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事前学習法,6年「拡大図・縮図」の第1時で成果!

昨日の夜,「事前学習法」の第1報が,丸岡会長から届きました。
続けてすぐに,第2報が藪田先生から届きました。
さらに,第3報が山﨑先生から届きました。

今日は,第3報の山﨑先生の「事前学習法」のご紹介しましょう。
6年生の「拡大図と縮図」の第1時です。

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b8290山﨑先生曰く
本時のめあては「拡大図と縮図の意味を理解する」ことでした。
はじめ10分間、算数ソフトの1つ目を見せました。
拡大・縮小を子供と会話をし笑いを交えながら実際にやってみせました。

ほとんどの子供はすぐにそれぞれの仕組みが分かったようでした。
教科書だけですと動きはもちろんありませんから、拡大・縮小の意味をつかむのは感覚として難しいと思います。
算数ソフトで事前学習の導入をしたおかげで、授業のはじめの10分ですべての児童が本時のめあてを達成できている状態になり、同じ土俵にのってから授業をスタートすることができました。

めあてに対する格差をなくすことができたので、残りの35分間でゆっくりと比の関係や、他の形での拡大・縮小について学習することができました。
はじめに格差をなくし、授業や単元の見通しがもてているので、2時間通して達成するめあてを1時間で終わらせることができました。
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本時の前に,どのソフトを見せたらいいか決めています。
この教材研究がいいですね。
選んだのは,たったの1本。
その1本を10分ほど,子ども達と見ることで,全員が本時のめあてに到達したのです。

こうなると,授業には余裕が生まれますね。
子ども達は,拡大図・縮図が比と関係があることもつかんだのです。
第1時です。十分な学力を得たといえます。

注目すべきは,最初の10分で,「めあてに対する格差をなくすことができた」ことです。
本時のめあてに必要な学力を,事前学習で授けたのです。
これ,スポーツで言えば,「基礎ルールをみんなが理解した状態」です。
話し合いがみんなで出来ますよね。

実際に,山﨑先生の授業では,格差がなくなったので,授業に推進力がついたのです。
2時間かかるところを,わずか1時間で終わりました。
ガリ勉風な授業でなく,余裕のある授業でこの成果です。

山﨑先生の授業から,
1,1本のソフトで事前学習ができる
2,「めあての格差」をなくせば,授業はスイスイ進む
そういうことが,伝わってきました。

金ヶ作小学校の校内研に,今年も

来週の土曜日(6/7)は,明日の教室東京分校で,話をしてきます。
講師は,私一人です。1人でずっと話します。
こういうことは滅多にないので,関心のある先生,ぜひお越しください。
話の準備をしていますが,面白い話ができそうです。
先生方との交流も楽しみです。
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セミナーとは違いますが,今年度も松戸市の金ヶ作小学校の校内研におじゃましてきます。
金ヶ作小学校は,長年,算数の研究をされています。
友達の柳田先生が勤務されていて,昨年度,1年だけということで,お引き受けいたしました。
授業は,どの先生も上手で,これなら私はいらないと思っていました。
その上,柳田先生も定期異動です。
ですので,予定通り1年で終了したと思いこんでいました。

その分,今年度は何か1つ申し込まれたら,それを引き受けるのもいいだろうと思っていました。
そう思っていた3月。地域の方がやってきました。
御転居されるので,バトンタッチを・・・とのことでした。
住んでいるということは,ただそれだけで,周囲の方々のお世話になっていることなのです。
そんな思いがあるので,年をとったら1回ぐらいは地域のために何か御恩返しをと思っていたので,1期のみお引き受けをしました。

そんなところに,金ヶ作小学校の教頭先生からお電話がありました。
少しお話をして,今年も・・となりました。
6月と10月と11月におじゃまをしてきます。

お引き受けしたのですが,気になっているのは10月。
もしかしたら,算数ソフトの大型プロジェクトが動き出すかもしれません。
そうなったら,10月は異例な活動の月になります。
8月中に,どうなるかが決まるので,それも楽しみな今日この頃です。

