Monthly Archives: 9月 2014

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第5回 教育の原点セミナー 濃かったです!

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教育の原点セミナー。

野口先生のお話は,今回も圧巻でした。
暗記することより,書いてある文字をしっかり見ながら読むことが大切なのです。
「読経」
この文字から,その意義が伝わってきます。
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早川先生からは,野口先生,青木幹勇先生,芦田惠之助先生の全集・著作集からのお話です。実際に書かれていることから語ってくれました。ハッとすることの連続でした。
習字の実技も兼ねた平井美穂先生の話も,濃かったです。5ステップは,「スイートポテト」に通じる世界があり,とても納得しました。
山中先生の素材研究に初めてマトリックスが登場。これを使うと,書き込みたくなるので,とてもグッドです。
そうして,圧巻は,神部先生と五十嵐先生の音読指導の現場。
教わる役の五十嵐先生が,途中でくじけてしまうのではないかと思うほどの指導でした。でも,五十嵐先生は途中からボイスレコーダーを取り出し,それを机の上にキチッと置き,気合いを入れて受けていました。その後は・・・,すばらしい音読になり,非常に感動しました。

参加された皆さんから,一言感想をいただきました。
そうしたら,大野聡美先生から,私の姿勢がとても良かったとほめられました。
私に姿勢の大切さを教えてくれたのは,野口芳宏先生です。
授業づくりの教科書 道徳授業の教科書『道徳授業の教科書』にも,次のように記されています。
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まずは,聞く「姿勢」「態勢」づくりが肝要である。森信三先生は「立腰」ということを説かれ,「この一事を子どもに躾けられたら,親として我が子への最善最大の贈り物である」とまで述べておられる。私もこれにいたく心を動かされ,気が付くたびに「立腰」に戻るように努めている。(p41)
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私も野口先生から,「最善最大の贈り物」をいただいた気持ちになっています。
姿勢を正しくすることは,ただそれだけで,自分の心を正しい道へ導いてくれます。

出来るだけ姿勢を正して。
気がついたら姿勢を正して。

姿勢を楽しむ先生が増えれば,姿勢を好む子が増えます。
日本の大切な精神の一つが復活します。
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原点セミナーに,若い先生が参加していました。
その中に,山﨑敏哉先生と藪田顕嗣先生がいました。
この両先生も,すこぶる姿勢がいいです。

3人寄ると,話は事前学習法になります。
2学期が始まって,まだ,間もないのですが,その成果がしっかり出ているので,
「事前学習法のセミナーを東京で開催しよう!」ということになりました。
講師は,山﨑先生と藪田先生!
予定日は,12月14日(日)です。
「第2回 事前学習法セミナーin東京」です。
なぜ,第2回かというと,第1回は「事前学習法セミナーin大阪」が11月15日に開催されるからです。
懇親会で小出先生と藪田先生と私の3人で事前学習法で盛り上がりました。
小出先生は1年生で実践中です。これで,講師は3名となりました。
楽しみです。

5年の「平均」,事前学習法で倍速にすすんだ!

b8292「事前学習法」と,算数は,相性がいいようです。
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丸岡会長曰く
35分で指導書2時間分を進むことが出来ました。
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5年生の「平均」の単元を,倍速で授業が進んでいます。
これは,まさに驚異的です。

驚くことは,まだあります。
学力の劣る子が集まるグループでも,他のグループと同様に,説明していたとのことです。
事前学習で学力格差をググッと縮めたので,それが「言語化する活動」にも大きく影響を与えました。
発表した子は,自信を持ったでしょうね。

もし,普通に授業をしていたら,この子達は控えめに時間を過ごしたことでしょうね。
説明は,おぼつかなかったと思います。
でも,運良く,丸岡会長が事前に平均のソフトを見せてくれたので,ガラッと変わったのです。
自分で教科書問題を考え,説明できるようになったのです。

この子達,もしかしたら,事前学習を受けることで,めきめき力がつくかもしれません。
そうなってほしいです。
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明日は,東京未来大学で「第5回 教育の原点セミナー」です。
このセミナーに,事前学習法研究会の藪田先生と山﨑先生も参加されます。
事前学習法+算数ソフト=驚異の成果
この図式について,藪田先生の実感を聴いてみたいと思っています。

事前学習法,6年「拡大図・縮図」の第1時で成果!

