Category Archives: 友人知人

城ヶ崎先生と中嶋先生の新刊

b7970城ヶ崎先生と中嶋先生の新刊です。

『クラス全員の思いをガッチリ「受け止める」対応術』(城ヶ崎滋雄著,明治図書)

『「しなかやに強い子」を育てる』(中嶋郁雄著,金子書房)

両先生とも,古くからのお付き合いのある先生です。
城ヶ崎先生は,サークル活動が始まった頃からのお付き合いですし,中嶋先生とはセミナーを開始した頃からのお付き合いです。
その両先生が,毎年のように本を出すほどに成長しています。
その姿がとても嬉しいです。

「受け止める」対応術の方は,各章に○×とコメントで記したコーナーがあります。
ここをざらっと読んでみると,ああ,なるほどと感じてきます。

しなやかに強い子の方の始めにに,「克己(こっき)」が出てきます。
これが出てくるなんて,なかなかです。
しなやかさは人への対応であり,強さは己への対応です。

若い先生にも,ベテランの先生にも読んでいただけたらと思います。
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本を読むとき,フッと思って欲しいことがあります。
それは,書いた人の「志」を感じ取ろうとすることです。
志というのは,その人の心が向かっている所です。
味わいが少し変わってきます。
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ルワンダ・ケニヤに算数ソフトを!/その前の予防接種

b7971いつかは,アフリカに算数ソフトを!」
そんな夢を抱ける今の時代をありがたく思います。

ルワンダ→ケニヤと視察旅行に出かけるので,黄熱病などの予防接種の問診をしに,「国立国際医療センター」へ行ってきました。
写真の通り,たいそう立派な病院で,安心感が増大しました。

受付の人も,お医者さんも,皆さん親切です。

面談で,お医者さんが予防接種のあれこれを話してくれました。
話が詳しくなればなるほど,次第に気持ちが沈みます。
万一の場合になってしまいそうな気持ちになるからです。

そこで,「普通は何ともないのですよね。」と聞いたら,「そうです」と答えてくれたので,ホッとしました。
なぜなら,私は極めて普通だからです。

問診の結果,A型肝炎の予防接種を受けてから帰ることになりました。
別の部屋で,女性の看護士さんが注射をしてくれます。
注射のセットを持ってきて,お話ししてくれるのですが,「痛いですよ」という言葉が,3回ぐらい出てきました。「A型肝炎が一番痛いとみんな言っています」などと。

腕にする注射ですので,痛いと言っても高が知れています。それなのに,何で繰り返し「痛い」と言うのか,それが分かりませんでした。

実際に注射を打ったのですが,たいして痛くありません。
「注射が上手ですね。痛くありませんでした。」と,有田先生のように,褒めつつ感想を言ったのですが,看護婦さんはすかさず次のように言いました。
「痛いのは,これからです」

この返しは,久々に「お見事!」を感じました。
「痛快!」「一本取られた!」感じです。
もしかしたら,この一言につなげるために,「痛いですよ」と言っていたのではないかと思えるほどのうまさがあります。

何しろ,「これから」の指示している範囲が不明瞭なのです。
そのため,1分後に痛みが来るのか,5分後か,1時間後か・・・・,私には全く分かりません。
帰りの車中,痛くもないのに,いつ痛くなるかが気になっていました。
非常に持続性の高い言葉でした。
良い形に変換して,教育に応用してみたいと思います。
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昼,三宅貴久子先生と会食しました。海外の話題で盛り上がりました。
大事なことは「“生”にはさわらない」との事です。
また,海外旅行に便利な本を紹介してもらいました。

その後,メルマガ「ぼうけん」の編集長・山本幹雄校長先生,奥様,お嬢様と歓談。
お嬢様は今年千葉大を卒業して,今や高校の数学の先生です。
私も千葉大なので,かなり離れた先輩になります。
数学で困ったことがあったら,メールをしたいと思います。
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算数ソフト+事前学習=理解が早い!!

兵庫の関田先生から,嬉しいお知らせを受けました。
「算数ソフトを使って事前学習をすると,理解をかなり早めます」と。
しかも,「実感しています」と付け加えられていました。

式に表すと,↓になります!
算数ソフト+事前学習=理解が早い!!

算数ソフトを使った先生方からも,このような声を頂いています。
それを今こうして関田先生から頂き,痛く感動しています。

これは,確実に学習が変わります。
今までの算数のスタイルでは追いつけない新しい学習スタイルなのです。

時々,思うのですが,今の学習は「子ども達の学び方」を良くしていく方向に進んでいます。
これも大事なことなのですが,その前提が教科書・黒板での学習です。
あと,10年もしたら,気の利いた教材も前提に含まれた学びのスタイルが大切であると言われるようになります。

事前学習法は,そういう新しさを含んでいます。
私が注目をしてやまないのは,そこに近未来が見えてくるからです。

関田先生からのお知らせに,大きな力を頂きました。
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8月30日(日)は,「第7回 野口塾ビギナーズ」です。
場所は,東京未来大学のB327教室です。

