Monthly Archives: 3月 2013

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1年生の文章問題のソフトができそうです!

8713_300文章問題が楽しくなったら,どんなに良いでしょうね。

楽しくするには,楽しくなるような問題を複数用意することが一番の道です。
面白くする工夫の代表格は,「外材の工夫」です。
「もも」とか「くり」とかポピュラーな物でなく,「クラスの子の名前」とか,「有名人の名前」とか,逆立ちしている恐竜など「奇抜な様子」など,子ども達がググッと引き込まれる材料を提示して,楽しませる工夫です。
このような工夫は,算数そのものとは関わりのない,外側の工夫なので「外材の工夫」と呼んでいます。(山中伸之先生から学びました)

算数ソフトにも外材の工夫が出てきますが,今回は問題文はシンプルなままで,図に工夫をしました。
算数に関わる図への工夫ですので,今回のは「内材の工夫」となります。

問題文に「ももより 2こ おおく」とあります。
この2こ増やすところを楽しめるようにしました。
特に,力を入れたのは,藤本先生イチオシの「判定」をできるようにしたことです。
2つ増やしたつもりだけど,それで正しいかどうか「けってい」ボタンを押して判定できるようにしたのです。

こういうところで楽しめる問題が8問もあるのですから,途中から子ども達に変化が起きてきますよね。
城ヶ崎先生のクラスなら,きっと4問,5問目当たりから,頭に図が浮かぶ子が出てきます。
図を見せる前から,「先生,図が見える!」と言い出す子も出てきそうです。
ノートのマスを使って図を描きたくなる子も出てきそうです。
そんなちょっとした一言を耳にして,「自分もかける!」と思う子が出てきます。
こうなってくると,授業の展開も面白くなってきます。

ソフトを見終わった後,奥田先生なら押さえの掲示物をドーンと提示しそうです。
そこに授業のやりとりで出てきた一言を書き加えるなどして。
「先生,さすが!」と子ども達もにっこりしてきますね。

算数を楽しめる状態,算数面白いと思える状態を作れれば,子ども達の力はどんどん高まり,先生の心も軽くなります。

このソフト,完成したらアップします!しばらくお待ち下さい。

 

有田先生の所へ,また,行ってきました。

b8605お届け物があって,有田先生の所へ,また行ってきました。

部屋に入り,まず驚いたのは,酸素吸入をつけておられなかったことです。
伺えば,吸入をしないでどれだけ酸素を吸い込んでいるか確かめているとのことでした。
ですので,ごく自然な形でお話しをさせていただきました。

有田先生は,23日(土)に開催される,三省堂本店のトークイベントに,佐藤正寿先生が御登壇されることを,とても喜んでおられました。
◆彼は熱心だからね。
◆彼はよく研究しているからね。

有田先生が御高評される佐藤先生,ビッグサイトでも模擬授業のための教材研究について,少し語られていました。「教科書は全部読みました・・」。サラリと言っていましたが,驚かされる内容です。
土曜日は,その佐藤先生の「教師」としての考え方を聞けるので,それがとても楽しみです。

上條先生は,ディベートなど新しい指導法を日本の教育現場に合うように導入してきた,先進的な先生です。
今回は,きっと「質的研究」の話しが出てくると楽しみにしています。質的研究というのは聞き慣れない言葉ですが,「教師教育」と一緒に,これから普通に使われる言葉になっていきます。
新しい考え方を学べるので,上條先生のお話も楽しみです。

佐藤先生と上條先生の話しから,自分自身を教師としてさらに高めていくあれこれを多いに学べるトークイベントなので,懇親会では,教師教育として何を感じ取ったか,近くの先生にきいてみたいと思っています。

有田先生と歓談中,看護婦さんが入ってきました。
「息子さんですか」と言われ,ただただ恐縮しました。
そうして,良い教材があると授業の展開が大きく変わることを,今回も熱くお話し下さいました。
良い教材を見つけられるか。自作できるか。
これが授業の分かれ目なのです。

中学1年 平面図形・空間図形のソフトが発売されています!

8715_400中学1年生で学ぶ「平面図形・空間図形」のソフトが販売されています。

購入は,学校に出入りしている本屋さんに申し込んでください。定価は9000円+税です。発売元はさくら社です。

ソフトの中には,
◆平面図形10本
◆空間図形26本
合計36本のソフトが入っています。
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平面図形には,10本。
01A,平行移動/直線
01B,平行移動/三角形
02A,回転移動/直線
02B,回転移動/三角形
03 ,対称移動
04 ,垂直二等分線
05A,垂直二等分線の作図を考える
05B,角の二等分線の作図を考える
06A,円とおうぎ形
06B,円と接線
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空間図形には,26本。
01A,角柱
01B,角錐
02A,三角柱と展開図
02B,四角錐と展開図
03 ,平面と直線/2点を含む平面
04A,平面と直線/位置関係
04B,平面と直線/垂直
05A,平面と点/距離
05B,平面と点/角柱・円柱の高さ
05C,平面と点/角錐・円錐の高さ
06A,平面と平面/位置関係
06B,平面と平面/垂直
07 ,平面の平行移動/四角形・三角形・円
08A,平面の回転体/長方形・直角三角形
08B,平面の回転体/三角形・四角形・五角形・六角形
08C,平面の回転体/長方形・直角三角形/軸から離れる
08D,平面の回転体/半円
08E,平面の回転体/円/軸から離れる
09A,投影図/立体から投影図へ
09B,投影図/どの立体か?
10A,表面積/三角柱
10B,表面積/円柱
10C,表面積/円錐
11A,体積/角柱・円柱
11B,体積/円錐
11C,体積/球
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盛りだくさんの動くソフトが入っています。
サンプルCDの中にも2本のソフトが入っています。サンプルCDは無料でお送りしています)

