今日は,珍しいことの連続でした。
渋谷でカンボジアのミーティングをしていたのですが,後半,トラック諸島などの国々が話題になりました。
トラック諸島という言葉は,太平洋戦争の映画やドラマの中で強く印象に残っていますが,それ以外ではほとんど耳にしません。
まさか,渋谷でトラック諸島とは!と地名にびっくりしたまま,さくら社に戻ると,こんどはオーストラリアの話題です。
こういうこともあるのか非常に驚いていたら,『教師のチカラ』からの原稿依頼が来ていて,1年半ぶりの教育雑誌だったので,これにも驚きました。
もう,これで珍しいことは打ち止めと思い,家に帰ったら,アフリカ連合首脳会合のエキシビジョン・・・と書かれたメールが。
なんというか,こういう日もあるんですね。
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算数ソフトを活用されている先生,今年度もバリバリと,楽しい算数の世界へ子ども達を導いて下さい!
私のお気に入りは,ダウンロード版です。
購入してダウンロードさえすれば,その後はネットにつながっていなくても使えるからです。
途上国へ行くときは,いつもダウンロード版を持って行っています。
とにかく便利なので,まだ考え中の先生は,とりあえず使ってみることで決断されることをお勧めします。
教室で子ども達に見せた瞬間から,子ども達は大喜びします。
バングラデシュへ行ったとき,5,6本のソフトをご披露しました。
右のソフトもその中の一つです。
ピンクの「クリック」ボタンをクリックすると,問題の数がどんどん変わります。
次々に数が変わる様子を見て,バングラデシュの方々は「びっくり!」となりました。
その後,「最初の数をなぜ800と読むのか」と問いを発し,少し間をもって,数を上にドラッグしました。
見ていた方々は全く予期できなかったので,数が位ごとのカードとして分かれた瞬間,呆気にとられていました。
さらに,このように仕組みが見えている状態で,「クリック」ボタンを押しました。
この状態で数が変わります。
「これなら,わかる!!」と,非常に感心していました。
途上国では,小学校に入学しても,卒業できずに,途中で退学をする子がたくさんいます。
その主な理由は2つ。
1,経済的理由
2,勉強についていけないため
特に2は算数がネックとなります。
積み重ねの学習のため,低学年で落ちこぼれるとその先は全くわからなくなります。
私が算数ソフトを途上国に広めたいと思うのは,2の理由で小学校をドロップアウトする子がいなくなるようにしたいからです。
国民全員が算数を理解すれば,算数に含まれる「数理的平等」「数理的公平」を国民が共有できるようになります。みんなが納得した状態で平等・公平を感じることが出来るようになるのです。
その先に見えてくるのは,平和です。
同じ国家を形成するなら,平和な国家が一番です。
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遅ればせながら,海外旅行の保険に入りました。
これで万一の時も安心です。
日本は海外旅行がしやすい国と聞いています。
VISA無しで行ける国が,たくさんあるからです。
ひとえに信頼を築いてきた先輩方のおかげです。
でも,私の行くバングラデシュはまだVISAが必要です。
手続きをして,VISAをいただきました。パスポートに張り付いています。
このVISAを見ると,私も微力ですが,日本人の信用を高める方向で活動をしたいという思いが湧いてきます。
いつの日にか,バングラデシュと日本の交易が深まり,VISA無しで行き来できる日がやってきます。
その日が少しでも近づくように,私も心がけを正して行動してきたいと思います。
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『マッキンゼー経営の本質』
この本を読んで,グッと来たのは理念をしっかり持てというところです。
理念といわれても,学校経験が長かった私にはちょっとすっきりしないのですが,まあ,「校訓」とか「学年訓」とかいった「訓」として把握すると,かなりよくわかります。
この「訓」は「家」という字のウ冠の下の横棒。天井板のような一画に位置しています。
家にしろ,学校にしろ,会社にしろ,組織という所は訓で示されたことより広い範囲の内容を含んでいますが、基本的には訓を守って,訓を目指して人々が諸活動をします。
そんな風に思っているので,そこにこの本の話を落とし込んでいくと,なるほどと思えてきました。
訓に向かって力を発揮することを「忠」と言います。
訓がはっきりしていて,それが繰り返されている学級は,普通,良い感じにまとまります。忠義者の学級になるからです。
例えば,「気合い」とか「協力」なんて言葉を学級訓,あるいは先生訓として打ち出すと,これもまとまりが良くなります。大阪ではこの話もしてみたいと思います。でも,大阪に着いたらすっかり忘れているかも知れません。
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ルワンダの友達から,「新しくお店ができた」とメールが届きました。
タイ料理屋さんがオープンしたことと,
イタリアンのお店がオープンしたことです。
タイ料理もイタリアンも,本の街・神保町にはたくさんあります。
ですので,観光目的でルワンダに行くのでしたら,どんなお店ができても,どうということもないように思えます。
