藤本先生が,1年生の文章問題のソフトを使って授業をしたところ,ソフトの中の4問を行い,全員が図も式も正解できました。うれしいですね。
文章問題も,算数ソフトの活用で「全員理解」が達成できるのです。
藤本先生が結果を出してくださったので,とても良い気持ちで,文章問題のソフト開発を進めています。
もっか,開発中なのは,3年生の文章問題「何倍の何倍」のソフトです。
問題をうんと圧縮すると,「3mの3倍の2倍は,何m?」という問題です。
これが文章になると,読んでいる内に頭がこんがらがってきます。
文章問題のこんがらがりは,全部まとめて一気に考えようとする姿勢が生み出します。基本的に,本人のあせりが原因です。あせらずに,素直に「一つ一つ図にかいていく」姿勢を持たせることです。
図を描くコツを上手くマスターできれば,この手の問題はとても簡単な問題と感じられるようになります。
今回の図は,「つながり図」です。
最もシンプルな「矢印」でつながりを図解できれば,それで良いのです。
そこへ向けて,まず,量感を持った図をしっかり見て,つながりの把握をします。
ソフトの画面をごらんください。「量感を持った図」が少し見えています。
腕利きの先生がこだわる「の」。これも,きっちりと付いています。
「の」を特別扱いすることで,「単位量」の素地が養われます。単位となっている量が2mと分かれば,それが3倍になろうが,5倍になろうが,考え方は同じです。
そういう重要なところもしっかりと見て,学べるように作り進めています。
このソフトは,藤本先生とのコラボソフトです。
完成は,まだ先です。でも,来年度を思うと,頑張らねばと思います。
『百姓伝記』の上巻を読んでいます。
1680年代の東海地方の農家の専門書です。実に面白いです。
ついさっき読んだところに,農家の屋根が「かやぶき」になっている理由が書かれていました。
農家は貧しかったらかやぶきにしていたのではありません。
板の屋根やかわらの屋根も,当時あったのですが,農家は板や瓦を選ばず,あえて「茅葺き」を選んでいたのです。
なぜ,農家の皆さんが茅葺きを選んでいたのか。その理由が分かると,戦後,茅葺きの農家がほとんど無くなった理由も見えてきます。
164ページに出ていますので,関心のある先生,『百姓伝記』をお読み下さい。
この本の136ページには「五三日」と出てきます。
ふつうは53日と感じるのですが,「これはかけ算九九での数表記です」と力強く思っていたのですが,全くの間違いでした。広辞苑で調べたら「数日」と出ていました。
今で言う,二三日に近い言い方なのでしょう。
その「五三日」は何で出てきたかというと,「みの」の作り方で出てきました。
「水につけ,五三日も置き」とあります。
みのづくりを授業でする先生はいないと思いますが,先生の自由研究でみのをつくってみたくなったら,この本が役に立ちます。
明日,続きを読みます。
佐藤正寿先生の新刊『教師の力はトータルバランスで考える』が4月5日に発売になります。
楽しみにされている先生も多いことと思いますが,4月を待たずに,3月23日(土)に三省堂本店で先行販売されます!
嬉しいですね。
先行販売されるのは,三省堂本店の8階,特設会場で開催される
佐藤正寿先生×上條晴夫先生 トークイベント「いま教師に必要なのはトータルバランス」
の会場です!