昨日の夜,「事前学習法」の第1報が,丸岡会長から届きました。
続けてすぐに,第2報が藪田先生から届きました。
さらに,第3報が山﨑先生から届きました。

今日は,第3報の山﨑先生の「事前学習法」のご紹介しましょう。
6年生の「拡大図と縮図」の第1時です。

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b8290山﨑先生曰く
本時のめあては「拡大図と縮図の意味を理解する」ことでした。
はじめ10分間、算数ソフトの1つ目を見せました。
拡大・縮小を子供と会話をし笑いを交えながら実際にやってみせました。

ほとんどの子供はすぐにそれぞれの仕組みが分かったようでした。
教科書だけですと動きはもちろんありませんから、拡大・縮小の意味をつかむのは感覚として難しいと思います。
算数ソフトで事前学習の導入をしたおかげで、授業のはじめの10分ですべての児童が本時のめあてを達成できている状態になり、同じ土俵にのってから授業をスタートすることができました。

めあてに対する格差をなくすことができたので、残りの35分間でゆっくりと比の関係や、他の形での拡大・縮小について学習することができました。
はじめに格差をなくし、授業や単元の見通しがもてているので、2時間通して達成するめあてを1時間で終わらせることができました。
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本時の前に,どのソフトを見せたらいいか決めています。
この教材研究がいいですね。
選んだのは,たったの1本。
その1本を10分ほど,子ども達と見ることで,全員が本時のめあてに到達したのです。

こうなると,授業には余裕が生まれますね。
子ども達は,拡大図・縮図が比と関係があることもつかんだのです。
第1時です。十分な学力を得たといえます。

注目すべきは,最初の10分で,「めあてに対する格差をなくすことができた」ことです。
本時のめあてに必要な学力を,事前学習で授けたのです。
これ,スポーツで言えば,「基礎ルールをみんなが理解した状態」です。
話し合いがみんなで出来ますよね。

実際に,山﨑先生の授業では,格差がなくなったので,授業に推進力がついたのです。
2時間かかるところを,わずか1時間で終わりました。
ガリ勉風な授業でなく,余裕のある授業でこの成果です。

山﨑先生の授業から,
1,1本のソフトで事前学習ができる
2,「めあての格差」をなくせば,授業はスイスイ進む
そういうことが,伝わってきました。

事前学習法,6年「縮尺」でもすごい効果!

フェイスブックに「事前学習法研究会」があります。
二十代,三十代の先生方が10名前後参加している小さなグループです。

丸岡会長が,5年の「平均」で大きな効果を上げたことをグループ内にアップしたら,その後続けて,藪田先生が,6年の「拡大図と縮図」で成果があったとの報告がアップされました。
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b8291藪田先生曰く
6年生の「拡大図と縮図」でも大活躍です。
本日、縮尺の学習をしました。1000分の1のソフト→桃太郎道場→2000分の1→桃太郎道場…と繰り返し、木の高さ・川幅にいきました。
何度も計算をするので、子供は、どう考えていけばよいのかをつかむことができます。
教科書問題で混乱してしまった子がいました。しかし、「先生、もう一回パソコン見せてください。」と言って、再度挑戦しました。もちろん、解けました。

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縮尺の学習は,なかなか大変なところです。
でも,意図的に,「事前学習」を取り入れたら,教科書問題で躓いた子に効果が出ました。
「ソフトをヒントにして,解決できる」と,その子は思ったのです。

これは,新しい発見です。
先生がヒントカードを与える従来の方法と,質が違います。
子どもが,自分から,ヒントを見つけたのです。
躓きやすい子には,このヒントを見つける力は大事なポイントかもしれません。
そう考えると,藪田先生は,躓きやすい子に「ヒント力」を付けさせたととらえる事が出来ます。

自分でヒントを見つける力が,混乱した子の頭にわき上がってきたのです。
この子,ヒント力を自覚したら,伸びるでしょうね。

藪田先生の実践,
1,「本時の事前学習」
2,「ヒント力」のUP・自覚
となりました。
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このブログを書こうと思った時,第3報が山﨑先生から届きました。
始まったばかりの「事前学習法」の実践的研究。
スタートから,すごいです。

事前学習法,5年「平均」ですごい効果!

