8月3日は学制頒布の日です。
新しい教育を始めるぞ!と政府が力を入れて発進した記念すべき日です。
全国を8つの大きな学区に分け,これを大学区としました。そこに大学校を1つ設置します。
中学区は人口13万人を1区としました。全国が256の中学区に分かれます。そこに中学校が1つずつ設置されます。
小学区は人口600人で1区です。全国53760区に1つずつの設置を目指しました。
人口600人に1校となるので,児童数はかなり少なかったと分かります。
この記念すべき日を前に,円の回転体のソフトができました。回転の軸から離れたところにある円を回転させると,どんな立体になるか,それを見るソフトです。
分かる人は,すぐにドーナッツ状とひらめきますが,そういう人だけで中学1年生 は成り立っていません。見せられるなら,こういうソフトを使って回転の様子を見せたいところです。
このソフトは,ちょっと力が入っています。
円の大きさを変えられます。
軸からの距離も変えられます。
ですので,色々なタイプの円を回転させることができます。
3種類,5種類と見ている内に,立体の様子が頭にしっかり入ってきます。
しっかり見て,しっかり頭に入れれば,この手の問題の図を見ても,イメージが作りやすいです。
学びの制度が,この先もソフトに円やかに進んで欲しいと願います。
明日,山口県へ出立します。
このソフトをもしかしたら,お見せするかもしれません。
言葉では説明しづらい,なかなか美しい立体像をお見せできるからです。
毎年,どこかで発表をされている和歌山の奥田吉彦先生。
教材づくりのアイデアはピカ一です。
その奥田先生が,一目で分かる教材として算数ソフトが群を抜いていると,高く評価して下さっています。
この評価で十分に嬉しいのですが,さらに,「教材はこうあるべきである」と,まるで模範的教材であるかのように話されています。
大感激です。
とても嬉しい気分になって,ソフト開発を進めました。
気分が良いと,作りも快調です!
今回は,中学1年の数学のソフトです。
平面図形を垂直に移動させると,そこに立体ができることを見せるソフトです。
平面図形の形を変えられるので,グイッと絞れば,直線になります。もっと絞ると点になります。
その点や直線も移動できるので,
◆ 点が移動して直線になる
◆ 直線が移動して平面になる
というところも,見せることができます。
奥田先生はいつも元気を与えてくれます。
良い感じでソフトを作れました。ありがとうございます。
5年の体積ソフトをCDに収録しました。
合計9本のソフトが入っています。
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01 ,直方体,立方体の体積/理解
02 ,直方体,立方体の体積/公式を考える
03 ,直方体,立方体の体積を求める/公式を使う
04 ,L字型の体積を求める/工夫して求める
05 ,1m3は,1cm3何個分?
06 ,高さ・横の長さと,体積の関係/比例
07 ,1Lと容積
08 ,方眼用紙と容積
09 ,展開図と体積
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この体積のCD,山口の講座に持っていきます。
講座特別価格でおわけする予定です。
持っていくのは,たぶん10枚ほどです。
これで,ダウンロードはどうも・・・と思われている先生方にも,教室で楽しく使っていただけます。
CDなので,使い方はとても簡単です。
教室のPCにCDを入れれば,自動で起動します。目次画面が出てきたら,使いたいソフト名をクリックします。すると,ソフトが動き出します。
※ 「もっと!算数」にアップされている体積は,近々,終了となります。
回転すると,何でも円形になるので,三角形は円錐になります。
それを桜スライダーのドラッグで簡単に見ることができます。
長方形を円柱にした後,続けて,三角形を円柱にできるので,あっと言う間に,勉強がはかどりますね。
画面の中に,[?]ボタンがあります。
?は,妙に気になります。
ソフトを見て,スライダーを操作し,「おおっー!!」と驚いて,それで十分満足しても,やっぱり[?]ボタンは気になります。
「先生,そのボタンを押すとどうなるのですか」と声を上げたくなります。
この時,「これはね,・・・・・」と教えてしまっても,問題ありません。
でも,ちょっと活動を入れて,数学として少し整理を付けるなら,教科書を開かせるように促します。
「教科書を開いて,どうなるのか予想してみましょう」と,逆に問うのも良いでしょう。
回転体の所を読んで,もしかしたらこれかなと思うことが出てきます。
こうして,数学的予想をしてから,[?]ボタンをクリックします。
ソフトを使いつつも,教科書にフィードバック。
これがソフトを使ったときの一つの形です。
桜スライダーを2つ追加し,長方形の変形も可能にしました。
これで,いろいろな長方形を作って,それを回転させられるようになりました。
「どんな長方形でも,回転させると円柱になるね」と,簡単に納得できる状態が作れます。
授業でこのソフトを使ったら,生徒から,お願いがでるでしょうね。
「先生,縦長の細い長方形にしてください」
「先生,正方形も見てみたいです」
「先生,横長の薄っぺらいのを見せてください」
・・・・・・・
生徒がお願いをするという雰囲気になります。
こんな時,教師の血が騒ぎ,敬語を使わせたくなります。
「敬語で言いなさい」
リアリティを高めるなら,「コンビニの店員さんになったつもりで言いましょう」などと場面を作ります。
過剰すぎるほどの敬語が飛びだしてくるように思います。仕草も付けてくる生徒もいるかもしれません。
何度も見る。
しかも,「見たい!」という強い気持ちで見る。
平面図形の回転の様子が,頭にグイグイと入っていきます。有り難いことです。
ソフトを動かしただけなのですが,なんだかとても楽しい気分になっています。
良い気分なので,後ほど,もう少し機能を追加したいと思います。楽しみです。
そんな学習を,中学に進んだら勉強します。
丸い棒に厚紙を貼り付けて,クルクル回せばそれで立体が見えてきます。
手作り教具で楽しく授業が進む所ですね。
そうと分かっているのですが,それでもやっぱり,ちょっとソフトを作ってみたくなり,プログラムをしました。試しに動かしてみたら,これが実に良い感じです。
ご覧のように,綺麗なんです!
算数・数学の動きは,基本が規則的なので,図形は非常に美しくなります。
こういう美しさを感じ取れるのも,算数・数学の一つの世界です。
コンピュータを使う算数・数学の授業はこれから先,どんどん増えていきます。
そうして,各地の教室でこのような美しい算数・数学を見せるようになると,文科省も「そうか」と思い立ち,指導要領に「算数の美しさに触れ,その仕組みの理解を・・・」などと文言を入れると思います。
さて,このソフト。まだまだ作り込みが必要です。スライダーもあと2つ作り込んだ方が,良い感じになります。楽しく作れそうです。