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5年_分数と小数・整数の関係のソフト

5年生の「分数と小数・整数の関係」のソフトです。
といっても,これは2本目です。
ちょっと,良い感じにできました。

「答え」ボタンを押すと,式の数字が飛び出します。
「4」は「分子」の位置へ。
「3」は「分母」の位置へ。
この動きを見ていれば,わり算と分数の表記の関係はつかめます。

急ぎで授業をすると,こういう表記の関係に力が入る授業になりがちですが,このソフトは急いでも,図をしっかり見る事ができます。
「式」と「1人分」の図を見ていると,次第にどうして,「4/3」と表示できるのかの意味が見えてきます。
なぜなら,桜スライダーを動かすと,それに応じて,図も変わるからです。
図を見ながら,ピンクの桜を動かす。
図を見ながら,青の桜を動かす。
一つ一つの変化を見ていくと,「はは~ん」となってきます。

「1Lを3人で等分する。それが4Lあったら?」という意味が,簡略されて「4Lを3人で分けたら」となっているのだと理解が進みます。
単位量当たりの考え方が,そのまま生きてきます。

こういう高い図解力を示せるのが,算数ソフトです。
ソフトを愛用する先生が増えるのもうなづけます。
もう少ししたら,もっと算数サイトにアップする予定です。
アップされましたら,ソフトファンの先生,じゃんじゃん使ってください。

 

5年 台形の面積を考えるソフト

平行四辺形の面積のソフトのように見えますね。
でも,このソフトは,台形の学習で使うソフトです。

基本機能が2つあります。
◆機能(1)
上底を左右に移動できる!
(操作:ピンクの桜スライダー)

◆機能(2)
上底の長さを変更できる!
(操作:青の桜スライダー)

ということで,2番目の写真のように表現する事ができます。

桜スライダーを動かしているだけでも,子ども達には質の高い「算数科見学」になりますね。
社会科見学のようにバスに乗ったりはしませんが,PC画面上に動くソフトを見ると,それだけでワクワクしてきます。
そのワクワク感が,ある種の気づきを生みます。何度か操作する事で,何らかの規則性を感じてくるからです。

もっとも嬉しい気づきは,「薄い元の形と動いた実線の形は同じ面積なんだ」と気付く事です。
これに気付くと,「延長思考」が生まれます。
図形が画面から飛び出して,「永遠に伸びても面積は同じなんだ」と考えつきやすいことです。
画面という限られた世界での動きを見ているのですが,その狭い範囲の動きを見るからこそ,もっと広い範囲を考えやすくなります。
そうして,「どこまで伸びても,面積は同じなんだ」と気付いたら,「さすがです!延長思考です!」と気張ってほめたいところです。

算数の大きな思考は,「延長思考」と「圧縮思考」です。
この算数ソフトは,「延長思考」を非常になめらかに導けます。

また,このソフトは,上底を「0」にすることができます。
すると,「三角形は台形の特殊な形」と見なす事ができます。
上底が「3」の場合は,平行四辺形です。
これは,包含関係の理解になります。ベン図を教えたくなりますね。

ところで,このソフトですが,何が言えるのかを考えるタイプの授業ができます。
幾つかの子ども達の考えが出るのですが,,「きまり」を算数の柱に立てているクラスでしたら,その考えにはどれにも何らかの「きまり」が内包される事になります。
先生の日頃の指導がグッと光るところとなりますね。

※このソフトは,夏休みにお約束をした群馬の先生とのコラボソフトです。研究授業で使ってくださいます。もっと算数サイトにも近々アップを予定しています。

かけ算九九で平均点が97.5点でした(昨年の成果)

昨年の11月25日に頂いた成果です。

この先生のクラスには,特別支援学級から通級しているお子さんもいました。また,家庭的に複雑なお子さんも在籍していて,指導が大変なクラスでした。

それでも,このように良い成績でした。

かけ算九九の指導は,指導要領に「1位数と1位数との乗法の計算が確実にできること」と記されているので,教える先生の心は「暗記」に走りやすくなります。

しかし,機械的な暗記は記憶の持続が悪いという研究もあり,昔から,九九を唱えるばかりでなく,具体的に中身を見せるように,繰り返し指導する事が大切と言われてきています。

とは言っても,具体物を見せつつ指導するのは,なかなか大変です。
しかも,具体物だけを見せていれば良いのではなく,右のソフト画面のように,
◆具体物に対応した数字を示すこと。
◆7+7+7+7+・・・を示すこと。
これらが,「7×8」の意味として子ども達に伝わるようにする事が大切なのです。

