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三省堂本店で有田和正先生の講演会が! 3月31日(土)午後

ビッグニュースです。

東京に三省堂の本店があります。
そこで,教材開発の名人,有田和正先生の講演会が開催されます。
3月31日(土)の午後です。

==さくら社『社会科授業の教科書』刊行記念 有田和正先生の特別授業==

参加できるのは,わずかに50名様までです。
この案内は,3月3日(土)に告知されたのですが,3月5日(月)の朝の段階で,すでに20席が埋まっているそうです。
大変な人気です。

三省堂本店でイベントは,選ばれた方しか行うことができません。
そこに有田先生が選ばれているのです。嬉しいです!
有田先生も当日を大変楽しみにされています。
お時間のある先生,ぜひ,お申し込み下さい。

右の本は,昨年の夏に発売になった有田先生の『学級づくりの教科書』です。
この本に続く,『社会科授業の教科書』(発売予定4月)が,この日に限り先行販売されます。
『社会科授業の教科書』を皆さんで読みながら,有田先生のお話を伺えるのではないかと,期待に胸を膨らませています。

 

『関大初等部式 思考力育成法』圧巻は24ページから!

思考を「図」という形で迫って行ったこの本は,読み返しても実に良く納得します。

『関大初等部式 思考力育成法』
圧巻は,24ページから。

指導要領を「思考スキル」という観点から分析しています。指導要領をそのまま受け止めるのではなく,思考法という視点で読み直すだけでも,実に素晴らしい読み方です。

各教科毎に「思考ルーブリック」 を設定。普通は,教科毎に何か束ねたら,それで完結するのですが,関大初等部は,そこからさらに思考法を前進させています。
教科横断的に「思考」を見直したのです。
そうして,見いだしたのが31個の「思考スキル」。
実にすごいです!

さらにすごいことが,その先に書いてあります。
31のスキルを,十分に吟味し,18のスキルに集約したのです。
それから,さらに考えることに特化した6つのスキルに絞り込みました。

この指導要領からスタートし,教科を横断させ,ついに6つのスキルへと絞り込む過程。
ここは,武道など実技的な技術を学んだことがある方には,見事!と感じられるものがあります。

技の多さは入門期に向きません。
高度な身体能力を発揮する武道でも,学び初めは数種類の基本技です。それをしっかり学び,体得するにつれ,動きの変化が別の技ともなり,あるレベルを超えると,自らの創意工夫による技へと質的に高まっていきます。

同様に,思考の技として,図を使った6つのスキルを徹底して学んだら,その先,どうなるのでしょう。
何か考えるときに図面が自然と出てきて,それを頭の中でサラッと操作して,大きな流れや個々の場面をイメージする優れた能力になると推測できます。
関西大学初等部はまだ4年生までしかありません。この先,さらに研究的実践が進むことを期待してやみません。

「わくわく☆ブラックボックス」でも100点続出!

算数ソフトを使ったクラスで,100点が続出!
算数ソフトが普及してきて,ここ数年,色々な先生から「大成果」の話を伺っています。
子ども達にとって,算数は抵抗がかなり薄くなり,面白い勉強になってきているのです。

そんな所に,『みんな夢中になる わくわく☆ブラックボックス』が登場!
組み立てて,教卓に乗せたら,もう教室は「先生!!!!! 何ですかそれ?????」状態です。

算数の授業で,毎時間のように「わくわくブラックボックス」を使っている先生がいます。
その先生が,今日,テストをし,採点しました。
そうしたら,なんと,100点が続出です。
とても驚かれていました。

お話を伺ったら,
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●発言が増える
●意欲が増強される
●姿勢が良くなる
●字が丁寧になる
●発問も、「どうなると思う?」と「きまり、見えた?」で済む
●板書も楽になる
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と言うことなのです。

さすがに,50年以上もの伝統のあるブラックボックスです。
効果が絶大です。
それもそのはずです。中学の関数の学習用として愛され続けてきた教具だから,算数で力をグイッと発揮するのは,当然ですね。

ところで,「ブラックボックス」という言葉の意味ですが,これが案外知られていません。
「黒い箱」と思っている先生もいます。
でも,残念ながら違います。
中が見えない箱,つまり「暗箱」なのです。
ですから,箱の色が黄色でも「ブラックボックス」といいます。

写真は,『みんな夢中になる わくわく☆ブラックボックス』についている授業実践事例集です。
30もの実践が載っています。
《楽しみながら,考える!》 そんな授業を『わくわくブラックボックス』の活用で生み出して欲しいです。

わくわくブラックボックス,早くも算数で大活躍!

藤本浩行先生考案の『わくわくブラックボックス』が,amazonnからいよいよ出荷され,先生方のお手元に届き始めました。

早速,福山先生のMLに,佐藤先生が算数の「変わり方」の授業で使ったと,報告が入りました。
授業は「大成功!」でした。

ブラックボックスに「1」のカードを入れます。
すると,「8」になって出てきます。

次は,「 2」のカードを入れると,「7」になって出てきます。

1 →  8
2 → 7
3 → 6
4 → 5

ここまでやったら,何と子ども達から「5から書かせてください」コールが出たそうです。
あっちからも,こっちからも!

