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「道徳読み」の「省みる」のその後で

熊谷青士先生が、「省みる」と「省く」にどことなくつながりがありそうだということをメールで話してくれました。
こういう思いは、鵜呑みにする学習から思考する学習へと歩みを進めてくれます。

「道徳読み」のパート5の「省みる」と、「省く」は、言われてみて、確かに通じるものがあるなと感じます。

普通の振り返りだと、今日勉強したことを、黒板やノートを見ながら、あれこれ思い返し、あれも勉強した、これも勉強したと、できるだけたくさんのことを書きつづる方向になります。省かない方が良い感じになります。

「省みる」は、心にグイッと来たことを1つ記す程度です。
他のことも大事なのですが、特に心に響いたことに厳選して書きます。
省けるところを全部省いているとも捉えることができますね。

たくさんの現象を記すことと、一つだけを心に落とすこと、どちらが道徳として良いのかと問うてみるのも面白いです。

うそに2つの種類があることをご存じでしょうか。

一つは、皆さんもよく知っている普通のうそです。
「宿題やったの?」と言われて、宿題が出ているにもかかわらず、「今日は宿題が出ていない」と言ってしまうようなうそです。
どちらかというと、人に向けるうそです。
他との関わりがあるので、比較的ばれやすいです。

もう一つは、「言行一致」に関わるうそです。
ゴミを拾いましょうと指導しつつ、廊下に落ちているゴミに気づきながらも無視する。
こういううそです。
若い頃の自分なので、恥ずかしい気持ちが湧き上がってきます。
言うことと行いが一致していないのです。
こちらは、自分へのうそです。
自分の心の中での思いなので、人に知られにくいです。

「省みる」で一つだけ心に落とすように書くことは、それを続ける内に、自分自身の中に「言行一致」の意識が芽生えてくるからです。
ノートに書いたことと自分のちょっとした行動が、ふとした時に気になるようになってくれたら、それはまさに生きた道徳となります。
格好良く言えば、修養の始まりであり、道徳の道を歩み始めたともなります。
悪い道には入りにくいです。
こういう意識がほんの少しでも芽生えてくれたら、道徳の授業をして良かったとなりますね。
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