東京駅,南口改札を出ると,天井に見事なレリーフが現れてきます。
そのゾーンの床面には,まか不思議な図案が描かれています。
天井も素敵ですが,床面も目を見張ります。
歩いていると見過ごしますが,立ち止まってじっと見てみると,放射線状に伸びる立体の道が見えてきます。
「ここから,力の限り進みなさい! あなたの行きたい道へ!」
そう言われているように思えてきます。
進みたい道は,見つけようと思っても,なかなか見つかりません。
何かの拍子に,「こっちだ!」と思って,前進を始めます。
しかし,たいていはその道が長く続かず,横にそれたり,挫折して消滅したりします。
でも,この「小さな前進」は大事です。
自分の歩むべき道筋が次第に絞られてくるからです。
「これぞ!」と思った道が,長い人生の中では実は逆方向だったということもあります。
でも,逆向きの方向の道は,すぐに消えるようになっています。本当に求めている道と違うからです。
道が消えることで,床面の道筋が1つ消えます。
自然と歩むべき道が絞られてきます。
「若いときは何でもチャレンジしない」と言うのは,失敗をして道を消して,自分にふさわしい本当の道を見つけなさいという尊い教えなのです。
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私の使っているカメラはニコンです。
一眼レフですが,とても小さいミラーレスカメラです。
レンズも相応に小さく,カメラごと鞄に入ります。
機種はnikon1 j5。このとき使ったレンズは6.7-13mm(35mm換算で18-35mm)です。
レンズ交換できると,ワクワク感が大きいです。
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今日は,新しいパートナーの方々と,カンボジアの教育協力について,ミーティングを開きました。
カンボジアの歴史から,教育の様子まで,幅広い話を伺うことができました。
悲惨な歴史がありますが,それを乗り越えようと,カンボジアの教育に尽力をしている方々の話は胸を打ちます。
大事なことは,「教育の底上げ」です。
その算数をしっかりと応援していきたいと思いました。
具体的にこれからどうしていくかと,スケジュールの話題になり,私がカンボジアへ行くことになりました。
1月~3月のどこかです。
カンボジアで開催される会議に出席をしてきます。
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これで,年明けは,春までに,ケニヤとカンボジアに行くことになりました。
「算数で世界の教育を底上げ!」が始まります。
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1月16日(土)に神奈川県の相模原で野口塾が開催されます。
私は「アフリカ教育視察」の話をします。
「算数ソフトで世界の教育に貢献する活動」に関心のある方は,是非,ご参加下さい。
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※地図は「白地図専門店」より。このサイトは便利です!
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次回,SG会の課題図書『あの人はなぜ,東大卒に勝てるのか』です。
私と年齢が近い先生,つまり,50代の先生は,この本を読んでも面白みを感じないと思います。
教師とのしての腕の磨き方を,自分なりに考えて考えて考え抜いて築き上げてきたからです。
でも,今の20代,30代でよく本を読んで学んでいる先生は,かなりハッとするところを感じるように思えます。
直感に頼っていたら,勝てない。
論理的に考えろ。
発想を広げるには,フレームワーク。
そして,それを超える直感。
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ビジネスの世界で勝ち抜いている人は,違うなと感じ入る一冊です。
この本を読んで気になったのは,この著者も学んだ「マッキンゼー」というコンサル会社です。
夏に読んだ『課題解決の新技術』の著者・炭谷俊樹氏もマッキンゼー出身です。
どうも,発想が面白いのです。数理的なのです。
そんな気がしてきているので,少しマッキンゼー関連本を読んでみようと思います。
ビジネス本は久しく読んでいなかったので,頭がリフレッシュされると思います。
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来週の土曜日,明石要一先生のSG会が開催されます。
この日の課題図書は『あの人はなぜ,東大卒に勝てるのか』です。
明石先生から,「横山君,レポート,どう?」と仰せつかり,早速読みました。
すると,後半に,やたらと「バカの壁」というフレーズが出てきます。
もちろん,有名な養老孟司氏の『バカの壁』からの「バカの壁」です。
何度も繰り返し出てくるので,これはちょっと読んでみるかと思い,取り寄せました。
一昔前,『バカの壁』がとてもよく売れていたことは知っていましたが,その頃の私は読んでいませんでした。
でも,流行っていた頃に読まなくて良かったです。
