クラウドをオープンしたことを,とても強く喜んでくれた先生に,福嶋顕勝先生がいます。
カメラの腕も一流なら,書道も一流。さらに,将棋も!
福嶋先生は地域にある将棋倶楽部でジュニアの指導員をされています。
ですので,福嶋先生とメールのやりとりをすると,「算数と将棋」というようなところでのやりとりが多くなります。
私も小学生の頃,将棋をやっていて,子どもの頃から,将棋と算数は強いつながりがあることを聞かされてきました。
それを自覚したのは証明する勉強を数学で学んでいたときです。「これって,将棋に似ている」と思ったのです。
「なぜならば」「ゆえに」という聞き慣れない言葉を使って証明していく記述式の勉強ですが,これが不思議と将棋に似ていると感じたのです。
将棋を始めたころ,目先の1手しか考えずにコマを動かしていた私に,父が見かねたのか,「3手先を読め」と,よく言っていました。「こう打ったら,相手がこう来るだろうから,そうしたらこうするんだ」と,それをいろいろ考えて,その中から次の1手を決めるんだと,教えてくれていました。
その3手先を読む感覚に証明問題が似ていると感じたのです。
また,父は「相手の持ち駒も見るように」と繰り返し教えてくれました。
盤上しか見ないほど,目先に燃えていた私だったのでしょう。何度も,相手の持ち駒のことを言われました。
この体験が,後々に,「オーッ!」という感動を招きました。それは,図形問題によく出てくる「補助線」が,相手の持ち駒に似ていると気づいたときです。
補助線はどこにあるのか,分かりません。ですから,相手が「補助線」というコマを持っているから,それをどこに打つか考えれば良いのだ・・・と,子ども心に思っていました。
これらは,将棋と算数との類似性なのですが,実際には,もっと深いところで将棋は私の算数を支えていました。
周囲の友達は,みんな証明問題が嫌いでした。面倒と感じているようでした。
でも,私は,証明問題はどんなに難しくても,嫌いにはならなかったのです。
それどころか,面白いと感じていました。
解ければ爽快になります。解けなくても「そういう手があったか」と,解答を知って感心させられていました。
将棋は,1局さす間に,何度も何度も3手5手と「先読み」を繰り返します。
うまくいくこともあれば,「読み間違え」もたくさんあります。
それを,楽しみながら,何局も何局も,連日行いました。
この膨大な量の「先読み」「読み間違え」が,証明や補助線などの思考を支える盤石な頭を作っていたのです。
面倒な証明を楽しいと感じる私にしてくれていたのです。
同様に,算数そのものを繰り返し繰り返し学ぶ事ができたら,直接的に算数・数学の盤石な頭づくりができます。
算数クラウドにアップされている1年生から6年生までのソフトを使って学べる子は,そういう頭に近づくのだろうと思っています。
福嶋先生からいただくメールを読むと,将棋のように,子ども達が食いつくソフトづくりだけでなく,上の学年の算数も学びたくなる場を作り上げねばと何度も感じました。それが,クラウドという形でオープンできました。こういう方向に私を向かわせる,示唆的なメール送ってくれる私の大事な友人,それが福嶋先生です。
松尾英明先生が発行しているメルマガ,『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』が届きました。
最新号のテーマは「子どもが夢中で手を挙げる算数の授業」です。
オープンしたクラウドのことです。
実際に,松尾先生が使った感想が記されています。
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実際に、授業で使ってみて、たくさんのメリットを感じた。
視覚的に理解ができる。
テンポ良く何問もできる。
説明がいらない。
直感的に理解できる。
特に算数への意欲が低い子どもには効果的で、顔が完全に上がる。
6年生なら、円の面積の単元など、内容が充実していて最高である。
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こういう授業になったら,子ども達のやる気満々でしょうね。
意欲の弱い子の顔が上がるのですから,意欲増大!ということです。
それでいて,視覚的に理解できる内容であり,テンポ良く何問も出るのです。
ありがたいことに,先生の説明がいらないのですから,「こういうことでしょ!」と説明するのは,子ども達の方になると言うことです。
直観的に理解して,それを先生が算数用語で上手に束ねられ,しっかりとした学習に仕上げていく授業。
良いですね!
