Category Archives: 算数

算数ソフトの「ダウンロード版」ができました!

b8396ダウンロード版ができました。
さくら社ネットストアに入ると,オレンジとブルーのボタンが出ています。
このオレンジの方が,新しくできた「ダウンロード学年版」です。

インターネットにつながっている状態で御購入。
すると,購入された学年のソフト全部が,ダウンロードされます。
その先は,インターネットにつながっていなくても,サクサクとソフトを活用できます。

これで,教室がインターネットに接続されていなくても,バリバリにソフトが使えるようになります。
子ども達も,大喜びで算数を学んでくれると思います。
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ダウンロード版にも,クラウド版と同じような嬉しいことがあります。ちょっと,御紹介します。
【嬉しいこと_1】
2学年分を御購入された場合,メニュー画面が1つに統合されます。
例えば,5年生版と6年生版を御購入されたとします。
それぞれのアイコンが出来るのではなく,アイコンは1つのままです。
そのアイコンから起動すると,メニューに5年と6年のタグがついて登場してきます。
学年をまたいでの使い方が,とってもスムースになります。

【嬉しいこと_2】
b8395これから先に発表される新しいソフトも使えます。

例えば,6年生のダウンロード版を,今日,御購入いただいたとします。
しばらくしてから,6年生の線対称のソフトが2本,クラウドにアップされたとします。(実際にアップする予定です)
普通でしたら,新作は無念の涙で使えないのですが,ダウンロード版はここを何とかなるようにプログラムを工夫したので,新作も使えるようになります。
その方法は,とっても簡単です。

アイコンをクリックして起動すると,右のようなオレンジの画面が出てきます。
インターネットに接続されている状態の時には,左上に丸い「renew」ボタンがでてきます。
これをクリックします。
すると,御購入いただいた学年のソフトがダウンロードされ,新作も使えるようになります。

新作が出ない内は,このボタンを押しても時間のロスをするだけですので,そのまま何もせず,ソフトが起動するのを待ちます。

★新作が出たら★
その新作が出たら,ネットストアにお知らせが出ます。
御購入いただいた学年のソフトが増えたり,バージョンアップソフトが出たりしたら,「renew」ボタンを御活用ください。

(クラウド版をご利用の場合は,自動的に使えるようになっています)

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少しずつですが,これからも良いソフトをつくっていきます。
算数ソフトをぜひご利用ください。

17日の三省堂,野口先生の御講演,『道徳授業の教科書』を持っていけば参加できますよ!!

嬉しいニュースが届きました。

17日(土)の野口芳宏先生の模擬授業&サイン会,「入場料が無料」となる先生もでてきます!
参加条件が『道徳授業の教科書』を持っていることなのですが,すでに持っている方は,それを持参すると入場できるそうです。
嬉しいですね!
同じ本を2冊3冊と購入してしまうことは良くありますが,たいていは1冊あればOKです。
そこのところを三省堂さんが考えてくださったのでしょう。
三省堂書店さん,ありがとうございます!!
ですので,お手元に『道徳授業の教科書』がある先生は,それをバッグに入れて神保町本店へGO!です。

御講演のテーマは

「道徳授業の考え方が基礎からわかる」

です。
道徳には4つの柱があるのですが,それをどう考えるか,そこをしっかり学べますね。
御講演がとても楽しみです。

私は『道徳授業の教科書』を2冊持っています。
そのうちの1冊にはサインを頂いているので,もう一冊の方を持っていこうと思います。

模擬授業&サイン会には,参加申込が必要です。
https://www.facebook.com/notes/734337546611305
↑に詳しく載っています。ご覧ください。

面積は9平方マッチ!

b8399この写真は,6月のイベントの案内用として,塚田先生がどこからか持ってきてくれたものです。
そのイベントというのは,「「学級づくり」改革セミナー IN東京 ~復活!験久ライブ~」です。
私が還暦を迎えたと言うことで,深澤先生が考えてくださり,それを土作先生がセットしてくれました。
有りがたいことです。