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事前学習法+算数ソフト=驚異の成果

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こんな図式が見え始めました。

2学期から,事前学習法がスタートしました。
事前学習法を取り入れて実践しているのは,二十代,三十代の若い先生方です。

今日,その第一報が届きました。
その後,すぐに,第二報も届きました。
どちらも,算数の実践ですが,驚異的です。

まずは,第一報をご紹介します。
丸岡会長発です!
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b8292本日、算数での事前学習法に取り組みました。
五年生で単元は「平均」です。
事前学習法と、横山先生ソフト、ものすごい効果を感じざるをえませんでした。

今日は
「次はこんな勉強するんやな~って感じをみんなに知ってもらう授業するよ。」
ってことでスタート。
教室のテレビでソフトを写しているのですが、ちょっと画面が小さい。
そこで、机を下げていすだけを持ってきて、手には何も持たせずに集めました。
次々とソフトをただ見せていきます。
途中子どもとやり取りしながら、読ませたり予想させたりはありました。

25分くらいで平均のほとんどをソフトで学習することができてしまいました。
(PCトラブルで10分経過)
最後の10分で学習のまとめを書きました。指示は次の通りです。
「今日学んだことを自分でノートにまとめてごらん。」
抽象的な指示でした。
しかし、どの子も単元の終わりのようなまとめでした。
かなり学力がしんどい(一学期算数単元テスト30~40点程度)の子も同じようにまとめることができていました。
こちらの細かい指示はありません。自分の力です。
これで、教科書の学習に入る前に子どもたちの格差がなくなったことになるのだと感じました。
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「平均」の算数ソフトは9本あります。
これを,単元の冒頭で,順次見せたそうです。
ソフトを見たのは,25分ほど。この間,教科書はまだ開いていません。
ソフトを見ながら,ああだ,こうだと,子ども達とのやりとりです。
それから,ノートに記述。
どの子も,単元の終わりのようなまとめを書いたそうです。

最も重要なことは,「平均」に対する子ども達の学力差をぐっと縮めることに成功したことです。
学力のしんどい子も,他のこと同じようにまとめを書けたことが,それを物語っています。

丸岡先生曰く
格差がなくなったので、
いわゆる思考力を鍛えるような授業にもチャレンジできるのでは
という可能性を感じました。

新しい算数の指導がここから展開されそうです。楽しみです。

単元全部の算数ソフトを先に見せる方法を,初めてやって見せてくれたのは,中嶋先生です。
3年生の分数で,テストの平均点は限りなく100点に近かったそうです。
これを,「事前学習法」で意図的に取り組んだのが丸岡先生です。
その結果,
1,子ども達の「単元学力差」が激減した。
2,単元の体験をしたので,「考える力」を伸ばせそう。
となりました。

これを,事前学習法の「丸岡モデル」として,見つめていきたいと思います。
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第2報については,また,後ほど。

 

『私の作文教育』を再読

b8361電車に乗る用事がありました。
今日は,『私の作文教育』を選び,鞄へ。

「粗大な(おおざっぱな)印象による感想を書かせてはならない。小さい箇所まで見える読みかた,疑問の理由が自覚できる読みかたをさせるための作文なのである。」(p66)
傍線を引き,二重丸を書きました。
納得する内容が次々に出てくるので,電車が降りる駅に付き,ドアが開いてあわてて下車ということになりました。

車中で本を読んでいると,途中でちょっと眠くなってくることがあります。そんなときは,無理をすることなく,軽く眠るようにしています。
『私の作文教育』は,そういうことが必要ありません。
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ウキに私の名前がありました。
誰が書き込んでくれたのだろうかと思いめぐらすと,思い当たる人が浮かんできます。
でも,本当にその人かどうかは,わかりません。
どなたかわかりませんが,私のことを気にしてくれた方だということは,確かです。
感謝しています。