点対称では,対称の点を結んだ直線のちょうど真ん中に,対称の中心が位置します。
ですから,左の画像で言うと,「A0=BO」ということになります。
点対称の図形には,この関係が保たれていることを子ども達に見せたいと思い,ソフトを作り進めています。
[?]ボタンをクリックしたら,次のように動くようにと考えています。
1,鉛筆A,Bが点対称の図形の辺の上を移動する。
2,AとBを結ぶ直線も,鉛筆に合わせて動く。
こういうソフトが出来れば,ABは常に対応する点に位置し,ある時は近づき,ある時は離れるが,それでも常に「AO=BO」の関係が保たれていることが分かります。何とか,作り上げたいです。
ABが辺を動く様子をみると,辺の上のどこの点にも対称の点があることも分かります。
作図をすると,どうしても頂点ばかりに目がいきますが,それ以外の所にも,対称の点があります。
そういう理解を深めてほしいと思います。
それともう一つ。「線が動く」ことを頭にしっかり入れてほしいと願っています。
==算数の線は動く==
「そんなこと,常識だよ!」と感じる子に育ってほしいのです。
中学・高校へ進むと,数学の線はやたらと動きます。教科書や参考書では図として固定されていますが,概念ではとてもよく動いています。
しかし,図では動かないので,わからない子はセンスがないということで,あきらめの道を進みます。悲しいことです。
小学校の内から,線が動くことを何度も見ていれば,「放物線と接線」のような学習場面でも,これはこうやって動くんだ,と頭の中で動きを把握できるようになります。動きを見ることは,頭で図を動かす力を高めます。
こうなると,算数・数学は楽しい世界になります
「線の動きを見せてあげたい!」
そんなことを思いつつ,点対称の3つめのソフトを作り進めています。近日中に,「もっと!算数」サイトにアップできるように,頑張ります。
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『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(DVDブック,さくら社)を使う先生がどんどん増えていて,本当に嬉しいです。「無くてはならないアイテム」と言ってくださる先生もいます。嬉しい限りです。
ソフトを使う大きな成果として100点が増えています。これも嬉しいことです。
その上,さらに,頭の中に豊かな算数がたくさん入るので,これが後々とてもなく大きな力になるのだと思っています。