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『作文の教育』(宇佐美寛著)は良いです

   宇佐美先生の『作文の教育--〈教養教育〉批判』(東信堂)が届きました。すぐに,読みました。良い本です。国語教育に力を入れている先生方に,特にお勧めします。

  なぜ良いのか。それについては,お読みいただくことが一番です。

  序論。凡例1が宮本武蔵の『五輪書 』の引用です。引用部分を読むだけでも勉強になります。宇佐美先生の解説文を読むと,数倍勉強になります。

  『五輪書』 もお勧めします。宇佐美先生の引用された部分は「水之巻」の「有構無構のおしへのこと」のところです。

3年算数ソフト_ストップウォッチタイマー

  「もっと算数」サイトの仮オープンに向けて,少しずつ,構築が進んでいます。私の役割は,ソフトの提供です。

  先だってから作り進めていたストップウォッチ+タイマーのソフト。とりあえず,できました。

  普通に,ストップウォッチとして,「スタート」「ストップ」で利用できます。これに,タイマー用のタイム設定を設けました。これで時間を指定すると,その位置に赤い針が登場します。「スタート」ボタンを押すと,赤い針を目指して,黒い針が動き出します。

  この黒い針の動きに合わせて,色がつきます。設定時間に対する,消化時間が見た目の感覚で分かります。「今,1/4ぐらいかな」と把握できると,これが割合の間隔を養うことになります。

  「もっと算数」サイトは,無料で使える算数ソフト専門サイトです。「さくら算数ソフト」をご愛用の皆さんが,もっと算数も楽しく活用していただければと願って作り進めています。このソフトも「もっと!算数」にアップしました。どうぞ,ご活用ください。

宇佐美寛先生の本

  『大学の授業実践』(東信堂)というシリーズの本があります。その1巻が『作文の教育-〈教養教育批判〉-』です。もちろん,宇佐美寛先生の御著書です。
目下注文中です。

  2巻は今月発売予定です。『問題形式で考えさせる』(太田邦郎著)です。監修が宇佐美先生です。この本も出たら購入予定です。
  3巻は春頃出るそうです。池田久美子氏の作品となります。

  2巻が出たら,千葉大で合評会が開かれるかもしれません。その時は,参加して宇佐美先生のお話を伺いたいと思っています。

2年生「1万までの数」の算数講座


  2年生の算数で,「1万までの数」を学習します。

  左は「1万までの数」の中の「算用数字を漢数字に直す」学習で使う算数ソフトです。

  「3789」と示されていますが,このような数字を「アラビア数字」とか「算用数字」と呼びます。

  この「算用数字」を「三千七百八十九」といった,漢数字に直す学習が,この単元の中では出てきます。

  「3789」は「さんぜん・・・」と読むから,「三千・・・」と書きます。と教えるのが普通の教え方です。

  これを一歩豊かに教えたいと持ったら,ソフトの「3789」の数字をドラッグして下さい。

  ご覧の通り,「3789」の数が,まるでカードが重なっていたかのように,分かれていきます。

  見ただけで,「3」は単なる「3」ではなく,「3000」の「3」だったんだとわかります。同様に,「7」は「700」の「7」。「8」は「80」の「8」なんだ!とわかります。

  「3000」「700」「80」「9」の数カードが重なって「3789」を形成しているのです。

  漢数字に直す学習をしながら,算用数字の表し方が,実は数の重なり(「数の重層構造」と言います)によって形成されていることがつかめたら,これは算数を豊かに学んだことになります。
  このソフトは,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』の2年3巻に収録されています。お持ちの先生,ぜひ,算用数字をドラッグして,子ども達に数の重層構造を見せてあげて下さい。この豊かさは,3年生で学ぶ「かけ算の筆算」で大いに力を発揮してくれます。