アフリカに行って,その後読んだので,私には,今がちょうどラッキーなタイミングと感じています。
読み出すと,すぐに,「y=ax」が比喩的に上手に使われている場面になります。
「入力をx,出力をyとします。すると,y=axという一次方程式のモデルが考えられます。何らかの入力情報xに,脳の中でaという係数をかけて出てきた結果,反応がyというモデルです。」
具体的にもあれこれ記されています。
似たようなことが,『あの人はなぜ,東大卒に勝てるのか』にも,ほんの少し出てきています。
北野武氏が映画作りの一こまを,因数分解のようだと比喩している場面です。
初等数学を学んだ人は,初等数学の論理を使って,比喩表現を共有することができます。
たとえば,「右肩上がり」という表現は,座標のグラフを用いた比喩です。
x軸が時間軸。y軸が成果軸。
そのx軸と,実態を示すラインとの角度で,成果の上がり方の速さ・大きさを表しています。
それを,手や腕を使って身体表現することも,たいていの人は自然に行っています。
自然にこういった初等数学的比喩を使えるのも,座標の読み方を中学の時にみっちりと仕込んでもらったおかげなのです。
アフリカに視察に行ったときのことです。
「新聞に表やグラフがあまり使われていない」「文章でみんな説明している」と教わりました。
初等数学の知識が一通りある大人で構成されている日本。
新聞には,普通に表やグラフが登場します。国民に共通理解できているからです。
初等数学の知識が無い人が多数いる後進国。
表やグラフがでてきません。載せても表やグラフが読めない人にとっては???となるからなのでしょう。
算数・数学は,例外が無く,偏見も無い,何人も認めざるを得ない論理で構成されています。
それ故,初等数学を学ぶことで,水準の高い,共通の理解ができるようになるのです。
現状のアフリカは,共通の理解が日本と比べて低い位置にあります。
そこを上昇させるには,初等数学を全員の子が学び,その論理を身につけることです。
『バカの壁』を読み,ますます,自分の道をしっかり進もうと,思いを新たにしました。
『バカの壁』は,「初等数学をしっかり教えよう!」と願っている先生には,お薦めの一冊です。
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PHPから出した『恥をかかない!小学生の行儀作法』が増刷になったと連絡がありました。
この本は書店には並んでいません。
生協ルートでのみの購入となります。
ありがたいことに,息長く売れているようで,今回で6刷りです。
行儀作法をきちんと教える先生がかなり増えてきているようです。
これはありがたいことです。
何しろ,学級が崩れにくくなります。
崩れるというのは,形が保てていない状態を言います。
行儀作法は,形を習得していく学習です。
そこがしっかりしていたら,崩れる方が難しくなります。
行儀作法といえば,「真行草」ですね。
この微妙なところを把握できると,行儀作法を見る目が伸びてきます。
今月の27日(日)。
愛媛県の宇和島で「心の教育フェスティバル2015in宇和島」が開催されます。
野口先生,山中先生と私が,授業と講話をします。
私の授業は「姿勢の良い人になろう」です。
行儀作法の骨格部分の授業です。
もちろん,1時間で姿勢の良い人になれるという夢物語の授業ではありません。
自覚しても自覚しても,良い姿勢を続けるのは難しいです。
筋肉が形成されていないからです。
だから,粘り強く良い姿勢を意識させ続けることが肝要となります。
そのために,「良い姿勢とは何をどうすることか」,また「それはなぜか」という知識があると,指導がしやすくなります。
私の講話は「道徳と礼儀作法」です。
「礼儀作法を学ぶと,不道徳の心が芽生える」ということも話す予定です。
ここが行儀作法の一風変わったロジックです。
良い姿勢の指導を続けている先生には,わかりきっている内容です。
このロジックがわかっているので,「時々の指導」が適切になります。
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さくら社にカレンダーが届きました。
その中は,ケニヤ視察の時の写真で構成されています。
5月には,ケニヤの国旗の下に立つ私が映っていました。
5月の写真の場所は,ケニヤのCEMASEA。
巨大な教育センターです。
毎年,アフリカの国々の教育関係の方が集まる大会などが開催されています。
ところで,このCEMASEAですが,これは「Centre for Mathematics,Science and Technology Education in Africa」の略称です。
ケニヤにありますが,アフリカ全体の理数科教育の一大センターなのです。
9月の視察では,このセンターのカワ副所長とミーティングし,主要メンバーの先生方にIMを紹介してきました。
会議室に集まった先生方が急速に前向きになり,思わず質問を口にする先生もいました。
来年もケニヤに行く予定です。
CEMASEAへも行き,IMがアフリカの地に浸透するよう努めてきます。
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