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東京での「道徳読み」

山中伸之先生のセミナーへ行ってきました。
いつもながら、山中先生の話には聞き惚れます。
それでいて、とっても明るく楽しい話です。

今回の滑り出しは、「ガチガチ学級」と「グダグダ学級」の話でした。
その5段階尺度が出て、自分の学級は・・・・と話がどんどん続きます。

あっという間に、時間が経ってしまう講座でした。

野口先生が、「語りをさせたら山中先生は小学校の先生の中で一番だ」とおっしゃっていました。
まさにその通りと思います。
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私も2コマお話をさせていただきました。
1つは、「道徳読み」
2つは「算数ソフト」
です。

「道徳読みの話を聞きたくて、やってきました。」
そんな風に言って下さる先生が何人かいらっしゃり、ちょっと濃いめに話をしていこうかと思いました。

何しろ、会場には熊谷先生、藤井先生、鬼澤先生、藪田先生と関東の若手実践家が揃い踏みでした。
また、静岡の鈴木先生、山梨の伊藤先生も駆けつけて下さいました。
「道徳読み」がじわじわと広がっていくことを強く感じました。

今回の読み物教材も「ブランコ乗りとピエロ」。

「道徳読み」のやり方が分かっている先生方が多かったので、やり方に加えて、価値項目について少し話しました。

「ブランコ乗りとピエロ」には、価値項目として「謙虚」が出ています。
それが教材の左上にもしっかりと書いてあります。
気づく子は気づき、上手に活用してくれます。

その謙虚を、できれば先生は講釈できると良いのです。
その講釈として、私は反対語に着目しています。

謙虚←→傲慢、高慢

謙虚の反対は傲慢であり高慢である。

ここまでは、ちょっと考えれば分かることです。
反対語を見出すだけでも、課題となっている謙虚の輪郭がよくなります。
それをさらに分かりやすく、心にストンと落ちるようにできたら、それは最高となります。
学問としての道徳を学ぶと、その最高の世界を感じることができます。

どんな学問道徳なのか、「道徳読み」を実践している先生からぜひ伺って下さい。
「道徳読み」について語れるだけでなく、「謙虚」についても、しっかりと話ができます。

話を聞けばハタと感じてきます。驚く先生もいると思います。
そうして、聞いてしまうと、「ブランコ乗りとピエロ」の授業とは全く関係ない時にでも、子供達に話したくなります。

道徳の教材を俯瞰するように、価値項目を独立させて意識できるようにすることが、道徳の授業の歩む一つの道です。
それが可能となる話を聞くことができます。

先生が、「謙虚の話」(傲慢、高慢の話)を教室でしたら、心にズシンと響き、自らを改めようとする子がきっと出てくることでしょうね。
そう言うクラスが次第に増えていくことでしょうね。
とてもうれしいです。
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