東京で用事があり,その道中,『木簡から古代が見える』の続きを読みました。
自分の知りたい内容は書いていないと分かったのですが,妙に,面白く最後まで読みました。
そうしたら,グイッと来る良い感じのことが乗っていました。
本は,やっぱりいいですね。
論語が記されている木簡。日本のみならず,朝鮮半島や中国でも発見されているそうです。
木簡に書いてあるので,それをなんと,「虫食いパズル」のやり方でテストをしていたと載っていたのです。
論語とか経書のある一行だけを見えるようにして,さらに,その一行の中の3つの漢字に紙を貼り付けます。
その紙を貼った所には,どんな文字が書いてあるのか当てさせるテストがあったそうなのです。
こういうテスト,今も,穴あき問題とか,虫食い問題と言われ継承されています。
また,算数の指導でも,虫食いはかなり重要な指導法です。
算数の特質を考えて,虫食いを使うと,広がりのある質の高い授業が出来ます。
私にとって,かなり関心の高い虫食いのルーツが,どうも中国の科挙で使った木簡となるようなのです。
科挙につながったこの一点で,実に有意義な本になりました。
科挙の該当部分の載った文献を読みたいのですが,ちょっとこの本からでは追跡できません。
もう一冊,『飛鳥の木簡』という本も買ってあるので,そちらも読んでみようと思います。
藤本先生からありがたいメールをいただき,3年生の「何倍の何倍」のシンプルソフトを作っています。
シンプルソフトというのは,余計な要素を取り去って,骨格だけを学ぶソフトです。
見ればおわかりいただけると思いますが,3倍の2倍は6倍なんだということをキッチリと頭にれてもらうソフトです。
こういう基本が頭に入れば,後は適応です。数問,具体的な問題を解けば,場面理解が出来ます。
レベル2は,何倍の何倍のトックンです。
「→→」で計算した方がいいのか,「-→で」一気に計算した方がいいのか,出てきた数に応じて,判断していけばいいことを体験的に学習できます。
そういうことへの意識付けとなるように,レベル1の犬と忍者の絵柄に矢印を付けました。
--
この学習でもそうですが,「2の3倍の2倍」を1問解いただけ終わりにしたら,確実に理解不足の子がでてきます。
最低でも3問は類題を解かないと,確実な理解には結びつきません。
1問目,2問目は,面食らう所もあるので,少々ゆっくり進めます。
そうして,3問目,4問目で気付く子が増えてくるので,次第に加速が付いてきます。
これって,ジェットコースターのスタートに似ていますね。
自分なりに考えるので,だんだんきまりが分かってきます。
「あっ!そうか!」と思った途端,ゴーーッ!と加速します。
こういう算数ソフトを使う授業を受けられる子は,幸せですね。
明日も算数をやりたいという気持ちでいっぱいになります。
嬉しいことです。
レベル3の画面です。
どっちが正しいか,自分で考えて,「サボテンだ!」と思い,サボテンをクリックした直後の画面が,右の画面です。
低学年を経験されたことのある先生なら,この画面を見て,「あっ!」と,ピンと来たと思います。
この後は,ご期待に沿った動きが始まります。
入学前の子がこのソフトを見て,ちょっと高めの算数学力が身についたら,それは良かったなとなります。
MLで藤本先生も奥田先生が常々話してくださることは,それなりに「量をこなすこと」です。
ソフトの場合は,その量をこなすことが実に簡単にできます。
しかも,楽しいです。
最初,正答できなくても,何問かやっている内に,正答が分かってきます。正答になる「きまり」を理解する一瞬を迎えるからです。この一瞬を通過すると,次々に正答し続けるようになります。そうして,何回やっても必ず正解できるようになったら,押さえで「3回連続正解」にチャレンジします。3回連続して正解できる。これが,「きまり」が頭にしっかり入ったと判断していいレベルに到達している証となります。
日を置いて,またやってみてます。
簡単なので,すぐに終わってしまいます。
こうして日を置いてやっても,問題なくできれば,それは確実にマスターしたレベルとなります。体に染み込んだレベルですね。
このソフト,もうすぐ大方出来そうです。
MLの先生方に見ていただこうと思っています。
入学前の子に向けた算数ソフトです。まだ,開発途中です。
11から39までの数の勉強ができます。
サルの上にマウスが乗ると,プルプルするので,何だろうと思ってサルをクリックすると,そのサルが飛び出します。そうしてカウントされます。
面白いのでドンドンクリックしていくと,それが算数の勉強そのものになります。