ところで,写真です。
この写真は,なかなか良い写真で,パッと見て1つ書き記したくなりました。
写真に写っている人が良いということではありません。
ご注目いただきたいのは,ホワイトボードに書いてある文字です。

「9平方マッチ」と書いてあります。
4年生になると,面積の学習をします。
この学習をすると,「平方センチメートル」や「平方メートル」といった単位の名称を学習します。

算数の学習は「基本」をマスターしたら,「応用」へと進みます。
その「応用」の一種が,この板書です。

マッチ棒で周囲を囲んだ面積を求める問題を出したら,その答えの単位は「平方マッチ」と記したくなります。
エンピツで囲んだ面積なら,「平方エンピツ」です。
それなら,園芸倉庫からスコップを持ち出して囲んだら「平方スコップ」で,1年生の育てている朝顔の支柱を拝借して囲んだら「平方朝顔の支柱」となり,無理は承知で電柱を引っこ抜いたとして,それで囲んだ面積なら「平方電柱」となってきます。

こんなことを話していると,記号化した表し方も,応用してみたくなります。
「平方マッチ」を記号化した表記は,「マッチ2」。
「マッチ2」や「エンピツ2」「スコップ2」と,たくさん示されてくると,変化するところと一定のところが明瞭になってきます。
すると,ちょっとだけですが,「平方」や「2」の意味が気になってきます。
辞書で調べるなどして,「同じ単位を2つかけている」と見いだしてきたら,嬉しいことになります。
3つかけたら,「マッチ3」になるような気がしてきますし,4つかけたら「マッチ4」かもと思えてきます。
それをどう言うのかも気になります。

基本を学習し,応用を学ぶと,思わぬ方向へと思考が発展するのも,算数の持つ面白い一面です。
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こんなくだけたことを書いていたら,面積で気になっていることを思い出しました。
長方形の面積を求める公式は,なぜ,縦×横なのか。
これ,気になりませんか。
算数に力が入ると,気になってくるところなのです。
少し時間があったので調べてみたら,新しい発見がありました。
もう少し調べたら,ちょっと書けるだけの材料が集まりそうです。
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さてさて,算数クラウドのダウンロード版,明日にはお披露目となりそうです。
とっても楽しみです。

5人-8人=すくない3人! なんて考えてみると・・・

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男の子が8人,女の子が5人います。
男の子の方が何人多いですか。
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こういう問題なら,「8人-5人」と計算すればいいですよね。

では,答えを求めるところを女の子にしたら,どうでしょう。
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男の子が8人,女の子が5人います。
女の子の方が何人少ないですか。
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このように問題が出されたら,ちょっと,心が動いてきますよね。
ほんの少しですが,「5人-8人」でもいいかなと思いたくなってきます。
でも,最初に男の子が出てきているので,やっぱり「8人-5人」だと揺れが戻る感じにもなります。

さらに,すすんで,条件の登場順を変えたらどうでしょう。
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女の子が5人,男の子が8人います。
女の子の方が何人少ないですか。
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こうなると,心はかなり動いてしまいます。
情況を考えれば考えるほど,「5人-8人=すくない3人」などとしていきたくなります。
なにしろ,「女の子の方が」と尋ねてきているので,主体となっているのは「女の子」だと強く響いてきます。
ですので,普通の感覚では,女の子の人数が基準になって,それからどうなんだとしたくなります。

でも,こういう考え方は小学校ではしません。
答えに負の数が出るからです。
負の数を学ぶのは中学校からなので,たとえ,自然体な感じがしても「5人-8人」は禁じ手となります。

こういう見方をしてくると,小学校のひき算の特徴がちょっと鮮やかさを持って見えてきます。
大きい数を基準にしてそこからどうなりますかと考えるのが,小学校のひき算の思考法だとわかるからです。

