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算数ソフトのダウンロード版は海外でも

b7718算数ソフトを活用されている先生,今年度もバリバリと,楽しい算数の世界へ子ども達を導いて下さい!

私のお気に入りは,ダウンロード版です。
購入してダウンロードさえすれば,その後はネットにつながっていなくても使えるからです。
途上国へ行くときは,いつもダウンロード版を持って行っています。

とにかく便利なので,まだ考え中の先生は,とりあえず使ってみることで決断されることをお勧めします。
教室で子ども達に見せた瞬間から,子ども達は大喜びします。

バングラデシュへ行ったとき,5,6本のソフトをご披露しました。
右のソフトもその中の一つです。
ピンクの「クリック」ボタンをクリックすると,問題の数がどんどん変わります。
次々に数が変わる様子を見て,バングラデシュの方々は「びっくり!」となりました。

その後,「最初の数をなぜ800と読むのか」と問いを発し,少し間をもって,数を上にドラッグしました。
見ていた方々は全く予期できなかったので,数が位ごとのカードとして分かれた瞬間,呆気にとられていました。

さらに,このように仕組みが見えている状態で,「クリック」ボタンを押しました。
この状態で数が変わります。
「これなら,わかる!!」と,非常に感心していました。

途上国では,小学校に入学しても,卒業できずに,途中で退学をする子がたくさんいます。
その主な理由は2つ。
1,経済的理由
2,勉強についていけないため
特に2は算数がネックとなります。
積み重ねの学習のため,低学年で落ちこぼれるとその先は全くわからなくなります。

私が算数ソフトを途上国に広めたいと思うのは,2の理由で小学校をドロップアウトする子がいなくなるようにしたいからです。
国民全員が算数を理解すれば,算数に含まれる「数理的平等」「数理的公平」を国民が共有できるようになります。みんなが納得した状態で平等・公平を感じることが出来るようになるのです。
その先に見えてくるのは,平和です。
同じ国家を形成するなら,平和な国家が一番です。
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三宅貴久子先生が教えてくれた本

b7720三宅貴久子先生がご退職された,その初日。
「今,この本を読んでいる」と教えてくれたのが,この『国際協力と学校』です。
ちょうど,私もこの方面への活動を推し進めているので,早速,購入して読みました。

戦後の日本の国際協力について,わかりやすく書いてあります。
ざっと,歴史を知ることができるので,教育で国際貢献を・・・と心密かに思っている先生に,お勧めです。

「就学率だけ増えても,教育の質が低ければ必要な知識を学ばず,無駄に時間を過ごしてしまうことになるので,教育の質を重視するようになっている」(p68)
私の視察した途上国は,劣悪な教室でもPCやタブレットといった最新式の教育機器を使い始めています。巨大な充電器があったり,電源がどこにもない教室でもタブレットを使っていたり・・・。どう考えても,これは学校が独自に購入しているのではなく,国の政策だろうと思えてきます。
その思いが,「確かに政府レベルで推し進められている」とわかるのが,この本です。
途上国の教室を見て,この本を読んで,教育の質の向上を目指している大きな流れを感じました。
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b7821現職で超多忙中にインドの小学校と交流していた三宅先生。その事だけでも驚きですが,最後に受け持ったクラスの子,学年の子は,子ども達自身の手で本を出しました。『ナマステ! 会いたい友だちと』です。
海外へ実際に行ってみるとわかるのですが,世界に打って出るにはこういうエネルギーが必要なのです。

今週半ばに,三宅先生と歓談する一時があります。今から楽しみです。
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鎌田先生,平井先生と。驚きました!

b8080大阪のセミナーの翌日,大阪の池田市へ行きました。
そこで,鎌田先生,平井先生とお会いし,池田の散策を楽しみました。

鎌田先生は,今大切と言わている「チーム学校」をずっと以前から実践され,『しごこちのいい学校』として本にされている大人物の元校長先生です。現在は教育委員会にお勤めです。
平井先生は,鎌田先生が校長時代に池田小学校で教頭先生をされていました。
その後,池田小で校長先生をされています。

素晴らしいお二人が池田の街を案内して下さいました。
これ以上の贅沢はないでしょうね。ありがたい一時でした。

b7723心密かに思っていたことがあります。
「鎌田先生が街を歩くと,あちこちから声がかかる」という話があります。それが本当なのかどうか,気になっていました。
まあ,学校の中でしたら,誰しも「先生!」と子ども達から声をかけられます。ですが,それが街の中となると,そんなにありません。

b7722実際に3人で歩いていたら,本当に声がかかるのです。
しかも,一度や二度ではありません。行った先,行く途中,どんどん声がかかります。

特に印象的だったのは,池田城跡の公園です。
大学生ぐらいの青年2人が立ち話をしていました。
b7721この2人がいる方向に道なりに歩いていたら,青年から声がかかりました。それからは,今どうしているのかなど話が弾んでいます。