M&Mパワーアップセミナー

  兵庫の相生で開催されたセミナーに参加しました。内容の濃いセミナーで,充実感を感じました。

  古川光弘先生は学者のようです。築地学級と鈴木学級とを分析されていて,なるほどと思いました。俵原正仁先生はぶれない先生です。プロレスなどを素材にして担任のあるべき姿を語ってくれました。笑いっぱなしでしたが,しっかり腑に落ちました。森 康行先生は体験を大切にして下さり,楽しく学ぶことができました。

  懇親会では,森實伸一先生とお話ができました。穏和な先生で堰八先生のことや,気配りのお話しなど,たくさん伺うことができました。素晴らしい先生です。翌日,駅の改札口前で,森實伸一先生と偶然お会いし,ご挨拶を交わすことができました。嬉しい一瞬でした。

  波多野直美先生と木島由紀子先生ともお会いでき,懇親会でもたくさんお話しできました。切れ味のよいお二人です。また,お会いしたとき,あれこれ話したいと思いました。波多野直美先生,木島由紀子先生とも,翌朝,駅の改札口前でお会いできました。一瞬のご挨拶でしたが,楽しい一時でした。

  金川秀人先生と,森先生のロールプレイの時間に,同じグループになり,役割演劇をしました。当たりの柔らかい,良い感じを出して下さり,さすがだなぁと感じました。懇親会では,速さのソフトをフラッシュで作られたと伺い,本当にすごい先生だと思いました。

  新納昭洋先生もお会いできました。この夏,山口でお会いしたとき,算数のV字回復のお話を伺っていたので,お会いしただけ,さらなる前進を自分に!と思いました。こういう刺激を与えて下さる先生は,珍しいです。

  関田聖和先生は,この夏に開催する講座に向けて話してくれました。活動は場の広い先生で,先々が楽しみです。私の仕事にも積極的に協力をしてくれる数少ない有り難い先生です。

  岡田先生や佐藤先生とも懇親会で面白くお話しできました。

  私も算数ソフトのお話を少しさせていただきましたが,スピーチの後,岡山の松森先生・吉田先生,京都の吉川先生,和歌山の松島先生などたくさんの先生に「算数ソフトはどこで売っているのか」などのご質問や,「今使っていてとてもいい」というご感想などを頂きました。ありがとうございます。

  来週の土曜日は,東京の三鷹で「もともと日本人はどんな人々だったのか」というお話をします。この話は,作法研究の一角に位置するお話です。たくさんの先生方とお会いできることを楽しみにしています。

新年の集会

  東京で新年の集会があり,参加してきました。お世話になっている方から,ブースを進められていたので,僭越ながら1スペースをお借りし,さくら社の作品を並べさせていただきました。
  いったい,どんな集いになるのだろうかと思っていたら,これが超満員。関係筋の会社の方々がたくさん集まっていました。昨年,たいへんにお世話になった方々もあちらこちらにおられ,皆さんとご挨拶ができました。感動の連続でした。

  思ってもいなかった出会いもありました。
  学事出版の方々とお会いし,名刺交換をしました。その時,教育書を出版している出版社の組合があるから・・とお誘いを受けました。さくら社は新参者ゆえ,知らないことばかりで,そういう仕組みがあることを教えていただけたことにありがたさを感じました。驚いたのは,学事出版の取締役の方が,私の名前をご存じだったことです。ますます,良い仕事をしなければと思いました。
  取締役といえば,学研の取締役の方ともお話をしました。「さくら算数ソフト」 に関心を示して下さり,良いソフトを作ってきて良かったと感じ入った次第です。

  さくら社を立ち上げたことで,ほんの時々ですが,このような集会などに参加させていただいています。出会う方々が,お一人お一人,驚く方々ばかりで,精進に精進を重ねて,前進しなければと,思います。
  とても良い集会に参加でき,有り難いやら,嬉しいやらで,心が一杯になりました。 そうして,私は私の築くべき未来に向かって,力の限り前進することが使命と,心が熱くなりました。