Category Archives: 算数

3年生「そろばん」のソフト。分かりやすい!

8732ソロバンがバリバリにできる先生には,このソフトは無くても良いかなと思います。
それでも,20人・30人の子に教えるとなると,なかなか伝わりにくい所があるのがソロバンです。ソフトをお勧めします!

3年生の算数を教えていて,ソロバンがちょっと・・・という先生は,悩むことなく,このソフトです。
このソフトでは,ソロバンで計算する通りに,指が出てきます。画期的ですよ。指が出てくれるなんて!

下から上が「親指」で,上から下が「人差し指」で・・・。
ソフトを見ている内に,指運び(運指)に気付く子も出てきそうです。

ちょっと,ご説明しましょう。
このソフトは『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』の3年1巻に入っています。
3年の1巻には,「時刻・時間の計算」ソフトが20本。「棒グラフ」ソフトが15本。そうして,「そろばん」ソフトが17本も入っています。
右のソフトは,「04A,整数/たし算/繰り上がり無し」です。
「繰り上がり無し」ですから,繰り上がりのない計算問題だけが出てきます。

「3+5」と出ている「3」の下に珠(たま)がありますね。これにマウスを乗せると,ソロバンコーナーに親指が登場します。しかも,動かす珠が緑に変わります。
最初の「3」はこうするのか!と見ただけで,分かります。

珠をクリックすると,3は上に動きます。
そうして,「5」の下に,新しく珠が出てきます。
この珠にマウスを乗せると,今度は5珠の所に人差し指が出てきます。
何とはなく,下におろすような予感がします。
「どうなるでしょう?」などと,もっていくと,ワイワイ手が上がりそうです。

こんな風に,とにかく分かりやすく演出してくれます。
それが,マウス操作で簡単にできます。
ワイアレスマウスを使えば,子ども達も自席でクリックできます。
ソロバンが面白くてしょうがなくなりそうですね。
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「04A,整数/たし算/繰り上がり無し」の後には,次のようにソフトが入っています。
「04B,整数/たし算/5へ繰り上がる」
「04C,整数/たし算/十の位へ繰り上がる」
5珠に繰り上がるタイプ,上の位に繰り上がるタイプ。それらを別々に分かりやすく学ぶことができます。
もちろん,この後は,ひき算も出てきます。
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b8634_400左がソロバンのソフトの入っている本の表紙です。
この表紙をめくると,DVDが出てきます。
それをパソコンのDVDドライブに入れると,目次画面が出てきます。そこにファイル名が書いてあるので、それをクリックすると、ソフトが画面にドーンと登場します。
使い方は,とっても簡単です。

2年生の「1万までの数」のソフト。ちょっと深いです!

b86372年生で学習する「1万までの数」。その中では、あといくつで1万になるかの勉強もします。数の補数を考える勉強です。
それをしっかり勉強できるようにと願って作ったのが、このソフトです。(『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(2年3巻)に入っています)

[桜]スライダーを動かすと、画面に見えている8300が1000~9900まで100単位にどんどん変わります。
ですので、「9900はあといくつで10000になるか」など、出したい問題をスッと提示することができます。子供たちの様子に応じて、出題できるのが、この[桜]スライダーです。

カバのクリックボタンも用意してあります。こちらは、クリックすると問題がランダムに出てきます。考え方に慣れてきたら、「クリックボタンで練習」という学びができます。

このソフトの良いところは、図が出てくることです。
[図]ボタンをクリックすると、数直線と黄色いテープがでてきます。このテープは1000単位のテープと、100単位のテープで構成されています。ですので、大きな数の構造も一緒に学ぶことができます。
さらに、ボタンをクリックすると、青テープが出てきます。これが答えとなる数をあらわしています。

そうして、そうして。
この黄色と青のテープが出たまま、[桜]スライダーを動かすことができます。
スライダーの動きに合わせて、黄色・青のテープの境目が変化していきます。
問題文の数も同時に変わります。
それが、妙に面白いのです。興味を惹かれます。

こういうところが、算数のちょっと深い面白さなのだと思っています。

2年、かけ算九九のきまりのソフトで大うけ!

8733大分から戻り、メールを見ていたら、山口の藤本先生から、とてもうれしいメールが入っていました。

2年生のかけ算九九のきまりで使うソフトを使って授業をしたら、子供たちも担任の先生も大喜びされたそうです。
b8639

そのソフトというのは、右の画像のソフトです。『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』2年1巻に入っている「かけ算九九/点々つなぎ」というソフトです。

今、4の段の画像が出ていますが、4の段の答えの一の位の数を順にクリックしていきます。
4の段の場合、なんと星形になります。こういうのは、見ているだけでピリッと整っていて、きれいだなと感じます。
規則で成り立っているので、こういう左右対称のいい感じの図形になります。

規則で成り立っているといっても、「7の段は無理だろう」と思えてきます。
ところが、7の段をやってみると、妙に面白いことに気が付きます。
7の段の一の位の数は、3の段の場合の逆順で現れるのです。
これに気が付くと、あらあら・・・。
1の段の逆が9の段で、結果は同じ。
2の段の逆が8の段で、結果は同じ。
3の段の逆が7の段で、結果は同じ。
4の段の逆が6の段で、結果は同じ。

5の段で折り返すような感じで、「逆順で結果が同じ」になるペアになっているのです。
どうしてそうなるのかを考えてみるのも楽しいですね。

藤本先生は、ワイアレスマウスを子供たちに順次使わせ、赤いボタンをクリックしてもらったそうです。
これが、学級みんなでの共同作業のようになり、学級づくりとしても大いに役に立ったそうです。
算数の時間に学級の共同作業。ちょっと感動しました。

4年の「がい数」のソフト,面白いですよ!

