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道徳教育改革集団の機関誌

  深澤先生が中心なって進めている道徳の研究会の機関誌です。この研究会の名称が「道徳教育改革集団」から,今度新しく「道徳のチカラ」に変わりました。

表紙だけを見ていると,もう終わりで解散をする最終号の様に見えます。しかし,中身は新しく始まる息吹のある号です。
こういう手作りの機関誌も作りつつ,書籍・雑誌・イベントとどんどん作り進めています。たいしたものです。

中学1年生の数学ソフト

  昨年の夏,ちょっとだけ数学のソフトをつくりました。去年の3月ごろ,6年生を担任している先生から,「中学の数学も,少しだけソフトで教えたい」という希望を聞いていたからです。
  そうして,今,3学期も半ばになりつつあります。半年前に作った数学ソフトを少し改良してみました。

  主な特徴は1つです。
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【特徴】
  [?]ボタンをクリックすると,数直線の上に矢印がでる。
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  小学校では,正の整数しか扱いません。ですから,0はいつも左端にあります。そのため,「数直線は左端からスタートする」という意識が自然と育っています。

  これが中学の数学になると,原点は真ん中に位置します。そのため,スタートは0のある位置(たいてい中央)になります。

  この違いはとても大きいです。「端をそろえる」という思考から,「0をそろえる」という思考になり,考え方が,より抽象的になっています。いわば,抽象思考を一つ上の段階に高めるステップになっているのです。
  もちろん,「負の数」という概念も,非常に抽象的です。数学は,小学校の算数と違い,抽象の世界へどんどん入っていきます。脳を鍛えるなら,やっぱり数学と思います。

  0が中心なって数が構成されていることを無理なく頭に入れるのに役立つのが,矢印です。
  矢印は中学の教科書にも示されていますが,静止画はやはり印象が薄いです。[桜]スライダーで,矢印が伸びたり縮んだりするのを見ることで,正の整数と,負の整数とが正反対の関係にあることが感覚的に理解できます。
  「抽象的な内容は,まず感覚的に把握する」
  
これが理解していく一番の道です。  

  この数学ソフトも,「もっと!算数」にアップしました。[桜]スライダーを試してみてください。

宇佐美寛先生からご紹介いただいた本

  恩師である宇佐美寛先生から先だってご紹介いただいた本が発売になりました。早速注文をし,読みました。
  大学の先生でありながら,授業の工夫をよくされていて,実に驚きました。
  「問題形式」とタイトルにありますが,選択問題で理由を考えさせる形の授業が紹介されています。読んでみるとわかりますが,選択式の出題も功を奏しています。さらに,「簡単そうだが,わからない」切り口で,出題されています。この両方が実によい感じです。大学の授業が掲載されていますが,小学校・中学校の先生にも参考になる本です。
  
  太田邦郎先生は,数学の先生でもあります。学研から『読むだけ微積分』を出しています。こちらも読みましたが,わかりやすかったです。

  

藤原先生が担当しています

  目下,構築中の「もっと!算数」サイトは,藤原明日香先生が担当をしています。
  オープンは,まだもう少し先ですが,各ページ各ページに力を入れて作り進めています。

  藤原先生は,私と一緒にソフト開発をしていますが,最近はwebの勉強が進み,もう私が全く相手にされないほどの腕前になっています。
  算数ソフトでは,私が作ったソフトを見て,さらにどうしたらいいか,サラッと意見を言ってくれます。この力は「算数の力」だけではなく,「見せ方の力」も必要となりますが,さらに,すごいのは「プログラムがこうなるんじゃない」と助言してくれます。たいていの場合,それが良い感じなのです。ここまでの助言ができる人は,私の周囲にはいません。

  「実力」について,時々,ふっと思うことがあります。
  元々実力のある人は珍しく,たいていの場合,一つ所の勉強を粘り強く続けた人が,結果的にそのジャンルの実者と言われるようになるのです。
  藤原先生の伸びを見ても,自分の歩みを見ても,そう思います。
    
  藤原先生のブログ → 藤原明日香のブログ

5年生の算数ソフト/立体図形

  「立体のソフトはないんですか」
  思いもしていかった質問を受け,びっくりしつつ,「立体のような3次元の物をPC画面という2次元にしても,効果は無いと思い,作っていません」と答えました。
  でも,もし,作るとしたら・・・と考え始めたら,もしかしたら,立体でもソフトの方が伝わりがよいことがあるかも知れないと思えるようになり,ちょっと試作してみました。
  特徴をお話しします。
【特徴1】
  頂点をドラッグすると,立体の形が変わる。
【特徴2】
  辺や頂点をクローズアップできる。(右にある[辺]と[頂点]ボタンで)
【特徴3】
  手前の側面と上底辺が透ける。(右にある[桜]スライダーで)
【特徴4】
  「学習」をクリックすると,名称の問題が出てくる。(右にある[学習]ボタンで)

  かなり,あれこれ使えるように作りました。 
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  特徴1の形を変える機能。これは,まさにPCならでは威力です。実物の三角柱で伸縮する物は,まだ見たことがありません。紙などで自作したというのも,私は知りません。実物の伸縮は,実に難しいと思います。

  「三角柱」の「柱」,柱は細長いというイメージがあります。でも,上のような薄べったい形でも,算数では「柱」とみなします。ここを理解することは「実物」と「算数用語」とを結びつける大事な部分となります。画面の三角柱を平べったくして,「これでも柱なんだ!」と力強く言っていただけると嬉しいです。

  そうそう,昔は三角柱といっしょに,三角錐を学んでいました。ですので,両方を比べながら,「柱」と「錐」の違いを授業したことを覚えています。
  
 
  このソフトも,「もっと!算数」にアップしました。無料で使えるので,算数ソフトファンの先生,どんどん使ってください。 

収録してきました/TBSラジオ

  赤坂のTBSラジオへ行ってきました。
  スタジオに案内されると,すぐに収録です。えのきどいちろうさんがナビゲーターをされていて,秋沢淳子アナが話を盛り上げてくれます。
  えのきどさんは,とにかく博識です。呼ばれた私の方が勉強になりました。
  収録は,とっても楽しかったです。話が脱線しても,奇っ怪なことを言っても,後できちんと編集をしてくれるというので,気持ちが楽でした。編集のプロの方がついていてくださることは,本当にありがたいことなのだと思いました。
  何はともあれ,最初から最後まで,実に楽しかったです。
  最後に記念撮影がありました。えのきどさんと秋沢アナがピースを出したので,ここではピースを出すのが作法と思い,久しぶりのピースをしました。
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     番組名:村田製作所 Presents ミミガク
     放送日時:毎週日曜 21:00~21:30(録音番組)
     ナビゲーター:えのきどいちろう(コラムニスト)
     アシスタント:秋沢淳子(TBSアナウンサー)
     内容:毎週、様々なジャンルの専門家をお迎えしてお話を伺う番組です。
         http://www.tbs.co.jp/radio/mimigaku/
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  この本がきっかけで,このようなすてきな収録を体験できました。
  デスクを見て驚いたことが一つ。私以外に3人の方が座っているのですが,その机の上には,みなさん『明治人の作法』が置いてありました。このような歓迎の仕方は,心にしみます。ありがとうございました。