佐藤先生の新刊を受付でご購入いただくと,このトークイベントに無料で参加できます。
読みたい本を手に,著者本人のお話をその場で聴くことができます。
このスタイル,昨年は有田和正先生の『授業づくりの教科書 社会科授業の教科書〈5・6年〉 』でも行われ,大好評でした。三省堂本店地下の飲食店での懇親会も多いに盛り上がりました。
今回は,佐藤正寿先生の新刊ですから,「教師道」を学ぶことができます。
『教師の力はトータルバランスで考える』の「はじめに」から,少し引用しましょう。
◆「自分が学んだことをこれから後輩達に伝えたい」と自分の使命を考えていた
◆ 教師に必要な力として「授業力」「学級経営力」「人間関係力」「学校経営参画力」「仕事力」「研鑽力」の6つを考え
◆ 総合的にバランスよく身に付けることを具体的に提案
具体的なことがびっちり書かれています。
その内容と関わる話しを佐藤先生から伺えます。
もちろん,あの未来を観る上條晴夫先生もお話し下さいます。
本を読んでも勉強になりますが,読む前に佐藤先生のお話をうがったら,多いに勉強になりますよね。
こんな嬉しい企画を運営してくださる三省堂本店さんに,感謝感激です。
皆さん,この機会をお見逃し無く!
私も参加します。懇親会も近場で開催します!
井上先生・大谷先生・・・・。楽しみです!
有田先生の新刊がアマゾンに出ました!
『歴史を楽しむ年表』です。
ふつうの年表のようでもあり,歴史読み物のようでもあり,授業で使えるネタ本でもあり。
1粒で2度,3度・・・と楽しめる歴史の本ができました。
有田先生は筑波大付属小の教壇に立たれていた頃,子ども達には歴史年表を1人1冊持たせていたそうです。
教科書などの他に,みんなが同じ年表を机の上に出し,有田先生の追求していく授業が行われていました。
ところが,その年表,今はもう売っていないとのことです。
当時のわくわくとしてくる歴史の授業の感覚を伝えるそんな年表を作ってみたいという有田先生のお話しがあり,あれこれ思案しました。
その結果,有田先生が多いに知恵を絞ってくれて書いてくださったのが,この『歴史を楽しむ年表』です。
子ども達も読めるようにと,ほぼ総ルビにしました。ですので,先生が読まれた後は,ぜひ,学級文庫に置いてください。有田先生の歴史の面白さをこの本を読むことからも子ども達に伝えて欲しいと願います。
家庭で親子で読んでも楽しめる本です。
有田先生の歴史の授業をぜひ御家庭でも味わっていただけたらと願っています。
「もっと!算数」サイトにアップしました。
お時間のある先生,ぜひ,ご覧下さい。
文章問題を見ると,時々,愚かなことを思います。
「ひろさんは何枚持っていますか。」は,「疑問文」ではなく,「命令文」だ,という思いです。
「ひろさんは何枚持っていますか。答えなさい。」というのが,正しい文であり,その「答えなさい。」が省略されているのが,文章問題の形式なのです。
答えなさいと言われていないので,黙秘していましたとなると,バツになります。
疑問を提示されたら,我関せずと,のんびりしていられないのが文章問題なのです。
疑問文のように見える所は,実は,力強い命令が発せられているのです。
こういう思いは,やっぱり愚かです。
自分の頭の体操になりますが,子ども達の学習には役立ちません。
大事なことは,どんな条件があり,何を答えるかを明確に把握できる力を付けることです。
また,条件を部分部分に小分けして数式化する力を付けることです。
その方向に役立つ工夫をすることです。
赤枠はその工夫の一つです。
「ず」ボタンをクリックすると,問題文の所にスックと登場します。
3問4問とやれば,「ず」ボタンをクリックする前に,「先生,上から2行が赤枠だよ」と言い出す子も出てくるでしょう。
最初に力を入れるのはここだ!と問題文の注目すべき所が見えるのですから,これはありがたいことになります。
その他,どんな工夫がこの文章問題のソフトに込められているでしょうか。
ソフトをご覧になって,ご確認いただければ幸いです。
嬉しいニュースです。
有田先生が,土曜日に御退院されました。
今後は,御自宅で御療養です。
良かったです!
これから先,しばらくの間は,体力回復に向けて少しずつ体を動かしていかれるそうです。
また,お仕事としては原稿の御執筆に力を入れられるそうです。
嬉しいです。
なんだか,私まで元気が出てきました。ありがたいことです。