こういうことを感覚的にサッととらえて,指導に当たっているのが小学校の先生です。
ですので,優れた先生は,式を書く前に図を描きます。
丸や四角を8個分,5個分ならべ,3個の過不足を示します。
こうして,図を描くことで,問題文の持っている現実的な感覚をグッと弱めていきます。
同時に,最も重要な,「問題の持つ仕組み(2つの数の関係)」を明瞭にし,子ども達の仕組みを把握する力が高まるようにしてくれます。
そうして,押さえとして,式を書くときに「大きい方から引きましょうね」と,小学校ひき算の思考法へと導いてくれます。

小学校の先生は,本当にすごい力を持っていると,こういうところからも感じてきます。
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夢中で算数クラウドのダウンロード版は,明日,販売開始になりそうです。うれしいです。

算数クラウドをガンガン使ったら,平均点94点!

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理解した子は,テストの点数も上がる。
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これ,算数の鉄則ですよね。

b8401平野学級で「平均点が94点!」になりました。
それも,3年生の「九九の表とかけ算」の単元です。

3年の新年度といえば,かけ算九九の未定着の子が気になります。
平野学級では,半数ぐらいの子が,「九九が苦手」という状態だったそうです。
中には,昨年度まで全く手を挙げなかったという子もいたそうです。

でも,そんな状態でスタートした平野学級の子ども達が,「平均点94点」にまで高まりました。
嬉しいですね。

平野先生からのメールをちょっと御紹介しますね。
「今年度はスタートから算数クラウドをガンガン使って,
毎日楽しく、授業を進めているからです。
子どもたちの反応も上々で、
去年まで手を挙げなかったという子も、
まっすぐに手を挙げ、嬉しそうに発表しています。」

算数の授業で一番大事なことは,子ども達が「楽しい!」と思える状態をつくることです。
でも,楽しいだけではダメです。
算数は学習ですから,出来るようにしていきます。
それには,「理解がすすむ授業」を展開することです。

そうして,平野先生は書かれました。
「楽しいだけでなく,理解もバッチリでした。」
「算数クラウドの効果を改めて実感しました。
おかげで、楽しく、実になる学習ができています。」

私もとっても嬉しいです!

テストの点数を上げようと思うなら,理解がすすむ授業を心がけることですよね。
分かれば,自然と点数にも反映されてきます。
このあたりこのとを,平野先生からも伺ってみたいと思っています。

6年生の点対称のソフト

b84056年生の点対称のソフトです。
「点」対称ですから,真ん中の点を中心にして,ぐるっと180°回転させて,ピタッと同じ形になる図形です。

そういう図形はいったいどんな感じなのか。
頂点をぐりぐり動かすことで,
その感触をつかむことができます。
「この点がこう動くと,相方の点はこう動くのか!」
と,動かしているその時点で理解できる,そんな嬉しい体験ができます。

マウスでバリバリ動くところまでは,作り進んでいます。
この先,寸法の数値などをあれこれセットするプログラムを書いていきます。
ゴールデンウィーク明けぐらいまでには,完成させたいと思っています。
クラウドにも後日入れていきます。
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話は変わりますが,こういう図形のプログラムを組んでいると,つくづく思うのは,中学や高等で習う数学の重要性です。
コンピュータ上で図形を示すにも,計算が必要なのです。

この点対称のソフトでは,座標の考え方が基本となっています。
中心点が原点ですから,そこがpoint(0, 0)となっています。
図形の頂点の位置も,point(30, -40)などと表現しています。
そうして,辺の長さの計算には,高校で学んだ三角関数を使います。
大学に入学して以来,三角関数は単なる教養でしかなかったのですが,ソフト開発するようになり,三角関数は実用としてとても重要な思考法となっています。
そこに,この点がここに動くとき,相方の点は正負が逆になる位置に移動する,という命令を記述していきます。

算数のソフトを創っているのですから,数学的な思考を要求されるのは当たり前なのですが,学生の頃に高等数学を学ぶことが出来たことにつくづく感謝しています。