これを黒板で行うのは極めて大変ですし,テンポも悪くなります。

それが算数ソフトになると,クリックするだけで,「数を見せたり,隠したり」,「具体物が増えたり,減ったり」します。とても簡単なので,リズム良く,テンポ良く,学習できます。短い時間に大量の学習ができるのです。良い感じですよね。

ところで,「7+7+7+7+・・・」を示す事の重要性についてですが,これは元筑波大学付属小の坪田耕三先生から直に教わった事です。
かけ算のソフトをつくるなら,たし算の表現も入れる方が良いとのことでした。
なぜなら,たし算をギューッと圧縮して,かけ算になっていることが自然と理解できるからです。
かける数が4,5,6,7と増えていくと,「たし算では大変だ」と感じても来ます。

こういう重要な要素が算数ソフトには盛り込まれているので,かけ算九九の指導もソフトの活用でかなり良い感じになります。
栃木県の先生のクラスの子ども達も,ソフトで学べて喜び,テストの成績もグイッと良くて,とても嬉しがっていたそうです。

かけ算の指導がそろそろ始まる頃かと思います。
『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(2年1巻)をぜひ活用して見下さい。

約分の定着が驚異的! 奥田先生の実践です!

奥田先生から,また嬉しいメールをいただきました。

「約分」を全員が正解したそうです!!

素晴らしい! としか言いようがありません。
なにしろ,「約分」はよく分かっていない子を出しやすいところです。そんな約分を全員が理解し,正答したのです。
嬉しいじゃないですか!

この時の授業では,「算数ソフトをフル回転」させたそうです。
始めの数問は,なれるために,ノートには書かず,子ども達が答えながら進んでいきました。
ノートを使ったのは,その後です。自分の答えをノートにしっかり書かせていきます。
そうして,最後に5分間,練習問題です。
全員の子が正解したそうです。

私は,今回の奥田先生の授業は,算数ソフトを使った一つの授業典型と思っています。

1) 学習内容に慣れるまで,ソフトで出題し,口頭で答える
2) 慣れてきたら,ソフトの問題の答えをノートに書く
3) 確認のための問題を解く。

こういった典型の授業形態が分かっていると,授業のやり方もそれほど難しくなくなります。
子ども達は夢中になって,ソフトの問題に答えてきますので,先生がしっかり行う事は,「見極め」です。「そろそろ,口頭からノートへ変えてみるか」「プリントで確認しても良さそうだな」といった判断をできるようにする事です。ソフトをよく使ってくださっている奥田先生は,この見極めの技術が非常にハイレベルなのではないかと思っています。
たぶん,「焦らない事」「急がない事」も大きなポイントになっていると思います。

また,この典型の授業が普通の授業と大きく違うところは,先生があまり解説をしない点です。
「ほら,2で約分できるでしょ!」 などと言いたくなるところですが,それを言わずにすむように,ソフトがつくられています。
右の画面のように,「終わり」にするか,「続ける」かをソフトが聞いてきます。
分数になってからが本番!という気分になりますよね。

分数になる度に,このように問われるのですから,子どもだって考えます。
自分なりに「約分のきまり」を見つけ出し,次第に感覚的に「約分できる」「できない」と分かるようになってきます。奥田先生は,きっとこのような段階までしっかりと授業をされたのだと思います。

新しい算数の授業のあり方が,先進的な先生により少しずつ解明されてきています。
有り難い事です。
奥田先生は,今回の約分の授業についての情報を,なんとかCDに焼き込み,「奇跡の算数セミナー」で配布できるようにと考えてくださっています。そうなりますようにと,私は祈っています。
「奇跡の算数セミナー」 はすごい事になりそうです! 楽しみです。

奥田先生から「約分ソフトは素晴らしい!」と

嬉しいお言葉を頂いています。

和歌山の奥田先生からです。
分数のかけ算・わり算につきものなのが,約分です。
その約分をするのか,それとも,しないのか。
算数ソフトには,そこを問うボタンが付いています。
これを奥田先生が絶賛して下さいました。

ご覧のように,上下に分けて書いた後,
「約分する」
「約分しない」
の両方のボタンが登場します。

これを無視して先に進む事はできません。
どちらかを選びます。

約分の学習ができていれば,「約分する」を選択できますが,約分がイマイチの時には,ちょっと考えてしまいます。

それでも,「エイッ!」とボタンを押せば,正解か,不正解かの判定が直ぐ出ます。
合っていれば,よっしゃーとなり,間違っていたら考え直します。

こんな風につくられていても,「偶然当てる場合もあるよな」と思えもします。
偶然でも,当て推量でも,勘でも,なんでもかまいません。
なにしろ,下のように約分の様子が出るからです。

これを見れば,偶然当てた子も,「ああ,そうだ!」と約分を思い出してきます。
何回かチャレンジすれば,「約分する事があるから,気を付けよう!」などと,マイ格言をつくるかもしれません。

算数では,理解したからそれでOKとはなりません。
その後の練習が必要です。体に染み込ませるためです。

「理解」で頭に染み込み,「練習」で体に染み込むと思うぐらいでちょうど良いのです。

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この分数のソフトは,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(6年4巻)に収録されています。

「奇跡の算数セミナー」開催します!

