ビッグサイトで再会した井上努先生のことをブログに書いたら,友達の山根僚介先生からフェイスブックでお知らせが届きました。
なんと,両先生は同じ小学校に御勤務中なのです。御同僚というわけです。
山根先生とは,2年ほど前,東京で御一緒させていただきました。スキル学習を極め,大きな成果を上げている大変熱心な先生です。
その山根先生から,井上先生のソフト活用の様子を教えていただきました。
◆ 算数が大変苦手な児童が、食い入るようにソフトを見ている。
◆ 普段はやる気が出にくい児童も算数の世界を楽しんでいる。
嬉しい光景です。
大の算数苦手の子が,食い入るようにソフトを見るのですから,算数を真剣にやっていることが分かります。自分で分かろうと,頭をフル回転させているのです。
苦手な子も真剣になる算数。夢のような授業が実現しています。
算数好きの子が増えているのだなぁと,嬉しい気持ちになっています。
有り難いことです。
算数ソフトの新作,5年生の文章問題のソフトを,「もっと!算数」サイトにアップしました。
そのことを,算数数学を好きを増やす会のMLでお伝えしたら,さっそく,奥田先生から「最高です!」と御高評を戴きました。
今年度の学習としては,もうとっくに終わっているところですが,復習をするときに使えますので,文章問題を念のために復習しておきたいと考えている先生,どうぞ,御活用ください。
5年生の文章問題のソフトがかなり快調に出来上がってきています。
画面の下の方に赤い大きなボタンがあります。これは「同じものをさしひく」ボタンです。
このボタンをクリックすると、「カードの式」の同じところが薄くなります。
すると、「なるほど!そう考えるのか!」と見えてきます。
こういうところを、先生が、「これとこれが同じでしょ。だから・・・」と説明すると、先生の頭がガンガンと働きますが、聞いている子供の方は、本人の意欲が弱いと「はあ?」となり、頭は停滞します。
働かせるのは子供の頭です。
それには、こうやって、同じところを差し引いて見せることです。ポイントが絞られるので、頭が勝手に考え始めます。
大切なことは、似たような問題を3問セットすることです。(「桃太郎の繰り返し」です)
1問目は、見せて「そう考えるのか!」となります。
2問目は、ボタンを押す前に、気づく子が出てきます。でも、まだ、わからない子もいます。
そうして、3問目。大方の子がボタンを押す前に、「先生、消えるんでしょ!」とわかるようになり、ボタンを押してもいないのに、消えているように見え始める子も出てきます。
そこまでやったら、再び1問目に戻り、問題文だけ見せて式を考えさせます。
当たり前ですが、「カンタン!」と感じる子になっています。
このソフトに、「桃太郎」ボタンを追加する予定です。
文章問題を解くときの考え方を示す予定です。
今回の文章問題は、中学の方程式につながる問題ですので、基本中の基本の問題文の読み方を載せておこうと思っています。それをどう表現するか。ちょっと考えています。
良いソフトになりそうで、とても良い気分になっています。
土曜日に開催される「チーム算数」で、城ケ崎先生や佐々木先生にお見せしつつ、ちょっと解説をしたいと思っています。
文章問題のソフトを開発中です。
友達の奥田先生とのコラボソフトです。
今回の文章問題は,5年生の問題です。
算数ソフトを使うと「子ども達のやる気が段違い!」というお声を戴いているので,このソフトも張り切って作り進めています!
今回,登場させたのは「カードの式」です。
一つ一つをカードで表すようにし,そこに計算の式も交えて表したのが「カードの式」です。
この「カードの式」は,ご覧の通り,量感があり,線分図の雰囲気もあり,計算の形も見えます。理解度が大きく伸びます。
また,中学の方程式の形にもちょっと似て見えてきます。あれこれ,有り難いのがこの「カードの式」です。
「カードの式」を使えば,誰でもホイホイと文章問題が解けるかというと,そうもいきません。もう少し,工夫が必要です。それは,問題文から「カードの式」への「配置」をみせることです。配置を見ることで,問題文の中にある,「式になる文」を見つけて,そこから「何をどうしたらいいのか」が明確になります。
考え方2は,線分図が登場します。「カードの式」を見ているので,線分図の理解も簡単になります。
このソフト,まだ問題が1問しか作れていません。
これでは,理解したけど,ちょっと不安な状態で終わってしまいます。
これを安定させ,「もう,分かるよ!」という気持ちにアップさせるには,あと2問ほどの追加が必要です。
そこまで作り込んだら,サイトアップをしていきたいと思っています。でも,もう年度末なので,アップしないかもしれません。
友達の山中伸之先生のブログ,「山中伸之 実感教育ブログ」をお読みになっていますか。
ちょっといい学級づくりが長期連載されています。
内容がとっても深いので,メールマガジンの『kyositu.comニュース』にも転載されています。
この連載は,中山先生という学年主任の先生(モデルは山中伸之先生)と,同学年を組んでいる若い弘乃先生との対話形式で話しが進んでいます。軽いウィットもあるのですが,中身は濃いです。
先月のブログに,次の記事が載っていました。
