Category Archives: 算数

新しい算数ソフトのサイト作りに向けて

年末に,なんとか新しい算数ソフトのサイトを作り上げようと進めています。
その準備として,ソフトを1つ作りました。
  6年生の「線対称」のソフトです。
2つ折りにして重なるかどうか,それをアニメーションで見ることができます。その後,簡単な設問が出てきます。
アルファベットをどれにするか考えたのですが,「AKB」が線対称には意外とグッドとわかり,トップの問題として持ってきました。

このソフトは新「算数ソフト」サイトがオープンしたときには,自由に使えるソフトの一つとしてアップする予定です。→ オープンしました。「もっと!算数」サイトです。無料で使えます。どうぞ,ご活用ください。
少しずつですが,「算数ソフト」を使ってくださっている先生方に,ご恩返ししていきたいと思っています。

「算数ソフト」のサイト構築が始まる!

  さくら社から算数ソフトを売り出してから,ソフトを使う先生がどんどん増えています。時代の流れとはいえ,とても嬉しいことですので,私もさらに何かできないかと考え,ネット上に算数ソフトのサイトを作ることにしました。
  算数サイトといっても,すでに販売中のソフトをアップすることはできませんので,新規に作った算数ソフトを順次アップし,先生方のお役に立つ場にしたいと思っています。もちろん,無料で使えるように進めています。
  算数ソフトのサイト作りの大筋の構想が先日決まったので,目下,少しずつ環境設定を進めています。お借りしているサーバーの容量も1ランク大きくします。これを12月の上旬に行い,その後,画面構成などを考え,作り込み,アップしていきます。
  順調に進めば,年末の大晦日ごろには,仮オープンできるかもしれません。本格オープンは3月ごろを予定しています。
  どうぞ,ご期待ください!!
  

福嶋先生から・・・

『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』を使ってくださっている,福嶋先生から嬉しいメールをいただきました。

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 本日、私の学校で「子どもが夢中で手を挙げる算数の授業」1~6年の全巻(30巻分)を買っていただけることが決定しました。来年度に向けての予算要望が通ったのです。
私のクラスの算数の授業では、私物の横山先生開発ソフトをたくさん活用していますが、これを全校のクラスに広めたかったのです。念願が叶って本当にうれしいです。
これで、子どもたちの笑顔が増えること間違いなしです。
私の学校はオープン教室なので、授業中の歓声も聞こえてくることでしょう。そのときを想像すると、わくわくします。
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福嶋先生のおかげで,算数好きの子がどーんと増えてくれます。とても嬉しいです。

福嶋先生は,算数の指導法で「次元解析」という方法を推進しています。この方法は,理にかなった方法です。福嶋先生の感触では,次元解析を用いると,文章問題の8割が解けるそうです。私もそれに近いものを感じています。答えの単位を知ることで,式の演算がかなり高いレベルで決定されるからです。
「次元解析」は,もしかするとデジタルと融合することで,飛躍的に発展するかもしれないと思っています。力を合わせて前進できたら,算数好きの子がいっそう増えると思っています。
福嶋先生の次元解析,応援しています。

『令義解』に分数が!

  どうも,「分数追跡人」の様になってきました。

  今回,分数を求めて購入した本は,『令義解』(吉川弘文館)です。神田の古本屋で購入しました。
  タイトルは,「りょうのぎげ」と読みます。「令」は,律令の「令」で,その義を解釈した本です。どの律令かというと,養老律令(編纂期間:718~757年)です。
  この本に分数表記があるというので,本当かどうか確かめたくて,読み始めました。しかし・・・・
  全文が漢文です。しかも,漢字がやけに難しいです。こういう難しい分野を研究されている方々のおかげで,私の分数の研究が進んでいます。ありがたいという気持ちになります。

  ざざっとページを追っていたら,発見しました。p68の最後の行に見つけました。もし,この本がお手元にあるという先生は,そっと開いてみてください。感動的に表記されています。これは,もしや・・・とあれこれ考えが進んでくる記述です。算数ファンとしては,見逃せない記述です。

  せっかく見つけた分数ですが,もう少し情報を収集したい気持ちになっていて,それまでは下手な解釈をしないようにと思っています。

全員が手を挙げ,大受けでした!

