Monthly Archives: 8月 2012

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3年生_コンパスで長さを測るソフトのプランが決まりました!

今,ちょっと考えているのは,コンパスを使って長さを測るソフトの仕様です。
3年生の「円と球」で学習する内容です。

おきまりの形は,ジグザグの線。
それにコンパスを当てて,1辺ずつ長さをとります。
取った長さは,直線上に写し,そうして“長さが分かる”となるわけです。

このソフトを作ろうと思っているのですが,どうも,良い案が浮かんできません。
こういうときは,「下手の考え休むに似たり」で,まずは,「基本に忠実に!」 考えるようにしています。

ジグザグの線が,最大の肝です。
これがいつも同じだと,見る子ども達が飽きてしまいます。
何とか3回ぐらいは見てもらえるように,配慮していこうと思います。
すると,ジグザグ線がクリック で姿を変えるように作ることがベストとなります。
この仕様なら,何回でも学習を楽しめるからです。

でも,作るのはそれだけ大変になります。
使うプログラムの線も,ベクターとなり,記述に一工夫が必要です。
もちろん,角度はランダムでほどよい感じにしなければなりません。
画面の都合上,右横に伸びるように角度を設定する必要があります。
この計算式も,ちょっとややこしいです。
でも,ここを通過すれば,頂点の位置が決まるので,あとが楽になります。
その後,アニメーションでコンパスが動くようにプログラムします。

これだけでも,授業として十分使えるのですが,今ひとつ,パンチに欠けます。
そこをどうするか。
しばらく寝かせていたら,ひらめきました!
ですので,とっても気分が良いです。

作り込みは,たぶん来週からとなりそうです。
楽しみです。

 

 

5年生の「体積」のソフト,販売開始!

先だって御紹介した,5年生の体積のソフトができました。
CD版です。

合計9本のソフトが入っています。
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01 ,直方体,立方体の体積/理解
02 ,直方体,立方体の体積/公式を考える
03 ,直方体,立方体の体積を求める/公式を使う
04 ,L字型の体積を求める/工夫して求める
05 ,1m3は,1cm3何個分?
06 ,高さ・横の長さと,体積の関係/比例
07 ,1Lと容積
08 ,方眼用紙と容積
09 ,展開図と体積
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販売価格は3150円(税込み)です。ご購入をお考えの先生,こちらをご覧下さい。かなり詳しく内容が書いてあります。購入方法も記されています。

使用期限がないので,来年も再来年も使うことができます。
算数はスパイラルの考え方が広がっているので,5年生で使うのは元より,4年ではちょっとした予習に,6年では復習にと活用できます。
そうして,子ども達にしっかりとした力を授けて欲しいと願います。
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算数ソフトを使って,学力が向上したというお話しをたくさん頂いています。
授業中に手がどんどんあがるとか,テストの平均点が上がったとか,これまでの算数ではちょっと起こりえないことが全国あちこちで起きています。
きっと,これをお読みの先生のクラスでも,こうしたミラクル(奇蹟)があれこれと起こっているのだと思います。

この「体積」のソフトでも,小さなミラクル(奇蹟)が起きています。
画面を見ている内に,「体積は,一番下の段×段数 のようだ!」と気付く子がでてきました。この考え方は,6年の体積で学ぶ「底面積×高さ」の考え方に通じます。
ソフトの動きを見ることで,子ども達が自分から決まりを見つけ出し,それが気づきとして声になったのです。素晴らしいミラクル(奇蹟)です。

最近,フェイスブックで友達になった藤田先生からも,ミラクル(奇蹟)のお知らせを頂きました。
やる気がなくて上体を机に伏しがちだったお子さんが,今やパソコンを付けて待っているほど算数の授業を楽しみにするようになりました。
嬉しいですね。藤田先生のお力で,一人のお子さんが救われたのです。
これはまさに「奇蹟」です!!

新刊! 『チャレンジ! 学校クロスワード王 ゴールド』

私の新刊です。『チャレンジ! 学校クロスワード王 ゴールド』(ほるぷ出版)です。
ゴールドなので,表紙が金ピカです。もう,それだけで面白いですし,楽しいと感じてきます。

この本の特徴は,小学校で習うあれこれをクロスワードして出題しているところです。
新指導要領で話題になった,県の名前と位置もたっぷりと盛り込まれています。

書店に行かれたとき,児童書のコーナーにもしお立ち寄りでしたら,ちょっと見てください。置いてあったら,中を少し楽しんでください。

この本の表紙は,すずめくらぶさんが描いてくれました。ケンチャコ大冒険のころからのお付き合いで,かれこれ10年以上になっていると思います。

すずめくらぶさんのイラストは,ご覧のようにインパクトがとっても強いので,ほるぷ出版から出す私の本の表紙は,たいていすずめくらぶさんが描いてくださっています。有り難いことです。

そのほるぷ出版に,今週末,御挨拶かたがたお伺いいたします。
その足で,青森県の弘前駅へ向かい,野口塾in津軽を受講してきます。
工藤先生が前夜祭を開いてくださるというので,それが一番の楽しみとなっています。

名称を付ける

桜スライダーを動かして,「ひし形」を「たこ形」へ。さらに,へこんだ「へこみ形」などと,変化させます。
それをみて,面積を考えます。

「三角形2つでできている」 と,元の形を分割して考える子が出てきたら,「ヒント」ボタンが生きてきます。
上下に色が付き,その考えがとてもよく分かるようになるからです。

