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とっても良い,重さのソフト!/3年_重さ

MS-DOSの時代からウィンドウズと,マイクロソフトのPCを使い続けてきている私ですが,スティーブ・ジョブズ氏の訃報に愕然としました。
早すぎます。ご冥福を祈りつつも,もっともっと新しい時代のページをめくってほしかったと思いました。

自分が進めることは,何なのか。
それを再認識させらました。
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このソフト,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(3年の5巻)に収録されているソフトです。

秤の学習をする前に,数直線の読み方を復習しておいた方がよいと考えて,作りました。
なにしろ,メモリが読めなかったら,重さの学習は全滅してしまいます。

その秤のメモリですが,これがなぜか円形をしています。読み取りができる私たちにはどうって事もないのですが,丸くなっているだけで抵抗を感じる子もいます。

そこで,直線になっているメモリを読む練習をしっかりやり,それから,秤のメモリへ。そう考えて作り込みました。

この数直線のソフトには,ちょっとした良い感じの工夫があります。
画面の右上に1から4番までの番号ボタンがありますね。それをクリックすると,数直線のメモリが変わります。全部で4種類の数直線が用意してあるのです。
それも,1メモリが50,10,20,5となっています。秤のメモリに合わせています。
重さの単元に特化した復習ソフトです。

もちろん,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(3年5巻)には,秤のソフトも各種ドーンと収録されています。

3年生の先生,ぜひ,ご活用ください。

「算数の原理」から国語科の指導を考える

花巻の照井先生から,「第7回鍛える国語教室in花巻」の講師をと,メールをいただきました。
私に与えられたテーマにびっくりしました。
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「算数の原理」から国語科の指導を考える
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びっくりしましたが,このテーマは面白いです。
理数系の国語指導法といった感じになるからです。
論理的な国語指導法と言っても良いと思います。
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思い出すのは, 三浦つとむの言語理論です。
『日本語はどういう言語か』とか,『日本語の文法』を,熱中して読んでいました。
今,アマゾンをのぞいたら,両方ともリニューアルされて発売されていました。
『日本語どういう言語か』は講談社学術文庫に入っていました。
文庫に入れば息が長いです。良いことです。
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読んでいた当時から,三浦つとむの言語理論書は「理科系の言語書」と思っていました。
内容がすっきりくっきりしているからです。
これなら,分かる!と当時思っていました。
おかげで,私なりにグッと来るひらめきが有りました。
そうして,構成も要約も,その関連づけも,面白いように分かるようになりました。
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三浦つとむに限らず,どの本も読めば必ず新しいことを教えてくれます。
新しいことをページをめくるだけで教えてもらえる世界。
それが面白い!と思えるようになると,次々と本を読みたくなってきます。
すると自分の仕事に関わる大きなひらめきを与えてくれる本と出合います。
デカルトの本もそうした一冊です。
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そんな経験があるので,
「新しいことを教えてくれる対象には,連続的に向き合うこと。
その先に大きなひらめきの扉が待っている」
と,私は思っています。
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「第7回鍛える国語教室in花巻」は,11月26日(土)に,岩手県の花巻市文化会館で開催されます。
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※どうも,このブログ,不調です。一字下がりができなくなりました。1行空けもできません。<br/>タグを入れても,消されてしまいます。苦肉の策で,--を入れています。「それもまた良し」とも思っています。

『自助論』スマイルズ

大手企業の役員さんと打ち合わせをした時に,その役員さんが話題提供として紹介してくれたのが,この『自助論』です。

この本,今,役員さんの会社でブームになっているのだそうです。

竹内均さんの後書きまで読み進んだら,この本は,福沢諭吉の『学問のすすめ』と並んで,明治時代の青年に読まれた本なのだとわかりました。
『学問のすすめ』はかなり感動的に読みました。明治維新になり,なぜ勉強しなければいけないのかが,しっかりと書かれています。自覚してかかるべき事なので,『学問のすすめ』はお薦めです。

『自助論』は事例が西洋の人のお話で,ピンと来づらいのですが,冒頭の「天は自ら助くる者を助く」はズシンと響きます。自分がしっかりすることなのです。

途中,フランシスコザビエルが出てきます。期待して読みました。インドへ行き熱心に布教した様子が書かれています。次が日本だ!と感動の準備をしつつ読み進めたら,いきなり中国になってしまいました。間の日本での布教活動は,西洋では話題性が低かったのかと,ちょっとがっかりしました。

若い人は,この本に書いてあるような崇高な精神を持つことです。
私もまだまだ前進しようと思いました。
良い本です。

『小学生の行儀作法』 11月に発売されます!