  やっぱり,算数は,今,大きく変わりつつあると感じます。
  教室に,次々と大きな地デジテレビが設置されています。これにパソコンがつながり,算数ソフトが教室に大きく映し出される時代になったからです。

  今日も,算数ソフトを使っている山本先生から嬉しいメールをいただきました。ご紹介します。

   「『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』,本校5年生で大活躍しています。先日,底辺がそのままで高さが変わる三角形の面積の変化の授業をT・Tで補助したのですが,ソフトを使った場面では本当に「全員挙手」でした。
  算数とは関係ないのですが,高さが高くなる時の音に対して,高さが低くなるときの頼りない音。これが大うけでした。」
  

 5年生のクラスで,「全員挙手」です。5年生ともなると,何人かの子は,あきらめムードになっていても致し方のない算数なのですが,全員が手を挙げていたのです。すばらしいことです。嬉しいことです。子ども達が算数の授業に夢中になっていたことが伝わってきます。  
  メールにあった「高さが変わる三角形」というのは,算数ソフトに収録されている1つのファイルのことです。図の赤い三角形のことです。矢印ボタンをクリックすると高さが1cmずつ増えたり,減ったりします。
  こういう変化をみて,それを表にして,式を考えることを通して,変わり方の規則を見いだしていきます。
  これが教科書だと,図が変化しないので,今ひとつわかりにくくなり,じっと我慢を続ける子も教室に生まれてしまいます。とても,悲しい事態です。

  ところで,この三角形の変化を表にして式にしていくのですが,これは6年生の正比例の学習につながり,中学で負の数を学びy=axにつながります。おろそかにできないところを,「全員挙手」で授業が進んだのですから,とても嬉しいです。

  上で紹介をした『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業 小学5年生5巻』さくら社)には,5年生で習う「図形の面積」と「偶数と奇数」が収録されています。左はその目次画面です。「16B,底辺・高さと面積の関係/三角形」というファイルが上の三角形が変化するソフトです。
  お持ちの先生,ぜひ,ファイルを開いてソフトをごらんになってください。

  「日本中の子ども達を算数好きに!」
  山本先生のメールから,夢の実現に向かって,また,一歩前進しました。ありがとうございます!!

自由に動かせれば,規則が見える

  「三角形の内角の和=180度」
これを学習したとしても,どの三角形でも本当にそうなのかと疑いを持ったら,一つ一つ確かめなければなりません。そんなことになったら,三角形を見るたびに,確かめることになり,時間ばかりが過ぎていきます。
そうはならないようにと,一つか2つのサンプルを使って,180度であることを示し,「どうやら,三角形の内角の和は,どれも180度になっているみたいだね。」とし,そこから,いつしか「どれも180度である」と決めてかかるのです。ちょっと,暗示っぽくもあり,ずるいような感じもするのですが,時間をかけてたっくさんの三角形で確かめるということもしていられないので,こういう方法でもやむを得ないのです。
でも,三角形を動かして,いろいろと動かして,どう動かしても内角の和が180度となっていることを,目の前の図形とともに見てしまったら,たっくさんの三角形で確かめるようなことをしなくても,自分から「180度なんだ!」と思い始めます。類似したことを繰り返すと,そこに規則を見いだそうとするのが,人間だからです。「自動的に規則を見いだそうとするように脳が設計されている」と考えても良いかもしれません。ことわざが好きであり,格言も好きなのは,そこに生き方の規則が内包されているからです。
画面の三角形は,頂点の黄緑のつまみをドラッグすると,三角形の形を自在に変えることができます。どの形でも,内角の和は180度なのだと規則がわかった瞬間から,四角の中の角度の大きさを答えることに自信が持て,「ハイ!ハイ!」と手を挙げるのです。

「あの子が授業で手を挙げた!」「あの子が明日も算数をやりたいといっていた!」 算数ソフトを使えば,当たり前の現象です。算数が頭に入ると,頭が喜びます。面白いと喜ぶのです。自分で規則に気がついたから,いっそう面白くなるのです。

(ソフトはこの本についてるDVDに収録されています)算数ソフト