三角形に分割できると分かれば,底辺の場所がずれても,高さが変わらなければ,面積は一定です。

そうして,なるほど!となってきます。

こういう図形を動かす学習で,何が重要か,ご存じでしょうか。
意外なことに,「名称」なんです。

名称なんか,たいしたことがないと思いがちですが,上の画像の形を,空に飛ばす凧になぞらえて「たこ形」と呼ぶから,説明がしやすくなります。
同様に,へこんだ形を「へこみ形」あるいは「ブーメラン形」などと呼ぶことで,解説がスッキリします。

話す方もスッキリ話せますし, 聞く方もイメージがすぐに湧きます。
もちろん,ノートに書くときも,くどくどしなくてすみます。

名称の中には,三角形・台形など,絶対にマスターしなければならない用語もあれば,「たこ形」「へこみ形」といった,一時的な用語もあります。
絶対の方は,「学習用語 」。
一時的なのは,「一時用語」。
このように,メタ用語にも名前も付けることができます。
すると,「学習用語は赤」 「一時用語は青」などと区別でき,力点を明確にできます。

このような考え方は,算数で言うところの,記号化です。
「3と6をあわせると・・・」
と言うところを「3+6」とスッキリさせて表現します。16世紀頃に発明された方法です。
スッキリしているから,その先の学習や,考え方の利用がグッとやりやすくなったのです。

くどくどした説明と感じたら,言葉を簡略化してみてください。
その簡略化で,記号を用いたり,用語を用いたりと,工夫するのも楽しいです。
それが,分かりやすさへの道となるので,満足感もでてきます。

算数的思考は,こういう説明法にも生きているので,算数は大切な学問なのだと思っています。

コラボソフト

このソフトは,「コラボソフト」です。授業をされる先生と,ソフトを開発する私とで協力して作っているコラボレーションソフトです。

5年生でひし形の面積を学びます。ひし形まで学習すると,後は応用となります。このソフトは,その応用場面に良い感じのソフトです。

対角線の横が,その長さを一定にしたまま,左右に動きます。
すると,「ひし形」が「たこ形」になります。
もっと端まで動かすと,へこんだ形の「へこみ形」になります。
それでも,面積は同じです。

どうしてだろうかと考えれば,面積を求める式に使う所の長さが変わっていない事に気付きます。
そこから,もしかしたら・・・などと,自分なりの仮説が生まれます。この場合の仮説は,もちろん算数的規則性の仮説です。
授業は面白くなっていきます。

こういう思考系の問題も,ソフトで上手く作ると授業は変わってきます。連続して変化する様子を見ることができると,思考できる範疇が極めて大きくなるからです。
これは,思考範囲の拡大化をもたらします。研究領域がここにも大きく広がっていることが分かります。

やる気のある先生方とコラボしながら,算数ソフトを開発する時代に次第に向かいつつあります。
私も微力ですが,算数ソフト愛好の先生方と,実践的にコラボソフトを開発していきたいと思っています。
面白い時代になりましたね!!

小学野口塾

小学館で開催された「小学野口塾」に参加してきました。

道中,最寄り駅で,千葉大の明石要一先生と偶然お会いしました。数分間ですが,楽しくお話しすることができ,何とも,さい先の良い出発となりました。

小学館の前にファミレスがあります。
お昼はそこで食べました。野口先生・山本先生もいらっしゃり,ここでも楽しい一時を過ごせました。

そうして,いよいよ小学野口塾。
模擬授業の連続で,なかなか面白かったです。
大谷先生の理科は,最後に肺と横隔膜の手作り模型を見せてくれ,これが面白かったです。お土産として,さらにシンプルな模型セットを頂きました。こういうのは良いです!

早川先生の短歌も勉強になりました。「栗のイガが多いから」という理由と「あなたの家は遠くないんだから」という理由と,どっちが心に響くかと言うところが,論点となる内容で,「栗のイガ」と口にした奥ゆかしさに一票入れました。
でも,そういう所より,栗のイガが刺さるかもしれないという,当時の様子に感動していました。履き物が「わらじ」ですから,当然となりますが,この歌を詠んで,初めて,わらじが栗のイガに弱いと分かった次第です。そこから,わらじでの夜道は,かなり痛い思いをするということも,派生してきました。良い勉強になりました。

塚田先生の側転指導。着地に着目は,さすがでした。しかも,「回転軸」というくくりになっていて,算数・数学の世界へつながるので,私にはグッドでした。

関田先生のお話は,その素材の持つ力強さがすべてを包んでくれる良いお話しでした。グッと来る大感動なので,最後の束ねに今ひとつのパンチが欲しかったです。

山中先生の世界の中の日本人も圧巻でした。資料の出し方も素晴らしいですし,語りも聞かせます。もちろん導入も良く,申し分のない模擬授業で多いに勉強になりました。

会場を貸してくださった小学館の皆様に感謝感謝の一日でした。
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懇親会も賑やかでした。
楽しく歓談している間に,いろいろとお誘いを受けました。
岩瀬先生から,来年の教材開発の全国大会にお誘いを受けました。有り難いことで,お引き受けいたしました。
小学野口塾の事務局は,中嶋先生です。中嶋先生から,「来年もお話しを」と誘われ,有り難くお受けしました。
秋に開催される野口塾in足利学校のお昼休みに少しお話しをさせていただけることになりました。
関田先生からは,冬の関西の野口塾に誘われました。「公私の分数」で共感しあえたので,多いに気持ちを大きくしてお引き受けいたしました。
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そうして,来週は青森の津軽へ行ってきます。こちらも楽しみです!