御冥福をお祈り申し上げます

有田和正先生が・・・・・・
謹んで御冥福をお祈り申し上げます。

お通夜:5月6日(火)18時~
御葬儀:5月7日(水)11時~
斎場:江古田斎場 練馬区小竹町1-61-1
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私にとっての有田先生は,まさに,神様です。
遙か遠い先で,教育の道をどんどん切り拓いていらっしゃった先生です。
私もそうなりたいと思ったものです。

b8986_300退職して,さくら社をつくり,有田先生のお考えを一つでも多く後から続く先生方にお伝えをしたいと思い,御執筆のお願いをしてきました。
大変忙しい中,いつも驚くほどのスピードで原稿を仕上げてくださいます。
仕事への姿勢,後輩への思い,多いに勉強した次第です。

左は,『心に刻む日めくり言葉 子どもを育てるための 有田和正 追究』です。
どの日のお言葉も,有田先生の御直筆です。

有田先生からたくさんのことを学ばれている先生が,全国にたくさんいらっしゃいます。
そういった先生方が,「この本,いいよ」と若い先生に有田先生の本を御紹介くださっています。
しかしながら,若い先生は日々忙しく,本がなかなか読み進められないことがあります。
そんな時,有田先生への一つの入り口になるような何かがあればと考え,できたのが,有田先生の教えを記したこの日めくりです。

18日 「はてな?」を発見できるのは学力だ
サラッと読めますが,深いですよね。

b8438_200有田先生に最初に御執筆いただいた本は『学級づくりの教科書』です。
前書きに,追求の鬼を育てる学級づくりの根っこについて記されています。
1,「どうぞ」という「思いやり」
2,「ありがとう」という「感謝の心」
3,おもしろい授業で子どもを鍛えれば,良い学級ができる
根っこにあるのは,有田先生の「人間づくり」と「授業づくり」。

この『学級づくりの教科書』の御原稿をいただいてしばらくしてから,有田先生から大変ありがたいお話しを戴きました。
それは,『学級づくりの教科書』が出るのなら,社会の授業づくりの教科書もあった方が良いだろうとのことでした。
有田先生の社会は,すでにたくさんの本が出ています。新しく書き下ろしていただくことは,お願いできないと思っていたので,腰がふわっと浮かぶほどのうれしさを感じました。

b8421_200b8398_200

そうして,立て続けに取り組んでくださったのが,左の2冊です。

 

『社会科授業の教科書 3・4年』
『社会科授業の教科書 5・6年』

 

追求の鬼を育てる社会の授業を1年間続けることが出来る,そんな本を御執筆くださいました。

 

この2冊が出そろう頃,さくら社で年表が話題になっていました。
山川出版さんが出されている年表が面白いので,そういうのを学校現場で・・・と話していたのです。

そんな折,本当に偶然なのですが,有田先生から年表と地図の本があると授業中にとてもいいよ,とお話しを戴きました。

b8397_200これは,ありがたいと思い,何度か打ち合わせをさせていただきました。
最終的に,一言で言えば「有田先生ならではの,年表の本!」に辿り着きました。
有田先生がお持ちの山のような宝の「ネタ」「ハテナ」を,年表の中にちりばめ,年表を見ている内に追求が始まる,そんな楽しく学びがいのある年表!という方向になりました。

御入院中の御病室でもお話しをさせていただきました。
次の企画です。
有田先生の「ハテナ」や「ネタ」がふんだんに盛り込まれた内容です。
詳しく追求したくなったら,次のページを開いて,じっくり読むことができる。
そんな本になるのだろうなと想像しました。
引き続きお願いしますと言って病室を出たことが,つい先日のように思い出されます。

お忙しい中,願いを叶えてくださり,たくさんの本を御執筆いただきました。
ただただ感謝の気持ちで一杯です。

これからも,教育界を見守ってください。
有田先生,ありがとうございました。

月光仮面の慰めのセリフ

なんだか,懐かしいことを1つ思い出しました。

担任をしていると,ひょんなことで寂しそうにしている子と出会います。
通常でしたら,「どうしたの」と声をかけるのですが,そうしない場合も多々ありました。

下のような歌詞の歌を知っていたからです。
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どこかで不幸に泣く人あれば・・・・・・・
しっかりしろよとなぐさめる
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これは,「月光仮面」のテーマソングです。
月光仮面の慰めの言葉は,「しっかりしろよ」なのです。
すごく力強いです。こういうの,良いなぁと思います。

月光仮面は普通の人ではありません。
人格も特殊能力も,人並み外れたすばらしさの持ち主です。
そういう人は,「どうしたの」などとは言わないのです。
子どもと同じ目線で語るようなことはしません。
基本は,「常に前向き!」です。
ですから,少し高い位置から,「しっかりしろよ」と言うのです。
これこそ,「進んでいるうちに,立ち直る」というスーパーポジティブ姿勢です。
私は,こういう姿勢が好きでした。

先生は子どもから見れば,とっても偉い存在です。月光仮面にちょっと近いです。
だから,月光仮面の方向性で,好きだった「巨人の星」風にして,星一徹のようなセリフを言っていました。

「泣くんじゃない。
ご覧(といいつつ,窓越しの空を指さす),
あれが3年1組の星だ!」

でも,日ごろがエンタメ系の授業なので,子どもも鍛えられています。
吉本花月のように返してきます。
「先生,今,昼!」

こうして笑い飛ばしておしまいです。
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先週の土曜日のセミナーで,渡邊先生が親子の崩れについて話してくれました。
ダメになった子の家庭は,親子が友達のようなタイプが多いそうです。
やっぱり,「父子親あり,君臣義あり,夫婦別あり,長幼序あり,朋友信あり」の五倫が大事なのだなぁと思っていたら,なぜか,月光仮面へとつながってしまいました。

学校出てから十余年,という歌がありましたが,

♪学校出てから十余年
今じゃ会社の大社長♪
子どもの頃,クレージーキャッツのこんな歌がはやっていました。
私はてっきり「十四年」だとずっと思っていました。

今年は,小学校を退職してから14年目になります。
そんなことで,この歌を少し思い出して,妙に恥ずかしい思いになりました。

赤色エレジーに,♪昭和余年は春も宵♪とあります。
こちらの「余年」は,ちょっと妙。
昭和に余りを付けたら,平成になってしまいます。
算数的に考えない方がいいことも多々あります。
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8516島根県のI先生。
分数の指導で算数ソフトを使ったら,子ども達に好評だったそうです。
それで,今年は算数ソフトをバリバリに使って見るそうです。
そんな嬉しいメールをいただいたので,算数の授業クラウドを御紹介しました。

1/6を2こ集める。
すると,どうなるのでしょう。

分子だけが増えることを言葉で進めると,中身の無い,表層の学習になってしまいます。
数直線上をみれば,1/6の大きさが一目で分かります。
これが2こ集まるのですから,どうなるか,うすうす見当が付きます。
そうして,実際に2こ集まる様子をみてみると,なるほど,2/6になると分かります。
数問,この問題を解くことで,「分母は足さないんだな」とか「分母はそのままなんだ」と分かってきます。
こういう自分で規則に気づくような学習,いいですよね。

東京理科大学の学長室へ行きました

b8436御縁があって,東京理科大学の学長室へ行ってきました。
お話しさせていただいたのは,学長の藤嶋昭教授です。
ノーベル賞候補になっているとっても偉い先生です。
驚いたのは,入ってすぐに,藤嶋先生から御著書を戴いたことです。
その場でサインを書いてくださり,落款まで押してくださいました。
感動しました。
本は自分で購入して皆さんにお分けし,広めるとのことです。
大きな勉強になりました。

同じ日,『学校の道具事典』が3巻とも出そろったことを祝って,ほるぷ出版の中村さんたちと打ち上げをしました。
水道橋へ行き,ほるぷ出版に着くと,中村さんから新年度のパンプレットを戴きました。
b8435真ん中の左から2冊目が,学校の道具事典「教室」です。
とても良い感じで並んでいます。

このパンフレットを1枚めくった,その1ページ目に『学校の道具事典』が詳しく紹介されていました。
ありがたいと思いました。

たくさんの学校図書館に入って欲しいです。