城ヶ崎滋雄先生と久々の「チーム算数」が開催されました。
今回は,6年生の円の面積。
円が分割され平行四辺形になる,あのソフトを何度か見せている内に,
子ども達が半径が高さで,円周の半分が底辺で・・・と,
それが観念的に見えるようになったのです。
その話を詳しく聞いている内に,
もう少し,ソフトに手を加えたくなりました。
しかし,かなりやっかいな作業となるので,
時間を見て進めてみたいと思っています。
今回は,「立腰」の話題がでました。
城ヶ崎先生は,この指導をするようになってから,
子どもの生活の崩れが見つけやすくなったと話してくれました。
立腰の指導をすると,
クラス全体の姿勢が良くなります。
ところが,ある日,
えっと思うような崩れた姿勢をする子がでてきます。
その子と話をすると,
家庭内が不安定・・・。
何らかの心配事の話が出てきます。
心に心配事があると,
立腰を維持しすることは,ちょっと大変です。
なにしろ,立腰は「静の運動」です。
動かない分,心がゆるむと,すぐに崩れます。
立腰の指導は,姿勢を良くするだけでなく,
さまざまな効果があります。
子どもの心の不安,
そのシグナルをキャッチできること。
これも立腰の一つの効果です。
このような城ヶ崎先生の話。
私の実践からもかなり思い当たる所がありました。
最後は,「道徳の時間に作法の指導を!」
そんな話になり,閉会しました。
江部満さんと上野で一献傾けました。
算数指導として有名な水道方式。遠山啓先生の指導法です。
学生の頃,偶然読んで面白いと思い,何冊か遠山先生や銀林先生の本を読みました。算数研究会のようなものを発足して,半年ほど勉強をした覚えがあります。
わかりやすかったのが,私には有り難かったです。
その遠山先生の算数指導法に「水道方式」と名前をつけたのが,江部満さんなのです。
江部さんと話していると,戦後教育の表話裏話が続々と出てきます。あっと言う間に時間が経ちます。
道中,読んでいたのは『蘭学事始』。
神田神保町の古本市を楽しみながら散策していたときに,目にしました。
医学は自分の道とは違うので,どうしようかなと思いましたが,とても有名な本なので,中を開き滑り出しをちょっと読んでみました。
「今時,世間に蘭学といふこと専ら行われ,志を立つる人は篤く学び,無識なる者はみだりにこれを誇張す。」
この書き出しは,非常に良いです。
その道に入る人と,外から見る人の違いが簡潔に書かれています。
瞬間,宮本武蔵の『五輪書』に似た世界を感じ,買うことにしました。
『蘭学事始』には,『解体新書』をつくったいきさつが書いてあります。『解体新書』は漢文で書いてあるので,読もうにも読めません。何で漢文で書いたのだろうかと思っていましたが,その理由がこの本に載っていました。
なんと,中国の医師も読めるように,ということで,漢文で表したのです。
医学進歩,それが日本だけでなく,中国でも進むようにと願っていたのです。
杉田玄白先生の強い大きな志を感じました。
関田聖和先生からも,驚く知らせを受けています。
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テストの点数は、面白いようにあがりますよね。
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まさに,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』 を
使いこなしている世界です。
算数ソフトは教材です。
職人さんが道具を 使うのと同じで,
使い慣れてくると,
授業での勘所がわかるようになり,
授業がグイグイと良い感じで進みます。
特に,この算数ソフトは「理解」に強く,
しかも,反復練習にも強いので,
その結果,関田先生のように,
点数が面白いようにあがるのです。
理解できて,それが定着すること。
それが「分かった!」の世界ですから,
テストも良い感じでできるようになるのは,
うなづけますね。
算数ソフトについては,大方,3つの段階があります。
A:使い慣れた段階。
B:使い始めの段階。
C:使わない段階。
関田先生は, 「A」です。
何年も使い続けている「A」です。
算数ソフトを使った授業のツボも心得ています。
関田先生とは冬休み中にお会いできるので,「関田流算数ソフトの使い方」を聞いてみたいと思っています。
北海道の渥美先生が,びっくりするテスト結果をfacebookに記されていました!
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2年生の「かけ算九九」 のテスト。
平均点:97.4点
人数 28人
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渥美先生の言葉は続きます。
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『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』DVDブック(
私の実力以上の点数を子供たちがとっ
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「私の実力以上」と記していますが,何を教材として使うかも,教師の実力です。
穴を掘るときに,棒を使うかスコップを使うか。どっちを選ぶかで時間と労力に大きな差が生じます。
道具は「仕事力」に大きく影響を与えます。
渥美先生は「授業力」が高まるように,算数ソフトを活用されたのです。
授業力の高まりは,子ども達に良い影響を与えます。授業が楽しくなり,九九の理解も進みます。テストの高得点がさらなるやる気アップを導きます。
良いスパイラルです。
丸が全部で何個あるのか。
それを1つの式にして,求めます。
いろいろな考え方が出てくるので,子ども達にはあれこれと頭をひねれる楽しい問題となります。
その楽しさを損なわないように,ソフトを作りました。
考え方にはタイプがあることも伝えたいので,2つのタイプが出るようにしています。
「考え方1」は,「同じ数のまとまりを見つける!」タイプです。その事例が2つ入っています。
「考え方2」は,「分かりやすい形に変える!」タイプです。こちらも,事例が2つ入っています。
そうして,最後に式から考え方を考えます。
2つの考え方を用意しました。
このソフト,近々「もっと!算数」にアップする予定です。
※ アップされました!