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東海道中膝栗毛

  十返舎一九の『東海道中膝栗毛』を読んでいます。岩波文庫で上下巻として発売されていますが,読み終わったのは上巻です。
  会話文が非常に多く出てくるので,当時の言い回しを知ることができ,私には実に面白い本となっています。
  
  大名行列と出会ったときの様子では,先払いの者が「したアに したアに」といった後,続けざまに「かぶりものをとりませふぞ」と言っています。
  こういうのは,時代劇では出てこないことなので,当時の本を読んで初めてわかることです。
  この様子に近い画像が明治初期の本に出ていたことを思い出しました。近いうちに,アップしたいと思います。

  下巻は来年読もうと思っています。

『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』

  紹介されて,読みました。
  非常に多くの実証実験結果が用いられていて,なんと博識な方なんだろうと感心しました。
  帯にも書いてありますが,「やればできる」ではどうにもならないのだそうです。私自身がプログラムされているので,どうしようもないのだという印象を受けました。
  でも,恐竜の尻尾に頭を見つけて,そこに進めば,グッドなのです。一昔前で言えば,ニッチで走れ!という感じです。もっと,昔風なら,「鶏口となるも牛後となるなかれ」です。
  
  高校生の時です。大好きだった数学,その担当教官だった上原先生が卒業前に,「鶏口となるも牛後となるなかれ」と板書して,話してくださいました。そのときは,上原先生のお言葉だから大切にしよう,と思った程度の中身のない記憶でした。でも,その後,大学でも先生になっても,折に触れてこの言葉を思い出し,どうも,「鶏口」で生きることが私には良いことだと思っていました。
 そんな人生だったから,この本は,終盤,実によく頷けました。

 尻尾の中の頭を見つけることが大切なのです。
 この部分の私の考え方は単純で,ニッチの世界がどの方向に進むかを予想すればいいのです。もちろん,それがニッチの世界で喜ばれ・楽しいものであるという条件はつきます。その方向に形作る努力をすれば,それなりの成果が出ます。
 同じ人生なら,ちょっとした成功を収めたいと思う方に,お薦めの本です。
  

稲毛で一献・・・

昔の地図 稲毛駅近くのおそば屋さんで,ご近所のSさんと,東京のAさんとで一献傾けました。
お酒の種類の話から,中国・韓国の話,本の話など盛り上がりつつも,同じ方向に向かった集まりなので,語るべきことは語り,近未来を3人で描いた,心地よいひとときでした。

Sさんから本を紹介してもらいました。「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」(橘玲/幻冬舎)です。
この本に書いてあることを,Sさんがいくつかお話くださったのですが,比喩としての考え方がおもしろそうで,家に帰り,早速注文をしました。到着が楽しみです。

テレビ局の番組作りに・・・

 3年前にPHPから出した『尋常小学校を体験! 残しておきたいこの授業』が話題となって,テレビ局が番組を作ることになりました。尋常小学校時代の教育を今の子が受けたら・・・。何か,見えてきそうですね。

ディレクターさんからメールや電話があり,明日,お会いします。お役に立てることは協力をし,良い教育情報が全国に流れてほしいと願います。尋常小学校時代のことですから,基本的に古いと思われてもいたしかたありません。それでも,すごい!と感じる内容もあります。そういうところが広まってほしいと願います。

今日は,webマガジンからもデジタル教材について,話を伺いたいという連絡がありました。来年から新指導要領となりますが,それに合わせるように,教室には地デジテレビが導入され,デジタル教材を教室で見る時代になりました。新しい教育表現ができる時代です。学校のこの大変化をご家庭の皆さんにも伝えてもらえたらと思います。

温故知新。古い教育の良い点を再確認し,新しいわかりやすい教育を導入。良い方向です。