8714_300それぞれのファイルを開いて,動かして勉強をした後,「解説」ボタンをクリックしてみましょう。
すると,数学用語などの勉強ができるようになっています。

理解すべきは理解し,覚えるべきは覚える。
そういうスタイルで,作られています。
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宇佐美寛先生の新刊!

b8602_300宇佐美寛先生の新刊が出ました!『教育哲学問題集』です。
まだ,少ししか読んでいないのですが,滑り出しから素晴らしいです!

御紹介します。

「はじめに」の書き出しです。
「教育に対する問題意識をどう作るべきか。つまり,問題をどう発想すべきか。それを,なるべく具体的に書きたい。」

「序論」から。
「〈研究〉とは,今までだれも言わなかったことを見出し創る発明・発見なのである。」

2つにしておきます。各自,お読み下さい。

まだ,第1章に入ったばかりの所ですが,闘志が湧いてきます。
良い本を読ませていただいているという,ありがたい気持ちになります。
みっちり勉強させていただける本です。

2年生の分数のソフト,藤本先生の指導法

8717_3002年生の分数のソフトです。
もっと算数サイトにアップされています。

このソフトは,1/2の大きさになっている形を見つける練習をするソフトです。
「当たるも八卦当たらぬも八卦」でやったとしても,何度かやっている内に「1/2は半分」ということが分かってきます。
なかなか面白くできたソフトです。

このソフトで藤本先生が,授業をされました。その指導法がとても良い形ですので,ちょっとお知らせします。

それは,1/2になっている番号を答えるのではなく,1番は○か×か,どっちが出てくるか。2番は○か×か。3番はどうかと考えさせる方法で授業をされたのです。
この方法,良いですね。
一つ一つをていねいに見ることができるからです。
なぜ,○なのか。なぜ,×なのか。
それを考えて言葉にして・・・という授業ができます。

8716_300長方形で考えたことが,正方形でも役立ち,さらに,右のような円の場合でも役立ち,最後はテープの形でも役立ちます。
自分の考え方が正しかったと分かり始めると,全体の形が変わっても,それほど悩むことはなくなります。

藤本先生は,このソフトを授業の練習問題の時間に使いました。その後,教科書の問題を取り組ませました。その結果,全員が正解したとのことです。嬉しい限りです。
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『百姓伝記』面白いです!

b8603_300ネットで見つけて,妙に惹かれて購入した『百姓伝記(上)』です。
江戸時代の静岡界隈のお百姓さんが書き記した,「農家の専門書」です。
まだ,途中までしか読んでいないのですが,あれこれ納得しています。

例えば,トイレはどこに作るべきか。
農家なら,ここでしょう!というのが載っています。

昔の農家ですから,トイレは母屋から離れているところにあります。
武家屋敷のように母屋の中にトイレはありません。
身分の違いで・・・と,当て推量をしていましたが,これがまったく違っていました。

農家のトイレのベストの位置は,母屋の南東です。
北側ではなく,南東です。
どうしてでしょう。その理由は,はやく腐るからです。

腐らせて良い肥料とするために,日当たりの良いところにトイレを作っていたのです。
当然,木陰や風通しの良いところはダメです。
もちろん,武家屋敷のように,母屋と同じ所にトイレを作ったら,それは農家にとっては商売あがったりになります。

お風呂のことも載っていました。
家に風呂があることは農家としては贅沢だったようです。
お風呂がないと,体を洗う場所が定まらず,水が無駄になります。
そこで,大切なこととして,定まった場所で体を洗うようすすめています。
その場所には穴を掘り,竹のすのこをしいておきます。その上で,体を洗います。
すると,汚れた水が穴にたまるので,それを肥やしを薄めるときの水として使うのだそうです。
無駄がないように,こう工夫するんですと記されています。
今の時代,同じ事はできませんが,学ぶところが多いです。

驚いたのは,道で他国の人とすれ違うときの行儀作法まで記されていることです。
他国の人と往来ですれ違うときには,脇へ寄るのがよく,
また,道の良い方を相手が通るように譲るのがよいと記されています。
このように礼を示せば,他国の人でも無礼なことはしないのです。

これが1680年代頃の日本の農家の方々の礼儀作法なのだと感心させられました。
まだ読み終わっていなので,この先も楽しみながら読みたいと思っています。