして,「斜め約分」を楽しんでから,ソフトでチャッチャカとチャレンジするのも,良いですね。