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流し素麺野口塾は楽しかった!

流し素麺野口塾。実に楽しかったです。
道中では,国語の授業の質問を同乗者の先生方にしました。
解答は似たり寄ったりで,面白いなと思った次第です。

素麺塾が始まり,俳句会。
私の俳句に特選が2つ入りました。良い感じでした。

たっぷりとある懇親タイム。
何人かの先生と話し,新しい研究会を立ち上げることを話し合いました。
この研究会は,「誰でも簡単に学力を向上できる指導法」(とりあえず今は「JI法」と呼んでおきます)を軸に授業の研究をしていきます。

JI法について,さらっと話しただけで,中嶋先生から算数で典型的な実践がなされていたことが語られました。
話を聞いて,オー!思った次第です。
続けて,俳句会で最優秀賞をとなった駒井先生がとった方法が,JI法だ!と皆さん,納得していました。
JI法は,実に日本的な方法ですが,これをまともに研究した人がほとんどいません。
あらゆる所に使える方法なのですが,正面切って研究した人がほとんどいないのです。
そんな気がつきにくいところの研究を,まずは国語・算数に絞って進めていくことにしました。
もちろん,算数は算数ソフトを活用します。

会ですから,役割が発生します。
会長は,大阪の丸岡先生です。
中心的に研究を進めるのは,大阪と奈良の若い先生方です。
いろいろな若い先生の名前が挙がりました。
きっと,この夏休み中に,集中研究をしてくれそうです。ありがたいことです。
そうして,2学期,すごい成果を次々に上げてくれると思っています。

それを支えるように研究推進してくれるのは,栃木の山中先生,千葉の城ヶ崎先生,奈良の中嶋先生・・
私は,もう授業ができないので,顧問です。後方支援です。

研究会の話は進み,学校での研究とは別に,家庭JI法の研究も進めることになりました。
代表は中嶋先生です。

私が顧問をする研究会は,このJI研究会が初めてです。
顧問として関わるのですが,研究価値の高いところなので,私自身がかなり入れ込んでいます。
研究の進みによっては,本を作ろうと思っています。
価値ある成果がどんどん上がれば,少なくとも5冊ぐらいは出せるだけのパワーはあると読んでいます。

8月2日(土)に「第22学 教師力向上セミナー 授業づくり今、むかし~ICTと作法・和算~」で話をします。
JI研究会についてこのセミナーで少し話をする予定です。
楽しみにしてください。
それまでには,研究組織をもう少し形作る予定です。

8月2日(土)は,広島です!

8月2日(土)は,広島県福山市で算数の話をします。
「第22学 教師力向上セミナー 授業づくり今、むかし~ICTと作法・和算~」です。

10:00~10:30   開会行事 講座1・山根 僚介氏「ICTで徹底反復!」
10:35~11:35   講座2・横山 験也氏「模擬授業 『図形』」
11:35~11:50   講座3・藤本 浩行氏「横山験也先生の模擬授業を解説!」
13:00~14:10   講座4・横山 験也氏「大好き算数!和算からICTまで」
14:20~15:20   講座5・藤本 浩行氏「藤本実践全部話します!算数DVD&ブラックボックス」
15:30~16:10   講座6・横山 験也氏「小学生から先生まで~作法のはなし」
16:30~16:50   Q&A 「横山氏・藤本氏・山根氏が質問にお答えします」

ICT有り,和算有り,ブラックボックス有り。
かなり,おもしろい内容が飛び出しそうです。
玉手箱的セミナーであり,目から鱗的セミナーとなりそうです。
お近くの先生,ぜひ,お越しください!!
お申し込みは,こちら

徹底反復研究会が,中村堂から本を出しています。
『日々の指導に生かす「徹底反復」』です。
この本,徹底反復研究会の双書です。シリーズとして続々と出るそうです。
その中心人物が第1講座を受け持つ山根僚介先生です。
ICTでどのように徹底反復されるのか,しっかり拝聴したいです。
非常に,楽しみです。