驚いたのは,鎌田先生がその青年の名前を覚えていることでした。もちろん,平井先生も。
すごい学校経営をされていたのだと感じました。

今,『しごこちのいい学校』を手にして,少し読み返しました。
この本,いいですね。

日清ラーメンの記念館や落語ミュージアム,池田城跡,池田の無料動物園など,ゆっくりと見学させていただきました。

そうして,その夜,池田の若い先生方が集って学ぶ「明日使えない教育の学習会」で少しお話をさせていただきました。
熱心に学ぶ若い先生方から,エネルギーをいただきました。
ありがとうございました。
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バングラデシュの教室

b7725バングラディシュの小学校の教室。
場所は首都ダッカの中心部に近いところなのですが,かなり細い路地を通って,この教室に入りました。

思い返しても不思議なのは,どこからが学校で,どこからが一般の所なのかわかりませんでした。
建物があり,入り口から入ったら,そこが教室なのです。

写真は参観させていただいた教室の背面です。
日本ですと,ここに黒板があり,今週の予定などが書き込めるようになっています。
こちらの教室では,背面はご覧のように掲示ボードになっています。
「word zone」と書いてあり,丁寧に単語を記入した紙が,縦横きちんと貼られています。

壁面も同様にたくさんの掲示物があり,天井には飾りつけがされていました。
隣の教室もちょっと覗いてみたら,同じように掲示物が一杯ありました。
少しで勉強が出来るようにと教室環境を整える先生方のハート。
これは世界中変わらないのですね。
「教師魂は世界共通なのだ」という思いが湧き上がってきて,ちょっとジーンと来ました。

いつか,この教室でも算数ソフトIMが使われる日がやってきて欲しいです。
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この教室で,私は衝撃的な光景を見ました。
それについては,また,後日書くことにしましょう。
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ルワンダの教育省関連機関のwebニュースに私が

b7729去年の9月。ルワンダとケニヤを視察しました。
ルワンダでは,日本大使館,JICAルワンダを訪問しました。
また,Tophillホテルで開催されたSBI全国大会にも出席し,壇上に上がることもできました。

そのSBI全国大会の記事が,ルワンダの教育省関連機関のwebニュースに紹介されていました。
9月11日の記事です。

今日,この記事のことを知らされたので,懐かしさもあり,ざっと下までみました。
そうしたら,最後の記事に私が出ていました。
また,『Interactive Mathematics』の紹介ビデオのリンクもあり,驚きました。

記事も実に良い文面です。
英文に囲まれている自分の写真もなかなか良い感じでした。
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b7877ルワンダのニュースのことをフェイスブックに書いたら,海外教育事情にはすごく興味があると小学校の先生からコメントをいただきました。
大阪までやってきた栃木の先生にも驚きました。今日のフェイスブックの先生にも感動です。
つくづく思います。
「徳は孤ならず。必ず隣有り」(論語)と。
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見た先生,全員が「算数ソフトを使いたい」

b7731大阪での2つ目のお話は,算数ソフト。
少し見せてから,会場の皆さんが見たいところを見ていただくことにしました。

その中で,「5年生の割合」というご希望がありました。

ソフトを開きつつ,「算数の一つの単元は,新しい考え方の学習なんだ!」という様なことを思いつつ,1つめのソフトを開きました。
「01A,割合/理解/試合でよく勝ったのは,どっち?」です。

このソフトでは,AチームとBチームの,試合数と勝ち数を自由に設定できます。
右のように,
Aは8試合中4勝
Bは4試合中3勝
と設定しました。

画面に出てきた「星取り表」を見て,良く勝っているのはどっちなのか,考えます。

勝ち数では,Aの方が勝っています。
これが既習の比べ方です。

でも,全体でみると,Bの方が勝っているように見えます。
それをどうやって示すか。
ここが,ソフトの腕です。

「?」マークのクリックで,一瞬で,横幅が等しくなります。
すると,Bの方の1勝は,Aの2勝分の幅をもっていることがわかります。
この全体をそろえる比べ方が割合なのです。
この新しい比べ方を,計算でわかるようにするのが,割合の学習なのです。

そんな話をしました。
ほんの少しですが,算数への理解も深まり,また,ソフトのパワーも感じていただけました。

会場の先生方皆さん,算数ソフトを使いたいと手を挙げて下さいました。
ありがたいことです。
子ども達もどんどん理解が深まり,算数力が総合的にアップしますね。
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『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』には,クラウド版・ダウンロード版があります。充実しています。ぜひ,ご活用下さい。
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