87344年生では,「概数」を学びます。
「概(おおむ)ねの数」が概数ですから,平たく言うと,「およその数」となります。

ですので,概数では,たとえば,46はおよそ何十と考えることができるか,というような勉強をしていきます。
このおよそで考えるときに,重宝するのが数直線です。
数直線を見ながら,46は,およそ40なのか,およそ50なのか,どっちなのか考えるようにすると,理解が早まります。

このような学習で重要になってくる言葉は「どっちに近いか」です。
数直線は,数を長さに置き換えて表現している画期的な思考ツールです。
ですので,「およそ」という概念も「長さ」で表現することができ,それが,「近い」という言葉になるわけです。

その場面のソフトが右の画像です。
『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(4年5巻)に入っています。

4年の5巻には「折れ線グラフ」(ソフト数22本)も入っていますし,「分数と分数のたし算・ひき算」(ソフト数21本)のソフトも入っています。「がい数」の中にはソフトが10本入っています。上の画像のソフトはその中の「02A,およそ何十,およそ何百」というソフトです。

子ども達が,46はおよそ40なのか,およそ50なのか,予想をした後,いよいよ正解を見ます!
ちょっと,もったいを付けて「答え」ボタンにマウスを近づけます。グッと緊張感が高まります。
そんな中,「答え」ボタンが押されます。

なんと,46が動き出します!
「おー!」と声を上げる子もでてきます。

50の所に到着したら,「およそ」の文字もパッと出てきます。
画面のとおり,「46は,およそ50」とわかります。

何しろ,とても面白いので,もう一回やりたくなります。
3回,4回と問題を解く内に,「およそ何十か」という問題の答え方が分かってきます。数の移動がいつも近い方になっていると分かるからです。分かってくると,聞いてもいないのに,訳を言いたがる子が出てきます。授業が盛り上がっていく,面白い状況になります。

クリックボタンを何度押しても,ちょうど真ん中の一の位が5になる数は出題されません。
一の位が5になる問題は,緑色の「5」ボタンをクリックして,出題します。

「およその数というのは,近い方へ行く」と分かったら,いよいよちょうど真ん中の数での出題へと進みます。意見が真っ二つに分かれたら,かなり面白くなりますね。
これも,3回4回と見ていると,どうも繰り上がる方ばかりにいくことが理解できてきます。

概念がつかみにくい概数ですが,こうやってソフトを見ると,あっという間に理解が進みますね。

※昨年の暮れ,神戸の講演でこの場面を少し先生方にお見せしました。大きなどよめきが起こり,4年生担任中の先生が早速,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(4年5巻)を購入されていました。その先生のクラスでは,算数の時間は盛り上がっていると思います。良いですね。

 

6年の「速さ」のソフトが,今度こそできそうです!

8735_4006年の速さのソフトが仕上がったかのように見えたのですが,思わぬ失敗がみつかりました。

計算結果を小数第二位までの概数で求めているのですが,速さを比べるときには,どんどん割り進めた数値で比べていたのです。
そのため,答えは同じ数値になっているのに,判定ではBの方が速いなどと食い違いが出ていました。

こういうのは,算数・数学の持つ誤差によるズレです。これもなかなか大事な応用的理解につながります。

そこの修正手間取っていましたが,何とかプログラムを直せました。
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ところで,上の画像のBの線分図。これをシンプルに書くと下のようになります。
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このシンプル線分図を作れるようになると,単位量あたりの問題はかなり簡単に解けるようになります。
線分図を見ながら考えれば,およそこのぐらいかなと概算できるからです。

きまりを見つけ出して,ちょっと変わった方法で解くこともできます。
線分図に,下のように田んぼの田の字のように枠を付けます。
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すると,斜めにかけた答えが同数になります。
赤×赤の答えと,青×青の答えが一致するのです。
なぜそうなるのかは,いうまでもありません。

この田んぼの田のような考え方は,3つの数から4つめの数を求める画期的な方法として,5,6世紀頃のインドですでに使われていました。ヨーロッパでも16世紀頃から普及した解法です。一般に「三数法」と呼ばれています。
三数法は,小学校で習う形式で言うと,比であり,大きさの等しい分数でもあります。
かけ算関係のたいていの問題は解けるのですが,解けないタイプもあるので,そこへの注意が必要です。
そうして,中学へ行くと方程式を習い,存在感がなくなる悲しい運命を持っています。
算数の歴史的なすぐれた思考法なのですが,将来性がないのが残念なところです。

6年の「速さ」のソフトが1本できました!

8736パソコンを新しくしました。
OSは,Windows8です。

最初,ちょっと面食らいましたが,次第になれてきました。

何よりも有り難いのは,快適な仕事場になったことです。
これまで使っていたPCも,なかなか良い感じだったのですが,新しいPCは速さが違います。非常に快適です。

ディレクターもサクサクに動きますし,ソフトも立ち上がりが実に速いです。
せっかく新しいパソコンにした記念に,年末から作り進めていた6年の「速さ」のソフトの仕上げをしました。

このソフトは,かなり画期的です。
まず,「道のり」と「時間(秒)」を設定します。AにもBにも設定できます。
そうして,両方の条件を見比べて,どっちが速いかを考えます。

画面に「1m当たり」と「1秒当たり」が出ているので,その考え方で考えるとどうなるかを,このソフトではしっかりと見ることができます。

画面では,「1m当たり」で考えるモードになっています。
Aの方は,1mで考えるというのは,数直線上でどう考えることなのかが示されています。
画面のした方には,その計算がでています。

どんな感じのソフトなんだろうと思われた先生,「もっと算数」サイトにアップしますので,そちらからダウンロードしてご覧下さい。