そうして,期待しているのは,藤本先生のブラックボックスの使い方です。
なにしろ,ブラックボックスはおもしろいです。
子ども達がはまります。
藤本先生の巧みな使い方,こちらも楽しみです。
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ところで,中学へ異動された奥田先生が,数学のプリントを作られています。
その中に,「まちがいを見つける」というコーナーがありました。
これが,実にいいのです。
方程式を解く文章問題なのですが,文章問題のすぐ下に,式も答えも出ています。
そこをよく見て,間違えているところを見つけ,説明をしましょう,という出題です。

連なる式のどこかにミスが埋め込まれています。
その場所は,「移項」の所でした。
一番重要な所なので,ここにミスを埋め込んでいることに,グッドな気持ちになりました。

こういう間違い探しは,ちょっと変わった問題という程度に見られています。
ですが,私はかなり重要な内容を含んでいる出題方法と思っています。

「間違いだ!」と判断するには,「規準」が必要です。
ある規準から見て,基準外だから間違いとなるのです。
その基準に気づかせ,その基準の立ち位置から,「ここは間違えている」と指摘させるのが,間違い探しなのです。

ありがたいのは,この規準が,算数・数学は極めて明瞭なことです。
もともと,きまりで成り立っている勉強なので,例外がありません。
基準外は全部間違いになります。
ですので,単元の重要なきまりにスポットを当てると,「間違い探し」の学習は,非常に有効な指導方法となります。

奥田先生のプリントを見て,「なるほど!」と思った次第です。

脳神経外科病院の院長先生の講演を聴きました

研修会があり,千葉脳神経外科病院の院長・涌井健治先生のお話を聞いてきました。
パワーポイントでたくさんの画像を見せてくださり,手術のムービーも流してくれました。
実に驚いたのは,手術のムービーです。
血管の手術なので,顕微鏡を覗きながら行います。
大きく映っている1mm方眼のマス目。そこに非常に細い糸が映し出されています。
ですが,あまりに細くて肉眼では見えにくいそうです。
そんなに細い糸で血管を縫うわけですが,小さなピンセットで,ねらった所をねらい通りに縫っています。
たいした腕前だと思いました。
縫い終わった後,血液が流れているかどうかを確かめるのですが,光りでキャッチできるようになっていました。
医療の最先端は,すばらしい研究による進歩の連続なのだと,感動しました。
また,そういった新しい機器や薬剤を使えるようにしているお医者さんの姿勢に感服です。

ムービーを見て,医療機器ほどではありませんが,算数ソフトも教育現場の日進月歩の一翼を担っているのかもしれないと思えてきました。そうしたら,なんだか力がわいてきました。
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今度の土曜日は,チーム算数です。
場所は,いつものジョナサンです。

明日の教室東京分校でお世話になりました

b8363教育同人社さんのすばらしい会場で,3時間もお話をさせていただきました。
ありがたいひとときでした。

お話ししたのは,3つ。
1,鉄板算数
2,鉄板教具
3,算数的体験を
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写真は,1の鉄板算数の一こまです。
こんな風に,板目表紙を首からぶら下げて算数をやるのですから,かなり変わっています。
変わっているから「良い」
変わっているから「悪い」
こういう論理は成り立ちません。
「良いか悪いか」は,子ども達を本時の目標にたどり着かせられたかどうかで判断されるからです。

この算数,かなり面白かったようです。
参加された皆さんが,大笑いしてくれました。
特に,重要な「音」を,全員が正解しました。
さすが!と思った次第です。

ところで,ひもの色が赤になっています。
これは,赤でないと話がふくらまないから,赤になっています。
赤のひもを用意しておいたので,とっても感じよく話が進みました。
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懇親会の後,道徳を研究している寺崎賢一先生とたっぷりお話をしてきました。
カントの話は,やっぱりよくわかりませんが,寺崎先生の考えている道徳は,なかなかいい感じです。
話し込んでいる途中,弁証法の3形態をすっかり忘れている自分に気がつきました。
「量質転化」の他の2つが思い出せません。
寺崎先生に聞いたら,さらっと,「否定の否定」「対立物の相互浸透」と話してくれました。
そうだった,と若い頃に語っていたフレーズを思い出しました。