そうして,松尾先生は次のように締めくくっています。
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授業の腕は、常に磨く必要がある。
同時に、優れた教材を活用する腕も常に磨く必要がある。
優れた教材を手に入れるのも、教材研究の一つである。
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松尾先生のメルマガは,ここから登録できます。無料です。お勧めします。
産経新聞の本の広告欄に,『奇跡のソフト』が掲載されました。
書評のページだったので,本好きの方々の目にも留まったと思います。それだけでも,十分にうれしいことです。
アマゾンのレビューに,3年生の子が4年の角度を分かるようになったことが載っていましたが,そのソフトがこのページにある,分度器の出ているソフトです。
何が便利かというと,パトカーをドラッグすると,角を自由自在に変更できることです。
そうして,[何度なのか見る]をクリックすると,「60度」と表示されます。
表示されたまま,パトカーを動かすと,角の大きさに合わせて,60度と出ていた数も変わります。
重要なのは,こういう仕組みを持ったソフトに触れることです。
「角の開き」と「角度」といった,「様子」と「数」を一致させて何度も見ることができるので,3年生の子にもスッキリわかるのです。
ハイレベルの学習も,このソフトでできます。
それは,「角度勘」を付ける学習です。
[?]をクリックすると,分度器が消えます。
そうして,角だけが残ります。
この状態で,パトカーを動かし,「さて,これは何度なのか」と考え,当てられるようにします。
これが,「角度勘」をつけるトレーニングになります。
だいたい,プラス・マイナス5度ぐらいの範囲で当てられれば,角度勘はついたとみなすことができます。
135度の角度を見て,45度と勘違いするのは,分度器のメモリの勉強はできているが,角度の勘は習得できていない,まだ,中途半端な状態にあるということです。
大いに役に立つソフトです。
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『奇跡のソフト』(扶桑社)でグッと来たら,算数クラウドです。
嬉しいことは,続くものですね。
この『CD-ROM付き[奇跡のソフト]で小学校の算数がスッキリわかる!』(扶桑社)を出してすぐに,産経新聞と読売新聞に,本の広告が出ました。
おかげで,アマゾンでは300位前後で大健闘をつづけています。
とっても,嬉しいと思っていたら,明日の産経新聞の広告欄にまた『奇跡のソフト』が載るとの連絡を受けました。
選んで載せていただけているようで,感謝感激です。
そのアマゾンのレビューに,ご家庭での奇跡が書かれていました。
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早速我が子(小3)にやってみました。角度のところ。本来4年生で習う単元ですが、バッチリ食いつきました。
「4年生の算数が分かっちゃった!」と大得意。
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小3のお子さんが,4年で習う角度にガブッと食いつき,「分かっちゃった!」となったのです。
私の予想だと,たぶん10分もかからずに分かった状態になったのではないかと思います。
嬉しいことに,その先に名言が書かれています。
練馬のよっちゃん曰く,「子どもを勉強好きにするコツは、自分は勉強ができるんだと錯覚させることです」と。このソフトには,その力があると記されています。
パパ・ママが,この本のソフトをお子さんと一緒に開いて,お子さんの家庭教育に役立ててくださり,グイッと来たら,算数クラウドへ進めますね!
扶桑社の『CD-ROM付き[奇跡のソフト]で小学校の算数がスッキリわかる!』を使って,さっそく授業をしてくださった浅村先生から,うれしいメールを戴きました。
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平行四辺形の面積は底辺×高さで面積が求められることが一瞬でわかりました。
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授業をされて,平行四辺形の面積の求め方が,今ひとつ分からなかった子がいたのですが,『奇跡のソフト』を見せたら,全員が一瞬で分かったのです。うれしいですよね。奇跡ですよね。
このソフトを立ち上げると,図のように平行四辺形が出てきます。
左下の[?]ボタンをクリックすると,三角形の部分の色が黄色になり,ビヨーンと右側に飛んでいき,着地します。
すると,平行四辺形が長方形に早変わりとなります。
[?]をもう一度クリックすると,黄色が元に戻ります。
ですので,[?]を何度かクリックすると,「そういうことか!」と分かってきます。
それだけではなく,[桜]スライダーを左右にドラッグすると,平行四辺形の高さはそのままで,傾きが変わります。ということは,「高さが同じなら,傾きが変わっても面積は変わらない」ということも学習できます。
また,平行四辺形の右肩にあるボタンをドラッグすると,底辺の長さと高さを変更することできます。
いろいろな平行四辺形で,面積の求め方を学ぶことができます。
このソフトは,『CD-ROM付き[奇跡のソフト]で小学校の算数がスッキリわかる!』用に,特別に作ったソフトです。ですので,この本を手にとってくださった方は,ジャンジャン使えます。
良いソフトです!
3年生で学習する正三角形を敷き詰めるソフトです。
灰色の枠の下部にあるオレンジと青の正三角形をドラッグして,灰色の中に落とします。
面白いのは,図形をドロップすると,吸い付くようにピタッと止まることです。
ですので,一番重要な「敷き詰める」という学習がとっても簡単にできます。
敷き詰めるというのは,
(1)重ならないように
(2)隙間がないように
配置するということです。
どうして,敷き詰めが重要なのかというと,例えば,右の正三角形を敷き詰めたとき,図形の中に「平行四辺形」「台形」「ひし形」「大きな正三角形」などが見えてきますよね。
ですので,敷き詰めて遊んでいると,図形を見る目が肥えてくるのです。
その上に,長い直線が見えてきたとか,6枚で正六角形ができるとか,「直線=180°」「1回転=360°」など辺や角に通じる素地を身につけることができます。
ですので,授業でも時間を取って,こういった算数的体験学習をしています。
分かったことを発表してもらうとき,算数用語を先生がどんどん使うと,子どもの方もつられて使い始めます。
これが,算数的体験を,頭の中で算数的に整理する学習になります。
藤本先生とのコラボで生まれた,面白いソフトです。
これも,「子どもが夢中で手を挙げる算数の授業」クラウドにアップしていく予定です。
クラウドには,現在,1300本ほどのソフトがアップされています。
12月以降,準備が整い次第,あと100本ほど,順次,追加していきます。
充実した算数ソフトのクラウドになっていきます。楽しみです。