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「それから、算数で盛り上がるのは、算数ソフトを使ったときだよね」
「あ、この前紹介してくださったソフトですね。私のクラスの子供にも大人気で、算数は苦手であまり好きじゃない雄太君が、先生、1日中算数でもいいよって言ってたんですよ。うれしくってお母さんに電話しちゃいました」
「そうでしょう。子供は大喜びだよね。それに理解も深まるからすごくいいしね」
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学級づくりの連載に,算数ソフトが登場して,とても嬉しく思いました。
実際に,算数ソフトを使うことで,学級づくりに多いに役立っているという先生もいらっしゃるので,授業にも子ども達の生活姿勢にも役立つソフトとなっています。
算数ソフトを使ったら,算数を苦手とする子が,「1日中,算数でもいい」と声にしたのです。この子は,本当に算数が苦手だったのでしょうか。もしかしたら,これまでが,たまたま苦手になるような状態だったのかもしれません。本当は,算数が好きで,その算数好きの心が,ソフトを使うことでドーンと出てきたように思います。
雄太君の声を聞いて,担任としての喜びをお母様に電話される志乃先生は立派です。
先生にも,お母さんにも喜ばれながら,雄太君はこの先の算数を学んでいきます。こういう暖かい雰囲気,大切ですね。
私にとって山中先生の本と言えば,この『できる教師のどこでも読書術』です。
ちょっとした時間にも本を読むことを教えてくれたのが,この本です。
おかげで,プログラム疲れをしたときに本を読んで,体を休めるということもできるようになりました。
若い頃を思い出すと,本はほぼ乱読でした。読んでは積み,読んでは積みの連続で,毎年増える本の巾はメートル単位でした。
ですので,かなり本は読んでいたのかもしれません。それでも,今思おうと,あまり読んでいなかったような印象になっています。基本的に,読みが遅いから,そう感じてるのだと思います。
この本は,この本を読んだ後の人生全体を考えると,非常に価値の高い本になっています。ちょっとした記述に刺激を受け,読書に開眼をしたのです。それ以来,読みのスピードは相変わらずですが,読む時間は増えました。私の知的生産高が右肩上がりです。有り難い本です。
朝から,嬉しいお知らせを戴きました。
算数ソフトを開発しているアドビのディレクター,バージョン12がアナウンスされました。
しかも,12からは,ipadやiPhone向けにソフトをパブリッシュできるのです。
これは嬉しいと思って,どうやって買うのか探したのですが,まだ発売には至っていないようです。
いつ発売になるのかは分かりませんが,これで,算数ソフトをipadで使える日がかなりはやくやってくることになりました。
アドビのサイトによると,ipad向けにパブリッシュすると,ユーザーインターフェイスもかなり良くなるそうです。どう良くなるのか,どうやって良くするのか,そこは全く分からないのですが,実際に購入したらあれこれ試して,ビヘイビアを新しく作って,サクサクと使い勝手の良いソフトを開発したいと思っています。
ディレクターに興味を持っている人は,まずいないと思いますが,バージョン12のアナウンスは,こちらに出ています。
ディレクターで作った算数ソフトは,こちらです。
バージョン12が出たら,忙しくなりそうで,嬉しいです!
3年生の小数の勉強。
「0.5+0.8」なら,小数を無かったことにして,「5+8」と考えて・・・・と話し進めることもできます。
それで大丈夫な子もいますが,そうは言っても,「0.」とあるのだから,あるものを無いと考えるのはどうしても合点がいかない子もいます。
無理に考えを変えさせる必要はありません。
「仕組み(原理)」を見せ続けるのです。
例えば,算数ソフト3年の2巻の「08A,計算をしましょう/たし算」では,数直線に0.1のカードが並びます。
0.5は0.1が5つ分。
0.8は0.1が8つ分。
だから,合わせると,1.3になるのです。
その通りのことを,その通りとして何度も何度も見せて,言葉としても「0.5は0.1が5だね」とやっていくうちに,「どうにも,このやり方は面倒だ」と感じてきます。
「もっと簡単に答えがだせるぞ!」と感づいてきます。
頭の中で小数のたし算が培養されてくるからです。
「面倒」とか「簡単なやり方」といった思考は,何度も同じことを繰り返すことにより見いだされてくる,自然な発見です。「経験的法則」とか「経験則」と呼ばれています。
誰にも備わっている,とても優れた能力です。
この「経験則」の能力を発揮させるのも,授業としては大切な方法となります。
急がずに,何度も繰り返し見せることで,「自分から発見していく」ようにすると,「算数はやっぱり面白いね!」となります。
こういう体験をさせて上げられるのが,学校の先生です。
友達の城ヶ崎滋雄先生。古武道の達人です。
「習う」ことを急ぎません。
慣れる時間を確保し,本人の内的発見が出るのを待ちます。
3年生の小数の学習でも,とても大きな成果を上げたと電話で話してくれました。
嬉しい話しだったので,ちょっと書いてみました。