「否定の否定」の考え方は,算数の学習と実によくフィットします。
この理解ができると,算数というのは,実にすごい構造になっていることがわかります。
算数を学ぶことへの大きな流れが見えるようになってきます。
その一端を,6月14日(土) 授業道場「野口塾」~大阪Special~でお話する予定でいます。
寺崎先生とのひとときも,実に楽しいものになりました。

ストップモーション的に,一読総合法的に。

今度の土曜日の「明日の教室東京分校 横山験也先生」では,滑り出しに,算数の鉄板ネタを3本ご披露する予定でいます。
いつもでしたら,それを一気にやって,驚きを巻き起こすのですが,今回は藤岡信勝先生が開発したストップモーション的にやってみようと思っています。国語的に言えば,一読総合法的なやり方です。
こういうやり方をするのは,参加される先生方に,教材を作るという方向で頭を使ってもらい,「教材作り的思考」を少し感じ取ってもらおうと思ったからです。
いい感じで進んだら,個別の細かい教具づくりも考えてもらい,教材作りの面白さと,その深さを体験してもらいたいと思っています。

算数の教材づくりの力を少しつけつつ,算数ソフトの起爆力を学んでいただき,翌日からの算数を安定的に楽しく力のつく時間へとアウフヘーベンしてもらおうと思っています。
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今日は区役所へ行き,委嘱状をいただいてきました。
区長さんのお話によると,区の最大の課題は超高齢化だそうです。
区長さんは,超高齢化に向かって,大学生や高校生の力を活用して・・・と,とっても前向きな話をしてくれました。こういう方,いいですね。
区長さんの話が前向きだったので,私もつい算数ソフトに関わる大型プロジェクトを思い浮かべました。このプロジェクトは,高齢者の方々に力を発揮していただくユニークなプロジェクトなのです。区の進めていることと通じるものを感じた次第です。

宇佐美寛先生の新刊『私の作文教育』が今月!

もうすぐ,宇佐美寛先生の新刊ができます。
『私の作文教育』です。
すごいですよ!
発売日が近くなりましたら,また,お知らせします!
ご期待ください。
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7日(土)に予定されている 「明日の教室東京分校 横山験也先生の参加者が12名になりました。
ありがとうございます。
私の話を3時間も聞くのですから,かなり,楽しい系の先生方と思います。
楽しくって,さらに,算数の深いところを一緒に学んでいきましょう。

何を話すか考えたのですが,鉄板ネタを3つほどご披露する予定です。
1つは,円の導入。城ヶ崎先生が話してくれて思い出した内容です。
2つめは,頂点や角などの学びはじめのホットな話です。若い頃のことですが,これを授業参観でやったら,PTAの広報の方が,「先生,改めて取材しますので,後日,同じのをやってください」と頼まれたほどのインパクトある授業です。
3つめは,平均のあっと驚く授業です。
そのほか,簡単に作れる強烈な教材のアラカルト。
そうして,算数ソフトの話です。

b8365そんなことを考えて,12人の先生方との交流をイメージしていたら,とってもいい気分になったので,花丸のイラストを作りました。
やっぱり,一番いい丸は花丸ですよね。
枝付きとか,植木鉢付きというのも,自分が小学生の頃,つけてくれた先生がいましたが,基本は花丸ですよね。

翌週の14日(土)の授業道場「野口塾」~大阪Special~では,阿部雅之先生の授業ビデオが流れます。もちろん,算数の授業です。
それを見て,私が斬ることになっています。
この「斬る」という言葉が,懐かしいです。
若い頃は,ずばずばとやっていましたが,今は見える世界が変わってきたので,言う内容も変わってきました。
良きにつけ,悪しきにつけ,何かしら語りますので,それを「斬る」ということにしたいと思っています。
ビデオを準備してくれる阿部先生に感謝です。