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1年算数ソフト_かたちをつくりましょう

  点をクリックして,かたちを作るソフトです。
  赤い枠の中にはいると,鉛筆(小さく緑色に見えているのが鉛筆です)がマウスについてまわります。
  点をクリックすると,その点を起点として青い直線が出てきます。また,点をクリックすると,起点→終点を結ぶ青直線ができます。
  これを繰り返して,形を作ります。

  一応,「1つ戻る」と「この形で決定」と「はじめから」ボタンがあります。

  ちょっとした,「図形かき」ができます。

  このソフトを使うときに大事なことは,算数用語を意図的に使うことです。「点」「線」は自然と使います。これだけでも,良い勉強になります。おまけ的に「直線」も言葉にしておきたいです。
  できれば,「点」には,「頂点」や「端点」という仲間があることも,何かの拍子に話してあげると良いです。
      「頂点」は2つの直線が交わる点です。
      「端点」は直線の端の点です。

  三角,四角を超えて,五角・六角を作る子も出てきます。そんな良いタイミングの時に,「オッ,これは6角形じゃないか! すばらしい!」などと,言葉かけをします。褒められて,嬉しくなると,脳はパカッと開きます。先生の言葉が耳から脳と体全体にしみこみ始めます。良い状態になります。

  このソフトも,さくら社の『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』をお使いくださる先生方のために,「もっと!算数」サイトにアップします。嬉しいことに,無料です。
  でも,まだ,オープンしていないので,申し訳ありませんが,今しばらくお待ちください。

ソフト開発の合間に,中国古典

  来る日も来る日も,ソフト開発をしています。面白くてしかたがありません。こんな面白い世界があり,その道を自ら歩んでいるのですから,私は恵まれています。
  それでも,頭がプログラム漬けになると,自然とリフレッシュをしたくなります。そんなときに役に立つのは本です。
  兵庫の講座で知り合った森實先生からご紹介いただいた『日本の10大新宗教』(島田裕巳著/幻冬舎新書)も面白かったです。貧困からの救済,困ったことからの救済。そこに宗教が芽生える基があるようです。お金の困り事,心の困り事,頭の困り事,体の困り事・・・。今は,心が貧困な時代なので,心を満たしてあげることが,現代の宗教なのかも知れません。そんなとりとめもないことを思いつつも,こういうことをしっかり研究している人がいることに驚き,自分も算数ソフトの世界を構築しつづけ,子ども達の算数思考を満たしてあげられるようになりたいと思います。こんな感触が得られたのも,教えてくださった森實先生のお人柄に,読書中包まれつつ読んでいたからです。森實先生に感謝です。
  読書傾向は,あまりはっきりしていませんが,中国の古典は好きです。今,『荀子』を読み始めています。「青は藍あいより出でて藍より青し」がすぐに出てきます。そこから論が進み,「だから,勉強しましょう!」とつながっていきます。福沢諭吉の『学問のすすめ』も似ています。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」から始まっていますが,そこから論が進み,「だから,勉強しましょう!」とつながります。
  でも,どんな風に勉強をしたらいいのかわからない,という方とまれに出会うことがあります。勉強をし始めれば,やるべきことが多すぎて,こんなのんきな言葉は消えていきます。好きな事の本を10冊・20冊と読み,自分でも本を書くつもりで記述してみることです。たくさんのやるべき事が見えてきます。

学年別配当漢字チェッカー

  「1年~3年で習う漢字は,どれかな?」
  これを簡単に表示するソフトです。

  使い方は,2通り。
  【使い方1】
   ・白い所に文章を貼り付ける。
   ・調べたい学年のボタンをクリック
      (何学年分クリックしてもOK)
         これで,赤くなります。

  【使い方2】 
   ・調べたい学年のボタンをクリック
       (何学年分クリックしてもOK)
   ・白い所に文章を貼り付ける。
   ・「チェック」ボタンをクリック。
     これで,赤くなります。

  クラスで配布するプリントなどを作るとき,案外使えます。
  
  このソフトも,「もっと!算数」のサイトにアップしました。どうぞ,ご活用ください。

こども古典の1巻目がとどきました

  ほるぷ出版から,届きました。『100人の先生が選んだ こども古典/ひとことで音読する古典』です。長い名称です。「100人の先生が選んだ こども古典」というのはシリーズ名です。シリーズですので,複数冊でます。このシリーズは全部で3巻です。2巻,3巻は2月,3月に発売されます。