自分で考えたくなったのです。これは,素晴らしいことです。
ブラックボックスを使って,カード入れて,またカードを入れて,さらにカードを入れて・・
と4回カードを入れたら,自分で考えたくなってきたのです。
子ども達の心が「自分でやりたい心」に変わったのです。

なぜでしょう。算数ソフトと同じです。「きまり」が見えてきたのです。
「きまり」が見えてきて,まだ,続きがあると,「自分でやりたい心」に変わります。
これが授業の嬉しい瞬間です。

そうして,佐藤先生は最後のまとめに,「看板コーナー」を活用しました。
看板コーナーというのは,写真の「特産品は?」のカードが入っているところです。
「入れた数 + 出た数 = 9」
看板コーナーに,このまとめを入れました。
このまとめを考えさせたとき,LDのお子さんがビシッと手を挙げたそうです。
これも嬉しいことです。

普通に授業をしても,普段通りに授業は進みます。
そこに,子どもが頭を使いたくなる教材が出てきたら,授業は激変します。
「算数ソフト」 も「わくわくブラックボックス」も,そういう授業激変ツールなのです。

授業後,子ども達は『わくわくブラックボックス』に群がったそうです。こういう光景,嬉しいですね。

★佐藤先生曰く 「ブラックボックスが6班ぶんあったらなぁ」

関西大学初等部の『関大初等部式 思考力育成法』がすごい!


関西大学初等部の『関大初等部式 思考力育成法』本の表紙をちょっと大きくしてみました。

ベン図が見えます。
三角形のピラミッドチャートも見えます。
Xチャートとピラミッドチャート両方を使って思考している子も見えます。

まさに,驚きです。

何よりも,優れているのは,思考図を印刷している用紙が大きいことです。
大きいので,たくさん書き込めます。
頭の中や手元にあるたくさんの情報を一つ一つ書き込んでいけば,比較・分類・関連づけなどができ,俯瞰した考えも見えてきます。

取り組みがシンプルなので,それが功を奏している,そんな気がしています。

関西大学初等部の本『関大初等部式 思考力育成法』はすごい!



2月10日発売の『関大初等部式 思考力育成法』です。まだ,発売前ですが,あんまりすごいので,ちょっと御紹介します。

とにかく,この本はすごいです。
表紙の「めざせ!考える達人」の「達人」の文字の上の写真をご覧下さい。
小さな女の子が紙に円を2つ少し重ねて書いています。
これ,なんだか分かりますか。
「ベン図」なのです。

ベン図は,学校現場では数学で学ぶ論理とされています。
かなり昔のことですが,ベン図を小学校でも教えていたことがありました。
「集合」の中心的な図として登場していました。
ところが,どうにも理解できない子が多かったのか,算数から姿を消しました。

ですので,「ベン図は中学から」 という暗黙の学び時が発生しています。
そのベン図を小学校2年生の子が使って,自分の考えを進めているのです。
驚くばかりです。

論理は算数・数学で学ぶと,隅々までキチッとするので,細かいミスが気になる方向へと進みがちです。
それが他教科だと,少々アバウトでも,弁別が大方あっていればそれで良し!とできます。
ですから,2年生でもベン図の弁別を理解できるのです。
これは,画期的なことです。

表紙に,大きな「バツ」が見えますね。
これは「Xチャート」という思考図です。
右下の子が紙を持ち上げています。そこに書かれているのは「ピラミッド図」です。
これも,思考図です。

関大初等部は,2010年に開校したばかりの新しい小学校です。
でも,思考力を育てることについて徹底した研究をすすめ,図を用いて思考する達人小学生をどんどん生み出しています。
「有田先生の追究の鬼」と同じように,「関大初等部の思考の達人」です。

ベン図
Xチャート
Yチャート
ボーン図
ピラミッドチャート
などなど。

このようなチャート図を1つずつ,しっかりと学習を通して学んでいきます。
学びが進むにつれ,各種のチャート図を使って,自分の考えで比較・分類・関連づけなどがどんどん進められる子になっていきます。
思考力がつくのです。考える達人へと育っていくのです。

チャート図に情報を書き込むためには,「この情報はどこに書くべきか」と,まず,頭を使います。
友達に「なんで,これはここなの?」と問われても,考えてそこに書いたので,その理由は説明できる状態になっています。
作り上げたチャート図を元に,作文を書くこともできれば,発表もできます。
非常に優れた言語活動ができるわけです。

思考スキル,ミューズ学習(考えることを考える学習),評価基準,実践 等々
この本に,非常に詳しく記されています。実に良い本です。

お勧めします!

※公開研究会が2月4日に関大初等部(大阪・高槻)で開催されます。
http://www.kansai-u.ac.jp/elementary/2011/12/post-59.html
この本(『関大初等部式 思考力育成法』)も,発売前ですが,先行して入手できます。
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思考力を楽しく付けていく学習法として,『10の力を付ける出版学習』(横田経一郎著,さくら社)もお勧めです。