2年生の「1000までの数」の学習に,数直線が出てきます。右のソフトは,その数直線の場面で活用するソフトです。
数直線ですから,「目盛りを読めるようにすれば良いのよ」と思われがちです。でも,これでは算数の豊かさが伝わりません。
もっとも大切なことは,「数直線が,0から指定の目盛りまでの量を表している」と認識出来るようにすることです。
右の画面では,赤い線が「340」を指しています。そして,数直線の下に「100束」「10束」が登場しています。この「100束」「10束」の図が,「半具体図」です。
この図ですが,テープ図でも良いのですが,テープ図は長さだけで示す量の図ですので,「なぜ320なのか」を自然と理解させる力は持っていません。
半具体図になると,テープ図を100単位,10単位で区切ったスタイルになっているので,320になる意味がとてもわかりやすくなります。わかりやすいが故に,子どもが「ああ,そうか!」と,自分から納得する状態を作り出しやすくなります。能動的な状態です。ソフトを使うだけで,こうした能動的な脳の働きが得られます。
算数ソフトを使って算数の授業をされる先生がどんどん増えていますので,「半具体図」が数直線に付随する授業が全国で展開されることになります。算数の一つ一つをしっかり理解することにより,算数はおもしろい!と感じ取れる子が一人でも多く増えてくれたらと願っています。
このソフトは,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』の2年3巻に収録されています。
算数ソフトですから,クリックすると問題が一瞬で変わります。同時に,半具体図も問題に応じて変わって行きます。何回も何回も半具体図を見ることが出来るので,自然と数直線に対する認識が豊かになっていきます。