  このシリーズは図書館や図書室向けの,しっかりした作りの本になっています。表紙が分厚いので,堅牢本と呼ばれています。また,上製本とも言われています。
  このようなすばらしい本を出すことができたのも,協力をしてくださった先生方のおかげです。感謝に堪えません。また,企画を形にしてくださったほるぷ出版のおかげです。感謝しています。とくに,担当をしてくださったKさんには,大変お世話になりました。細かいところまで,とてもよく目配りしていただきました。

  たくさんの子ども達が手にとってくれたら,それは大きな喜びです。

  この本は,私にとって,「教育文化研究」の流れに位置しています。
    ・『残しておきたいこの授業』(PHP研究所)
    ・『明治人の作法』(文藝春秋)
    ・『行儀作法の教科書』(岩波書店)
    ・『こども古典』(ほるぷ出版)
  この先も,研究を続け,さらに良い本作りをしていきたいと思っています。

  何はともあれ,嬉しい日になりました。皆さん,ありがとうございます。

  

TBSラジオから出演依頼が


  TBSラジオから出演依頼のメールが届きました。
  私の書いた『明治人の作法』(文芸春秋)を読まれ,それで依頼となったそうです。私の作法研究がお役に立つようですので,快くOKをしました。

  お願いをされたら,できるだけ誠実に対応すること。
  これの積み重ねが,その後の人生を豊かな方向へとつなげてくれます。

  収録が25日。TBSラジオへ行ってきます。放送は,2月だそうです。

  作法については,三鷹の野口塾でも少し講演いたしましたが,アバウト知っているものの,その実,どうすることが基本なのかとなると,ハッキリしません。ましてや,その歴史的流れとなると,大方の人は知らない世界になっています。作法の指導が伝承的にされてこなかったからです。
  でも,大元の『作法教授要項』を知れば,かなり高いレベルで作法を知り得ることができます。『明治人の作法』には,作法教授要項のこともたくさん出てきます。

  本の帯に少年がいます。少年のきりっとしたこの着席の姿勢ですが,和洋折衷の姿なのです。明治時代の家庭には机椅子が普及していません。どう座ったらいいのか,それすらよく分からない時代だったのです。そこで,当時の人たちがあれこれ考えて,西洋の椅子に,正座の姿を組み合わせ,この形になりました。
  手の形は武士が正座するときの形です。武士の正座は殿の御前での姿勢が基本となります。控える気持ちが肝要ですので,手も「ハ」の字に内に向け,自分の体が小さくなるようにしていました。
今も小学校では,「手はハの字」と教えられています。この「ハ」の形に武士の姿を感じるので,そういう姿勢の子を見ると,清々しさを感じます。

4年算数ソフト_変わり方


  4年の変わり方のソフトです。「変わり方」というのは,「関数」のことです。中学で学んだ「一次関数」とか「二次関数」などの「関数」です。

  「関数」を和風に読むと「数の関わり」となります。数同士が関わり合っている状態を「関数」と言います。ですので,最低でも数は2つ必要となります。
  「関わる」というのは,2つの数の一方が変わると他方も必ず変わると言うことです。変わり方に規則性があっても無くても,関わりがあればそれは「関数」です。でも,小学校では規則的に変わる「関数」を教えます。わかりやすいからです。「典型例」から学ぶということです。

  この「関数」を,小学校ではひらたく「変わり方」と呼んでいます。

  添付の画像は,18本の棒で長方形を作るときの縦と横の関係を題材にしたソフトです。縦と横のペアを見付けて,表にして,縦+横=9という式を作り出します。この式を中学風に書くと,「y=-x+9」となります。「y=ax+b」の仲間です。

  中学の関数で重要なポジションをしめるものとして,グラフがあります。4年生ですからグラフは出てきません。 ですが,関数からグラフを取ってしまうと,理屈ばかりの本を読むような世界になってしまいます。見せられるものなら,できるだけグラフは見せた方が良いです。よく分からなくても,そこに規則性が出ているので,ちょっとした美しさも感じ取れてきます。
  この算数ソフトでは,[桜]スライダーをドラッグすると, 長方形の形が変わるように作りました。長方形の左下が,グラフの原点になるように作っています。ですので,一歩算数を深めたい先生は,右上の頂点が左下がり45度の直線上を移動することを子ども達に話すことができます。

  このソフト,「もっと算数」にアップしました。さくら算数ソフトをご活用の先生,こちらもどうぞご活用下さい。