北海道の福嶋先生から,嬉しいニュースが届きました。
3年生の「0のかけ算」の学習で算数ソフトを使ったら,
子ども達の目が一気に集中したそうです。
ソフトが点取りゲームですから,それだけで面白いです。
その上に,半分以上が0点に入るような作りになっているので,子ども達の心は「なにくそ!」と燃えてきます。
そんな中,0点には幾つ入っても0点なのだと学んでいきます。
なかなか良い感じになっています。
このソフト,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』の3年3巻に入っている「0のかけ算/点取りゲーム」です。
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岩手県の千葉先生のブログには,算数ソフトを使ったら,「熱狂的」だったと記されています。
3年の2巻に入っているソフトです。
お時間のある先生,こちらをご覧になってください。
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DVDブックの他に,3つのダウンロード版のソフトができました。
・4年 計算のきまり(900円)
・5年 図形の合同(900円)
・6年 対称な図形(700円)
指導場面が来ましたら,ぜひ,使ってみてください。
「20%引きの10%引き」
立て続けに値引きする問題です。
これをサッと取り組めるようにするには,「つながり図」の理解があると便利です。
しかし,「つながり図」には,量感がありません。そのために,「ああ,納得」という納得感を与えることが難しいです。
その納得感を出すためには,量感のある「線分図」が役に立ちます。
「20%引き」や「10%引き」のアニメーションをプログラムしたので,これを見れば,なるほど感は高まります。完成したら,授業場面でぜひご活用いただけたらと思っています。
問題1は,値引き問題。問題2は増加問題を予定しています。
そうして,問題3,4は,「線分図」ボタンが無くなり,線分図は「つながり図」の補助の図となって出来る程度となります。
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文章問題の取り組みですが,山口の藤本先生と研究をしています。
その藤本先生の本『新任教師 はじめの一歩』が,今日の午後10時10分から放送の「幽かな彼女」(フジテレビ)の番組中にセットの一つとして登場します。嬉しいです。
今夜は,珍しく,テレビドラマを見ます。
複式学級の算数の授業に,算数ソフトをバリバリ使っている奥田先生から,昨年の授業参観の様子を教えていただきました。
奥田先生が5年生の授業を中心に進め,6年は算数ソフトを使って学習を進めたそうです。
6年生の授業場面は,点対称を描く場面です。
ソフトを使いながら,マウスでクリックして,点対称の図形を完成させていきます。
その授業を参観された保護者の方から,「私も授業に参加したかったなあ」との感想をいただいたそうです。こういう感想,うれしいですよね。楽しい上に,よく分かる授業だったことが,この一言でしっかり伝わってきます。
点対称を描くソフトとは,どんなソフトかというと,右の画面のようなソフトです。
「クリック」ボタンをクリックすると,図形が半分だけ出てきます。
マウスを動かすと,赤い線がマウスポイントに合わせて付いてくる,「ここだ!」と思った交点をクリックします。
合っていれば,辺として固定されます。
画面には,緑のラインが出ています。補助線です。
「?」ボタンを押すと,この緑の補助線が出てきます。
対応する頂点を結ぶ直線は,中心を通り,中心から等しい距離にあることを,なんとなくつかんで欲しいので,この補助線を付けています。
複式学級でなくても,普通のクラスでも,このソフトは大いに盛り上がります。
城ヶ崎先生は,マウスを子ども達に渡し,説明をしないようにして授業をしたそうです。
すると,子ども達は自分たちで対称の位置をとらえはじめ,全員が理解してしまいました。
楽しいとやる気が起こります。
やる気になっているときは,重要な事項もどんどん頭に入ります。
あっという間にしっかり分かるようになるのも,よく分かります。
若い佐藤先生から,驚くべき成果が出たとの話しを伺いました。
算数ソフトを使う前は,最高でも20点しかとれなかった子が,ソフトを使い出したら最低点が80点になりました。
こういう結果を聞くと,つくづく思います。
その子は,もともと算数がダメな子だったのだろうかと。
生まれつき,算数がダメな子だったのだろうかと。
動く教材を見ることで,急速に頭が稼働し,あっという間に理解をしているのです。
そういう教材に出会わなかったために,たまたま,20点以下という「できない子」を続けていたのです。あまりにも可愛そうです。
目下,算数ソフトの研究は,難攻不落の文章問題に入っています。
文意を理解する段階で,低位の子がどんどんドロップアウトするのが,文章問題の特色です。
そこを,算数ソフトは,1つずつ,こまめに「動き」を示すことでクリアする方法をとっています。
4年生の文章問題ソフトで,すでに山口の藤本先生が成果を出していますので,この5年生の文章問題もきっとどこかの先生が成果を出してくれると思っています。
完成まで,まだ,時間がかかりますが,なんとか今週中には,もっと算数にアップしたいと思います。
4年生で学習する計算のきまりのソフトです。
このソフトも,ダウンロードで購入できるようになりました。
この単元は教えにくいです。
分配法則・交換法則・結合法則。何が何だか・・・となりやすいところです。
さらに,「こういうことなの!」と教え込む形になりやすいです。
それが,このソフトを使うと,とたんに指導が楽しく分かりやすくなります。
法則の仕組みがアニメーションで出てくるからです。それを何度も再生して子ども達に見せることができるからです。
城ヶ崎先生ではありませんが,「見ていれば,わかる」状態になります。
子ども達も,先生の期待に応えるように,「自分で気付く」ように画面を見てくれます。
05Aと05Bは,計算のきまりを使って工夫して計算をする練習です。
「4×3×25」などを見て,パッと「100を作る」という頭を作る練習ソフトです。
短時間にたくさんの問題を解けるので,次第に法則を利用する頭ができてきます。
これも,算数ソフトならではの画期的学びとなります。
4年生の先生,ぜひダウンロードして御活用ください。
使用期限は2016年3月31日までで,価格は900円(税込み)です。
何倍の何倍。
この学習を3年で学び,その逆思考を学べるのがこのソフトです。
問題数は5問を予定しています。
何度も書いていますが,文章問題は,全体をわっと把握しようと思ってはいけません。
1つ1つ,素直に図にしていけばいいのです。
「高さが80mのデパート」なんだから,そのまま,80の図を描けばいいのです。
次が,「この高さはマンションの2倍」なのです。マンションを2つ描けばいいのです。
デパート→マンションの順に出てきたのだから,左から順に並べるのではないか・・・
と思う先生は基本的に立派です。でも,1つ抜けているものがあります。それは,「数」のきまりです。
「左から順に」というのは,数が伴った場合,「左から小さい順に」という意味になります。
これを図を描くときにも適用するので,小さいマンションは左側に位置します。
こういう理屈は,子ども達にはあまり押しつける必要はありません。
図を見ていれば,なんとなく分かってきます。
そうして,折を見て,「左から小さい順に」と押さえさせればOKです。
とはいっても,この単元では,マンションなどの図を棒グラフのようにかくことが目指す図ではありません。
目指すは「つながり図」を書いて,式はどうなるのか考えられる子にすることです。
初めの3問は,「考え方」の図が順に出てきますが,後の2問は「つながり図」がメインになります。
図については藤本先生が,3段階を大切に指導されています。
ステップ1 図を見せる。
ステップ2 図をよませる。
ステップ3 図をかかせる。
これも実に良い指導法ですよね。
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6年の「対称な図形」は,ダウンロード販売が開始されました。ソフトが5本入って,700円です。使用期限は2016年3月31日までです。ぜひ,ダウンロードされて,御活用ください。