「子どもたちのノリが違う!」「やる気満々になります!」
その昔,所得倍増計画というのがありましたが,今は算数で「意欲倍増!」です。
でも,倍増では効かないと思います。5倍10倍当たり前という感じになります。
なにしろ,算数をあきらめていた子が手を挙げて「先生,ぼくが答える 」となるのです。
こんな嬉しい事はありません。

やる気が出るから,学びが前向きになります。
その上,スクリーンには面白くて分かりやすい画面が!
先生の指導も思わず熱が入ります。
複合的に良い事が重なります。
当然のように,子ども達の理解は進み,習熟もやる気になり,テストもグイッと良い感じとなっています。

その算数ソフトをさらに効果的に使う指導法が次第に明らかになってきています。
この秋,その指導法を一挙に公開します!
算数ソフトファンの先生,お見逃し無く!

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┃☆┃奇跡の算数セミナー
算数数学好きを増やす会
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算数の授業で,「できた」「わかった」「面白い」が連続します!
先生,明日も算数やろう! と子どもがつぶやきます。

子ども達は算数を楽しみにし,テストの点数も向上!
平均点が100点近くなることも!

その上,「できないと思った子が,しっかりできるようになっ
た!」という小さな奇跡も生まれています。

算数ソフトを使った新しい算数の指導法を一挙公開します。
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1,開催日:11月24日(土) 13時~
2,会場:タワーホール船堀
http://www.towerhall.jp/
3,講師
奥田吉彦先生 (和歌山県紀美野町立毛原小学校/ビデオ出演
藤本浩行先生 (山口県周南市立富田東小学校)
佐藤宗巧先生 (神奈川県大和市立引地台小学校)
佐々木智光先生(千葉県佐倉市上志津小学校)
中嶋郁雄先生 (奈良県奈良市立朱雀小学校)
岩瀬正幸先生 (神奈川県茅ケ崎市立室田小学校)
関田聖和先生 (兵庫県神戸市立高津橋小学校)
城ヶ崎滋雄先生(千葉県船橋市立夏見台小学校)
工藤良信先生 (青森県大鰐町立大鰐小学校)
渥美清孝先生 (北海道釧路市立芦野小学校)
横山験也先生 (算数ソフト開発者)
4,日程
(1)算数ソフト活用の意義 藤本浩行先生
(2)楽々パソコン環境設定
(3)奇跡のエピソードⅠ
・算数ソフトの活用で授業の組み立てが変わる/藤本浩行先生
・数の大小が分からなかった特別支援の子が,九九で100点の連続/渥美清孝先生
(4)成果の上がる指導法
・5年(正多角形と円)「滑らず転がる」理解度アップの円周率指導/工藤良信先生
・5年(合同な図形)たったの30分でテストの成績を2倍以上に上げた指導/佐藤宗巧先生
・3年(かけ算の筆算(1)(2))3つの学習型で,定着率アップ/関田聖和先生
・3年(わり算①)勝ち抜きチャンピンオ大会で数多くの問題に挑戦/城ヶ崎滋雄先生
・4年(角)6年(拡大・縮小)デジアナ融合術で,作図技能アップ/中嶋郁雄先生
・2年(かけ算九九)意味理解が確実になる見せるだけの指導/渥美清孝先生
・6年(文字と式)ブラックボックスと算数ソフトのコラボ/藤本浩行先生
(5)ザ★リクエスト!
・6年(速さ)
桜スライダーで教科書問題がたちどころに分かる!
その上に,1秒ごとに止まれば…/奥田先生・藤本先生
(6)奇跡のエピソードⅡ
・算数ソフトの授業で,平均点100を目指す!/中嶋郁雄先生
・崩壊学級を10日で復旧/佐藤宗巧先生
5,申し込み
(1)参加費:5000円
(2)申し込み方法:
メールで佐藤宗巧(munesan0830@yahoo.co.jp)まで
メールの件名:奇跡の算数セミナー参加希望
メールの内容:
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お住まいの都道府県:
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