「10の束」にも慣れてきます。
「位取りの表記」にも慣れてきます。
なかなか良い感じですよね。
これがレベル1です。
レベル2は,10の束にしたらわかりやすいということを感覚的に把握するソフトになります。
レベル2で終わりにしてもいいのですが,できれば,レベル3まで作りこみたいと思っています。
このソフトを使って楽しんでいるだけで,39までの数について,かなりしっかりした学力がつく,そんなソフトに仕上げたいと思っています。
--
来月,幼稚園の先生方に作法の話しをしてきます。
その時,ついでにこのソフトを紹介してみようと思っています。
幼稚園児も,きっと面白がってやり始めると思います。
そうして,算数ソフトを楽しんでいる内に,かなりの基礎学力が付いていきます。
何しろ,小学校で重要と思うことが,しっかりと込められているのです。
来月が楽しみです。
3年生の「長い長さ」のソフトを作っています。DVD版の追加ソフトです。
藤本先生のお声で作りたくなり,目下,進行中です。
「1200mは,1km200mだね」というような単位の換算の学習ソフトです。
ただ数値を換算するだけでも,繰り返せばそれなりに学習になりますが,大切なのはその仕組みを見せることです。
いま,赤丸は990mの位置にいます。
990mというのは100mが9つと,10mが9つ分と分かるように,長さのカードが補助として表示されています。
こういう長さの中身をしっかり見せられるかどうかが,理解の深さの分かれ目となります。
赤丸を990mまで引っ張ってきて,「さて,ここから右に1つ動かしたら,どうなるでしょう。ノートに書きましょう」と言うのも良い勉強になります。
「この先,みたいですか」と,ちょっとじらすのも楽しいです。
「この先は,ちょっと変わった事が起こります。それは,なんでしょう」と未来予測をさせるのも楽しいです。
また,答えが2つも出ていることに,疑問を持つ子がいたら,「お目が高い!」などとほめるのもいいです。
なんで,990mと2つも書いてあるのでしょうか。
その理由は,赤丸が1000mを超えると分かります。
算数ソフトファンの先生には,もうピンと来ていると思いますが,そのような表示が出てきます。
気になるのは,サボテン君です。
クリックすると,子ども達が大好きな「アミーゴ!」と叫んでくれます。
そうして,赤丸が上から降ってきて,1000mを超えるどこかに着地します。
それが,何km何mなのか,ズバリ当てる勉強が出来ます。
ここまで作ったのですが,もう少し,作り込みます。
それから,もっと算数にアップする予定です。
たぶん,このソフトを使えば,kmの換算は盛り上がりながらOKになると思います。
そんな楽しい授業をしてくれる先生は子ども達の人気者ですね。
オリンピック東京開催決定のニュースに,朝から良い気分でした。
日本中が盛り上がりますね。
東京もグッとイメージが変わっていくのだろうと思います。
その移り変わる様子を見るだけでも,楽しい気分になります。
学校でも,体育を始め,英語教育や「おもてなし」の道徳教育が進むのだろうなと思っています。
64年の東京オリンピック。
教室に当時のハイテク,ブラウン管テレビ(観音扉ケース付き)が入り,教室で毎日ちょっとずつオリンピックを見せてもらいました。
さらに,遠足のように学校からバスに乗り,サッカーを生で見学しました。韓国vsブラジル戦の前半戦です。
楽しかったあの頃を思い出しつつ,20年の東京オリンピックも何か1つ見学したいと思っています。
楽しみです。
そんないい気分でいたところに,奥田先生から算数ソフトのメールが届きました。
3年生の「時刻と時間」のDVDソフトです。
クリックすると,「◇時◇分から◇時◇分まで」が表示されます。2つの時計を見ながら,時間を考えることが出来ます。
奥田先生が子ども達に見せたら,じっと見て「なるほど」とソフトの良さが分かったそうです。
ソフトの良さが分かるというのは,表現されている時刻・時間の関係が分かったということです。ありがたいことですし,嬉しいです。
こういう勉強用のソフトを見て,それが面白かったから,大人になってソフト開発をする人が出たら,算数はもっともっと面白く分かりやすくなると思います。
このソフト,オレンジの針をマウスで動かすことが出来ます。動かした分に色がつくので,かかった時間が分かりやすくなっています。
友達の先生が,算数ソフトを使ってくれるので,私もますます張り切ってソフトを作ろうと思います。
友達はありがたいです。