植田先生のクラスの正面黒板の上。
「立腰」が掲げられています。
しかも,写真にはポイントが3つ示されています。
1,背もたれに背をつけない。
2,深く腰をかける。
3,足を床につける。
とくに,「足を床につける」は,意外と重要なポイントになっています。
足を前に出すと,腰が曲がりやすくなります。電車でも態度の悪い人はたいてい足を前に放り出しています。その人の腰や背をみると,いかにもだらしない状態になっています。
教室でも,足を前に放り出していたら,姿勢が悪くなり,心も影響を受けることがあります。
逆に,足を椅子の下に入れるようにすると,腰は立ちやすくなります。
足の形が正座に近づくからです。
ただ,足を引くのは見た目がやや悪いので,足を床につける座り方が推奨されています。
ところで,2年生の算数で秒を学習します。
その時,10秒はどれくらいか,30秒はどれくらいか,とストップウォッチなどを使って体験する学習もします。
立腰を学習しているクラスは,この短い時間の体験を,「立腰+目つむり」でやってみてはいかがでしょう。
静かに目をつむります。自然,心が落ち着くことを学んでいくことになります。
戦前には,授業のはじまりに黙想をしている学校もありました。
全校生徒が落ち着き方を学ぶのですから,いい学校だったのだろうな思います。
植田先生のクラスが今年度も落ち着いた良いクラスになりそうで,とても嬉しいです。
--
関連記事:
岩手の照井孝司校長先生から記念誌が届きました。
『せせらぎ国語教室 -第16集-』です。
16集には平成25年度と26年度の内容が収録されています。
野口先生も現役の頃,国語教室を編集発行していました。
それを受け継ぐかのように照井先生も継続的に発行されています。
教師人生が実に充実しているのではないかと感動しています。
ちょうど読んでいた『春秋左氏伝』に,
その位にて怠らざれば,
民ここに息(やすら)ぐを得ん。
とありました。
今ある仕事を熱心に進めれば,一緒の仲間もみな安心して進むことが出来ます。
照井校長の『せせらぎ国語教室』から,そういう熱さが伝わってきました。
--
懇談会で使える「飲み助さんの話」が好評で,良かったと思っています。
あっという間に終わってしまう短い話で,しかも飲兵衛の話です。
ですけど,話を聞いてしまうと,どうにも自分を少し直したくなります。
不思議なものです。
--
関連記事:
藤本先生の手前にあるのが,話題の「ブラックボックス」です。
このブラックボックスは,A4紙を縦にして入れることが出来るので,授業中にチョチョイとカードを作ることが出来ます。
その昔,もう40年も昔のことですが,ブラックボックスは数学の本や雑誌に紹介されていました。
当時は市販されていないので,すべて手作りです。
設計図なども載っていましたが,なにしろ紹介されていたの木製です。
板もないし,制作に時間がかかるし・・・・
時代は進み,アマゾンでブラックボックスが購入できるようになりました。
組み立て式ですので,簡単にできあがります。
パリッとした段ボール製なので持ち運びも簡単!
色は黄色。
阪神タイガースファンの先生は黒いテープを縦に貼り付けると,タイガースボックスになります。
日本で最初にタイガースボックスを作ったのは,この組み立て式ブラックボックスを考案した藤本先生です。
このブラックボックスが,妙に人気です。
学級経営にもとっても役に立っているのでしょう。
アマゾンで在庫切れになっていました。
でも,大丈夫です。入荷しました。
--
関連記事:
渡邉先生から,山田先生との写真をいただきました。山田先生とひざを交えてお話をしていたときに,記念にとっていただいた一枚です。
話していたのは,北海道での野口先生と山田先生との対話形式の講座のことです。
自分にとっては驚きの出来事だったので,それを懐かしんで山田先生と話していました。もう5年も前のことになります。
山田先生が司会のように話題を出し,それに野口先生がその場でお話されます。
講座のテーマは決まっているのですが,出された話題について話している内に,野口先生の話がテーマから次第に離れていきます。もうこれ以上話が進むと,横道にそれそうだなと思う頃,山田先生がスッと切り出し,テーマに向かって話が進みます。
これが,1講座の中で何度か有り,「いやぁ,この先生,若いのに全体を見る目,流れを切らないように舵をきる力,ただならぬ力の持ち主だな」と思いました。
この講座が縁で本を書いていただきました。
その本が,『発問・説明・指示を超える対話術』です。
翌年には,『発問・説明・指示を超える技術タイプ別上達法』を,
その翌年には,『発問・説明・指示を超える 説明のルール』が刊行されました。
若い先生には,どんどん読んでいただけたらと願っています。
--
この日の懇親会で,山﨑先生から5年の単位量について,たずねられました。
大事なところですので,事前に何を子ども達に伝えるべきか,話しました。
これについては,ちょっと長くなりそうですので,また今度。
--
関連記事:
写真は,「日本人の誇り」を語る野口先生です。
染み込みますね。
感動的だったのは「和(あ)え物」のお話です。
日本人は異国の優れた文化を取り入れて,熟成させ,自国の文化としてさらなる発展をさせる名人です。
それを,料理の和え物にたとえてお話下さったのです。
得心いたしました。
このセミナーの会場に東京の山﨑先生が参加されていました。
「横山先生がここに参加するというので,急遽参加しました」と,心暖まる言葉をいただきました。
「卒業式が無事に終わりました。他の先生から,かつて無い凜とした卒業生だった」とほめていただいたそうです。それを報告したくて,わざわざ来てくださったのです。
しばし,目頭が熱くなりました。
山﨑先生は20代の先生です。
20代で学年主任。同学年の先生は更に若い先生が2名です。
卒業式は普通に指導できれば,それで十分と思えます。
しかしながら,山﨑先生は違いました。
卒業式に関わる作法をしっかり勉強しました。
それが,「凜とした卒業生」として,列席の先生方の目に映ったのです。
学んだことが,成果として出ました。
そうして,何より嬉しいことは,それを同僚の先生が褒めてくださったことです。
こういう学校,良いですね。
--
関連記事:
土曜日は,楽しみにしている「算数スタートダッシュセミナー」です。
そこへ向けて,あれこれ思っていたところに,千葉の石井先生から嬉しいメールが届きました。
--
算数ソフト2年③1000までの数を使ってみました。
百の位・十の位・一の位がドラッグすることで309が300と00と9に別れる機能がすばらしいですね。
特別支援学級の児童もこれを使うと「わかった!」となって数字が読めるようになりました。
--
石井先生とは,明石要一先生が主宰されるSG会でご一緒させていただいています。
千葉県の小学校で特別支援学級を担任している心優しい先生です。
算数は抽象的な世界へ向かって,理解をどんどん進めていく教科です。
具体的な世界からの脱出がなかなか出来ないお子さんもいますが,石井先生のご指導で,「わかった!」となった子が増えました!!
こういうお知らせ,最高に嬉しいです。
土曜日には,若い先生,ベテランの先生が算数のスタートダッシュについて発表してくれます。
「算数スタートダッシュ!セミナー~算数ソフトを授業開きに~」は土曜日に開催されます。私にはたまらない1日になりそうです。
--
関連記事: