還暦を迎えたと言うことで,野口塾の皆様から祝っていただきました。
まさか,私まで祝っていただけるとは思ってもいなかったので,大変,驚き,感激いたしました。
その時の懇親会。
美穂先生から,さらにお祝いの品を戴きました。
皆様からのメッセージと,右の万年筆です。
私が日ごろ使っているのは,ボールペンとシャープペンです。
シャープペンは本を読むときに手にしています。
ボールペンは紙に書くときに使っています。
書ければそれで良いので,筆記具にはあまり頓着していません。
コンビニで売っているような,手軽な品で十分です。
そう思っている私ですが,こうして皆様から戴くと,大切に使いたい気持ちがとても大きくなってきます。
書き味も素晴らしく,書いた瞬間から手に馴染んでいる感覚になります。
万年筆の下にある原稿用紙。
これは,若い頃に頼んで作っていただいた原稿用紙です。注文したのは1万枚。
それぐらい気合いを入れて,「書くぞ!」と思っていたのです。
この原稿用紙も,残っているのは,あと3冊ぐらいでしょうか。
いまでは,メモ用紙のようになっていますが,構想などは良い感じで浮かんできます。
万年筆の定位置はカバンの中となりました。
出張先に持っていき,出来るだけ,万年筆を使って筆記したいと思います。
この万年筆を持つことで,どんな会議や打ち合わせの場でも,野口塾の皆さんが応援してくれていると思えるからです。
大切に使っていきたいと思います。
野口塾の皆さん,本当にありがとうございました。
昨日の続き。
6年生の「速さ」のソフトです。単位を付けて式を書く,福嶋先生とのコラボで開発しているソフトです。次元解析のソフトです。
式に単位が付いています。
「km/時」と「時間」です。
これらの単位をかけ算すると,答えの単位はどうなるでしょう。
式に単位を付けて,思考力を鍛えていこうとする先生は,こういうところも,子ども達にちょこっと考えさせてくれます。
こういう単位付きの式の指導は,普通に式を書くより,ちょっとややこしくなるので,指導がそれなりに大変になります。
ところが,このソフトを使うと,指導が非常にやりやすくなります。
問い方が簡単になり,子ども達も食らいついてこれるからです。
例えば,こんな風に問うてみるのも良いです。
「黄色の単位をクリックしたら,何が出てくるかな?」
すでに,黄色の所が気になっています。
そこへのだめ押しのように問いが出されるのですから,何かしら,頭の中に答えが出てきます。
しかも,その問いに対して,かしこまらずに,子ども達はクイズを楽しむかのように,あれこれ気軽に考えることができます。
思考をするには,もってこいの状態です。
それから,クリックして単位を見てみます。
すると・・・・!
ちょっとした見せ場が登場します。福嶋流の見せ場です。
それを見たら,「あー,そうか」と,出てきた単位の理由がつかめてきます。
福嶋先生の実践的工夫が,なるほど感を高めてくれます。
--
「面積図」のボタンを押すと,小学校では絶対に出てこない高度な図が出てきます。
それを理解する子がいたら,高校生並の理解力と思って良いです。
そんなことを言いながら,「面積図」のボタンを押したら,真剣度マックスになるでしょうね。
『キーワードでひく 小学校通知表 所見辞典』への感想が届きました。
藤本先生からです。ちょっと,引用します。
--
この本は、単に通知表の所見をいかに書くかというマニュアル本ではありません。
●授業をどのようにつくっていくのかという本質に関わるものです。
算数の授業を例にすると「数と計算」「量と測定」「図形」「数量関係」に加え、「用語・記号」学年によっては、「算数的活動」も入っています。
授業をつくるとき、子どもの学習をみとるときの視点にもなってきます。
例えば、分数や数直線などについて、深い理解がなければよりよい授業もできません。
この文例集を基にしていくと、授業で何をしなければならないかたくさんの気づきが生まれます。
よく編集された本です。いろいろな先生方に勧めています。
--
授業の作り方,授業での方向性などが伝わってくる本なので,私も実に驚きを持って読みました。
3学期末には,通知表の他に,指導要録を書きます。その参考になる良い本です。
若い先生には,特に手にとって欲しいです。
----------
今週の土曜日は,関西大学初等部へおじゃまして,卒業式の話しをしてきます。
卒業式の話しは,3月2日の野口塾ビギナーズでも話しします。関心のある先生,ビギナーズへお越しください。
土曜日は,午後から大阪の野口塾に参加します。
算数の話しをします。ソフトを使った模擬授業も行う予定になっています。
楽しみです。
野口芳宏先生がジュンク堂の本店で模擬授業をされます!!
4月3日(木)19:30~
場所は,ジュンク堂の池袋本店4F。
参加費は,1000円! ドリンク付き。
詳しくは,↓をご覧ください。
http://www.junkudo.co.jp/mj/store/event_detail.php?fair_id=4267
お申し込み方法も↑に書かれています。
この日,野口芳宏先生の新刊『道徳授業の教科書』が全国に先駆けて,発売になります。
全国発売は4月7日です。
それに先駆けて,本を手にすることが出来ます。
その上,野口先生の骨太の道徳の模擬授業を受けることが出来ます。
これは,楽しみです。
私も会場に足を運びます!
山口の周南への道中に読んでいたのは,『続 ふところ手帖』。宇佐美寛先生の御著書に出ていたので,読むことにしました。
やくざの親分,大前田栄五郎の日常。
すりと同心とのやりとり。
あれこれ,勉強になりました。
すりの話しの中に,「余り話しが面白すぎる。小説の伝説化したものだろう」というセリフが出てきます。
道徳の読み物資料とダブってしまい,妙に納得しました。
帰路は,関東地方の大雪の影響で,たっぷりと待ち時間をいただきました。
カバンに入っていたもう一冊の本を3回も読んで,楽しむことが出来ました。連続して3回も読むなんて,こういう時でないとできません。足に影響は受けましたが,頭には良い勉強になりました。
--
3月2日の日曜日は,東京で野口塾ビギナーズセミナーです。
私も少しお話をします。
卒業式の行儀作法について,話します。
椅子の座り方,礼の仕方,証書の受け取り方・・・。
なぜ,そうするのか。
考え方や背景も交えて,お話しする予定です。
行儀作法は道徳の一部です。本来なら,道徳の先生がお話すべきところです。
しかし,道徳は戦後見向きもされない時代が長く続きました。
その間に,道徳の先生も入れ替わり,行儀作法についてよくわからない時代になってしまいました。
そこを,少しでも学んでいただけたらと思います。
ぜひ,ご参加ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃5┃第3回「野口塾ビギナーズセミナー」プラス
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「野口塾ビギナーズセミナーとは」
☆野口芳宏先生の
○教育論・授業論をやさしく具体的に学びたい
○国語の授業、道徳の授業を明日からやってみたい
○深い教材分析・鋭い発問の技術を身につけたい
○国語授業・道徳授業・学級経営・学校経営を
根本・原点から見直したい
という先生方におすすめのセミナーです。
野口先生の元で長年学んできた全国の実践家が、具体的な実践を通
して、野口先生の教育観・授業観を分かりやすくお伝えします。
また、今回は野口先生、横山先生にも特別にご登壇いただきます。
これからの授業にすぐに役立つ内容ばかりです。
どうぞ奮ってご参加ください。
──────────────────────────────
●期日:平成26年3月2日(日)
●場所:池上会館 第3会議室
〒146-0082 大田区池上一丁目32番8号
http://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/ikegamikaikan/
●定員:40名
●会費:教員3000円/学生・一般2000円
●日程
10:20~10:40 受付
10:40~11:20 講座1「説明文の素材研究」………………山中伸之
~「イルカのねむり方」を素材に~
(休憩5分)
11:25~12:05 実践発表・模擬授業1
(1) 「6年 野口流俳句指導」………松尾英明
~俳句指導は素材研究の深さで決まる~
(2) 「6年 子どもに俳句を作らせよう」……城ヶ崎滋雄
12:05~12:35 昼食・休憩(お弁当などをご持参ください。)
12:35~13:15 講座2「説明文の読解指導」………………照井孝司
~3年 「かるた」~
(休憩5分)
13:20~14:00 実践発表・模擬授業2
(3) 「6年道徳 佐久間勉」…………丸岡慎弥
~銅像授業シリーズ5~
(4) 「2年国語 『ことこ』」………早川広幸
(休憩10分)
14:10~15:00 講座3「卒業式の作法とその教え」………横山験也
(休憩10分)
15:10~16:00 講座4「授業力向上の方法論」……………野口芳宏
16:00~16:30 交流会……………………………………事務局
17:00~ 懇親会
______________________________
★講座の内容は変更になることがあります。予めご了承ください。
★昼食・休憩が短時間ですので、会場で食べられるものをご準備く
ださい。会場近辺にはコンビニを含めてお店があまりありません。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
※電子辞書などの辞書類があると便利です。お持ちください。
※セミナー修了後、京急蒲田駅周辺で懇親会を予定しております。
ご参加の皆様には改めてご連絡いたします。
──────────────────────────────
●お申し込み
・電子メールでお申し込みください。
事務局 山中伸之 まで。
yama-san@par.odn.ne.jp
・メールの「件名」に
「第3回 野口塾ビギナーズセミナー参加」とお書きください。
・次の事柄をお知らせ下さい。
(1)お名前 (2)ご勤務地又はお住まい(都道府県のみ)
(3)教員の方は校種 (4)連絡用電子メールアドレス
●会費は当日お預かりいたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「第13回 元気!授業・学級づくりセミナー」に参加してきました。
算数の実践とソフトのオンパレードで,非常に感動しました。
さすがだな!と思ったのは,藤本先生です。
ソフトを熟知しているだけでなく,使い方が非常に上手いです。
パッと見せたかと思うと,サッと隠すなど,効果的に学習を進める工夫が満載でした。
私は,浅村先生の図形の面積の実践を紹介しました。
授業をキッチリやっても,理解がしっくり来ない子が出てきます。
そういう子に目を向けなくても,授業は先に進みますが,それでは付けがたまるだけです。
それなりに経験を積んだ先生は,たいてい自分の腕でそういう子に対応しようとします。
対応するだけでも,実に,素晴らしいことなのですが,算数はなかなか手強いです。
これまでの指導では手に負えない場合があります。
浅村先生の指導された図形の面積もそういった場面だったので,浅村先生はソフトを子ども達に見せました。あっという間に,しっくり来ない子全員に「わかった!」を体感させました。
腕のある先生というのは,こういう先生のことを言うのだと痛感したので,セミナーでお話ししました。
その浅村先生がセミナーにお越しくださっていました。
お願いをして,お昼を御一緒させていただきました。
家庭科の話しを中心にお話を伺えて,充実しました。
今回は,藤本先生の計らいで2時間ほどお話しさせていただきました。
実践提案が4講座もあったので,それと関連した話しから始めました。
スタートは「単位数の重層構造」です。
この構造は教科書に「0.1が3こで0.3」などと示されていますが,重層化という形でのビジュアル化までは示されていません。
残念な所です。
セミナーに参加された先生には,整数と小数の場合を話しましたが,たぶん,分数でも同様に考えればいいと,きっと理解できると思います。
「単位数の重層構造」の元にあるのが「数の重層構造」です。
これらを知ると,「数が痩せて見える授業」と「数が豊かに見える授業」の差が見えるようになります。同じ教わるなら,豊かに学びたいですね。
重層構造は四半世紀も前から,私は使っています。もしかしたら,このビジュアル化は私の発明かもしれないと,フッと思うことがあります。
そんな昔から使っていたので,ソフトにはふんだんに入っています。
藤本先生もその幾つかをセミナーで紹介してくれていました。
話しをしつつ,イマイチだったなと思ったのは,「数直線の話」です。
算数の最大の発明とまで言われている,大変な価値のある数直線なのですが,その価値をしっかり示しきらずに,次の話に移ってしまいました。ウームです。
そうして,算数の「考える(思考)」ということのちょっとした体感授業をしました。
・知らないことは考えても出てこない。
・知らない人同士が相談しても,考えは出てこない。
・少し見せる(知らせる)と,考えは出てくる。
こういう授業の思考構造を体感してもらいました。
かなりよく伝わっていました。
その後,極めつけの体験をしてもらいました。
・話し合ってわかるレベルと,ソフトを見てわかるレベルは,大きな差がある。
話し合ってわかるレベルは,わかるという世界の中ではまだ痩せているレベルです。
豊かなレベルにまで頭を運ぶには,ビジュアル化された内容を見るに限ります。
言葉では示しきれない圧倒的な情報が頭に入り,非常に納得感が高くなります。
この「2つのわかるレベル」を私に気づかせてくれたのは,浅村先生です。
感謝しつつ,ソフトを映し出しました。
会場からどよめきが起きました。
こういう瞬間が,痩せたレベルから豊かなレベルに移行した瞬間です。
とても嬉しい瞬間でした。
ありがたいと思いつつ,ソフトをお分けしました。
このソフト,本邦初のお披露目です。藤本先生の山口・周南は忘れがたい場になりました。
22日の大阪でもご披露したいと思います。