10月になったばかりですが,11月の話題です。
11月18日に,作法の本が発売になります。

『小学生の行儀作法』という本です。
正しい書名は,『クイズで学べる 恥をかかない! 小学生の行儀作法』です。
発売元はPHPです。

これで,私の作法の本は3冊目になります。

『明治人の作法』(文春新書) 2009年
『行儀作法の教科書』(岩波ジュニア新書) 2010年
『小学生の行儀作法』(PHP) 2011年

「数は並べて見る」
「3つ並べると規則性が見える」

脈絡の無い2009,2010,2011なのですが,並べて見ると,「どうもこの調子だと・・・」と頭が自動的に考えてしまいます。
これが「算数の力」です。
規則性が見えてくるので,その延長線も見えてきます。
自然と良い気分になり,勉強をする気になります。

昨日,松尾芭蕉の『奥の細道』を少し読み返しました。
そこに,お見送りの光景が書かれていて,とっても感動しました。
「お見送り」も行儀作法の一つです。
現代のお見送り,明治のお見送り,江戸時代のお見送り。
こうして3つそろったので,私の中では「お見送り」がひとまとまりになりました。
面白いです。

『日本地図迷路 ランキング』(ほるぷ出版)が大好評です!

7月に発売になったばかりの『日本地図めいろ ランキング』(ほるぷ出版)ですが,はやくも増刷のお声をいただきました。
皆様の応援のおかげと,感謝しています。

「めいろ」と言えば,思い出すのが「ありの巣探検」です。四半世紀以上も前のことです。まだ,そのころの教育現場では「学習に遊びを交える指導」は白い目で見られやすい時代でした。「学習は学習。遊びとは別物」という風習があったのです。

しかし,学習に遊びを交えた教材を授業で使うと,子ども達の取り組む姿が非常に前向きになります。「先生,もっとやりたい!」「明日もやりたい!」と嬉しい言葉が自然に出てきます。

「現場の常識より,現実の姿」を重視していたので,ほるぷ出版や明治図書などから,次々に「学習+遊び」の本を出していました。それが「学習ゲーム」と呼ばれ,今では教科書も遊びを交えた学習をたくさん紹介しています。

さて,この『日本地図めいろ ランキング』ですが,その名の通り,迷路にランキングが加わっています。「関東地方のランキング」「近畿地方のランキング」など,地方別のランキングもあれば,「高い建物ランキング」「長い川ランキング」などもあります。
迷路とランキングを楽しんで,物知りになりながら,47の都道府県名とその位置をマスターできますように!と作られています。

小学生のお子さんをお持ちの方に,是非,ご紹介ください。

静岡県の方言/昭和13年

『作法教授と言葉遣』という冊子です。
この本を作ったのは,静岡県立島田高等女学校で,今の島田高等学校の前身です。

高等女学校というのは,中1から高2までの女子校です。

当時は,小学校でも中学校でも女学校でも,作法を学校で指導していたので,その一環として,言葉遣いの指導も行われていました。

資料を見ての通り,方言を改める方向で指導を進めていたのが,戦前の教育の特徴です。
戦後,教育は大きく変わり,方言も大切にされるようなりました。

方言と正しい言葉を見比べると,何とはなしに頭に心に湧き上がってくるものがあります。
「あるじゃん」は私もよく使っていましたが,これを正しく言うと「あるではありませんか」となることに,驚かされました。私はこの「じゃん言葉」を子どもの時には多用していたので,きつくも言えば,優しくも使っていました。要するに,方言だったのですね。

昭和13年から70年以上も経過していますが,この中には今も使われている方言が有ると思いますが,それがどの言葉なのか私にはよくわかりません。でも,静岡県の友人はきっとわかります。それが嬉しいです。

この冊子には,アイウエオ順にワまで方言が記されています。最後は「ワリャー」です。これは私にもわかります。「おまえ」です。