でも,今の私には,このお店オープンの話は,嬉しいニュースとして響いています。
通常,人が増え,衣食足りる様になったら,その次に人々が注目するのが「教育」だからです。
タイ料理やイタリアンのお店ができるのは,そういうところで食事をする人が見込まれているからです。
「衣食が大いに伸びている!」と感じます。
友達からのメールには,嬉しいことに,お店を案内してくれるとありました。
この目でお店を見て,賑わいを感じて,その先の教育の振興に,私もささやかながら協力をしたいと思っています。
友達との再会が楽しみです。
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今年の海外出張のメインはルワンダになりそうです。
他に,あの国,この国とプランが上がっていますが,実際にはどうなるか,まだはっきりしていません。
ささやかながらも,こういう状況になるところまで前進していることがとても嬉しいです。
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ルワンダの算数。
かけ算九九は3学年にまたがっています。
1年生:2の段
2年生:2~6の段
3年生:7~9の段
日本ではかけ算九九といえば,「にイチがニ」「にニンがシ」・・・・と簡略した言い回しで暗記していきます。
この簡略した言い回しの歴史は古く,万葉集にすでに登場しています。
覚えやすく工夫するのは日本の伝統といえます。
簡略して暗記する方法のある日本でも,かけ算九九の暗記はなかなか大変です。
そういう簡略方法がルワンダにもあるのかどうか,気になりました。
そこで,ルワンダで友達になった浅野青年と佐藤青年に問い合わせました。
二人ともルワンダの小学校の先生に聞いてくれました。
しかも,特急で!
なんとパワフルな青年なんだ!と,知り合えたことをありがたく思いました。
メールを読むと,二人とも,「そのまま覚える」という内容でした。
そのままというは,「に かける いち は に」「に かける に は よん」・・・という具合に覚えるということです。
ルワンダでは,2年生まではルワンダ語で勉強します。
ですので,かけ算九九も最初はルワンダ語で学びます。
その発音は,かなり大変です。
「2×1=2」の場合、
Kabiri(カビリ,2) Gukuba(グクバ,×) Rimwe(リムウェ,1) Bingana(ビンガナ,=) Kabiri(カビリ,2)
と発音します。
「にいちがに」の5音ですませる日本とくべると,非常に長い音数となります。
この長さで2×9まで暗記します。
音数だけでも大変なのですが,もっと大変なことが待ち受けています。
3年生4年生にもなると英語で勉強します。
なので英語でもかけ算九九を学ぶのです。
なんというか,覚えられないように仕組まれていると感じられてきます。
これが続いてはいけません。
何しろ,かけ算九九が暗記できないと算数は壊滅するからです。
落語していくのは,目に見えています。
工夫が伝統の日本で生まれ育った私ですので,ルワンダの九九を何とかしたいと思います。
来年の早い時期に,ルワンダの子がかけ算九九を覚えやすくなるソフトを開発して,浅野青年や佐藤青年に使ってもらえたらと思っています。
青年たちと「ルワンダ九九支援活動」ができたらいいなと思っています。
きっと,「九九が覚えられなかったのは昔の話だよ」という時代がルワンダにもやってきます!
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小山で開催された青年教師達のセミナーに顔を出しました。
松島広典先生,飯塚寛先生,中村啓太先生,須永吉信先生の順に実践発表がありました。
どれもこれも,オリジナリティーにあふれ,新しい風を教育界に注いでくれそうで,頼もしく思いました。
もちろん,山中先生の講座1講座2は圧巻。
実に具体的で,それでいて,論理がしっかりしていて,さすが山中先生と痛感しました。
松島先生の初発の感想実践。圧巻だったので,休憩時間に一言アドバイスしました。
それは,教科書の引用についてです。
子ども達の作文には引用部分への意識が無いので,「教科書は声なんだ」と教えると良いことを話しました。
初発の感想は,教科書の声を聞いて,自分がどう思ったかを書くので,聞いた声の部分には鉤カッコをつけるのは当たり前だね,となるわけです。
松島先生は飲み込みが速く,すぐに納得していました。大したものです。
懇親会に中村先生が参加していたので,朝の実践について,少し多めにアドバイスしました。
これも,朝の実践の内容が良いからです。
懇親会には小野口先生も参加していました。会場でとても姿勢が良く,しばし見とれた先生です。
姿勢指導の形がしっかりしているので,その心の部分をアドバイスしました。
きっと,大和の教育をすすめてくれるのではないかと思いました。
山中先生とはアフリカ視察のことをあれこれ話しました。
実際に見てみると,英語版算数ソフトの普及の他にも,やりたい事がたくさん出てきます。
あれこれ一気にはできませんので,すこしずつ着実に前進させていくと,山中先生も頃合い良くフリーになります。
その時には・・・と夢が広がりました。
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