私も一こま,担当します。
テーマは「姿勢の良い人になろう」です。
誰も異存はないと思います。
このテーマの解説もコクチーズに載っています。
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★「気をつけ」と号令が出たときだけ姿勢をよくする人。
だいたいいつでも姿勢の良い人。あなたはどちらの人に 好感を持ちますか。
良い姿勢とは何をどうすることでしょう。
手は八の字と言われていますが,片仮名の「ソ」の形ではなぜいけないのでしょう。
机と体の間はどの程度空けるのが良いのか知っていますね。
それはなぜですか。
そもそも節目節目に姿勢を良くさせているのは,なぜでしょう。
どんな効能があるのでしょう。
そんなことを知りたいと思った方に聞いていただきたい話をします。
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私の他に,栃木の松島先生,群馬の森先生,未来大学の神部先生,愛媛の松澤先生,栃木の山中先生,高知の井関先生,神奈川の平井先生,東京の内田先生がお話くださいます。
力のある先生方です。
お話を伺うのが楽しみです。
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丸岡先生の『日本の心は銅像にあった』良いですね!

b7978今週の日曜日は,事前学習法セミナーの全国大会です。
登壇される先生がグイッと増えているので,今から楽しみにしています。
特に注目をしているのは,「大阪レッズ」の先生方の実践です。
聞く度に思うのですが,内容が実に良いです。
何とか,その先へと一歩踏み出せたらと思っています。

その大阪レッズの代表,丸岡先生の新刊をご紹介します。
『日本の心は銅像にあった』(育鵬社)です。
監修が渡部昇一先生です。すごいです。

この本を読んでいると,妙に楽しくなってきます。
著者の丸岡先生が学芸員になって,私に銅像の解説をしてくれているように感じてきます。
こういう本はいいですね。

この本は,丸岡先生の初めての本です。
これから先が楽しみですね!!
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事前学習法セミナーの会場は大阪です。
前日に大阪に入ります。
大阪には,丸岡先生の「大阪レッズ」と,もう一つ,「かにみそ会」があります。
今回は,「かにみそ会」の先生方と前夜に会います。
きっと,黒いラーメンを食べることになるのだろうと思っています。
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少し涼しくなったので,仕事がはかどっています。
ありがたいです。
はかどると,それなりにミスも増えます。

せっかく作った算数ソフトを,手違いで削除してしまいました。
でも,ゴミ箱から出せば良いのだ・・・・と思って,ゴミ箱を覗いたら,10日ぐらい前のゴミが最新のゴミになっています。
どうも,ゴミ箱は満杯になると,それ以上に入らないようです。
そんな所に感心しつつ,改めてソフトを作り直しました。
2度目のせいか,思っていた以上にはやく出来ました。
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新田先生が取り組んだ「校内立腰研修会」

b7983大阪の新田先生から,嬉しい知らせが届きました。
「校内立腰研修会」が無事に終了したとのことです。

学校の研修会のテーマに,「立腰」が取り入れられることは,すこぶる重要なことです。
子ども達の受容力が次第に高まるからです。

また,姿勢が良くなると,他の礼儀作法にも関心が高まります。どんな礼儀作法があるのか,知りたがる子が出てきます。
少しずつ,分かる範囲で教えていけばよいのです。

右の写真は,新田先生のクラスの正面黒板の上にある掲示物です。
・もたれない!
・おへそ前!
・足ピタ!
どれも良いですね。

特に重要なのは,「おへそ前!」です。
これが立腰の具体的な指示になっています。
おへそが前に出れば,腰骨が立ちます。
すると,背中が背もたれにふれなくなります。
「もたれない」が自動的に実行されてきます。
それでも,「もたれない」と示すことは重要です。
腰よりも,背もたれに触れる背中の方が意識しやb7982すいからです。

立腰と言えば,森信三です。「立腰道」を唱えていました。
私も立腰を心がけていますが,森先生には遠く及びません。
その森先生の指導言が右の本に載っています。
ご紹介しましょう。

一,尻を思いきり後につき出すこと
二,反対に腰骨をウンと前へつき出す
三,そして下腹に力を入れると,肩のキバリがスカッととれる
(『立腰教育入門』p11,p12)

森先生の指導言は腰に集中しています。
さすがは「立腰道」の宗家です。

新田先生の指導言は伝達力が高いです。
わかりやすさへの英知が,教育現場で実によく高まっていることを感じます。
新田先生の取り組みが,少しずつ広がって欲しいと願います。
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深澤久先生の語り

b7985深澤久先生。
若い人向けのメッセージを語っていました。
会場の先生方を少々いじりながらの語りは,さすがに他の講師の先生はできません。
場数を踏んでいる事もありますが,教員時代の子ども達とのやりとりに妙味があったのだと思いました。

ところで,深澤先生の服装。
猛暑の中,長袖です。さらに,上着も用意していました。
きちんとした服装で登壇!とも思えますが,私の知っている深澤先生には,その線はありません。
ですが,もしかしたら,礼儀作法を意識し,修養を高めているのかも知れません。
そうだとしたら,これはとても喜ばしいことです。

b7986修養と言えば,この日,一番良い感じだったのは,姿勢の良い千葉県の先生がすぐそばに座っていたことです。
ご覧のように,受付の椅子はセミナーと逆を向いていました。
体の向きを変えて座っているのですが,そのような時でも,姿勢よく座っているのです。
日頃から修養を積んでいる先生のこうした姿は,見ているだけで良い気分になってきます。

「気をつけ」と号令がかかった時だけ良い姿勢をする人。
普段から良い姿勢の人。
皆さんは,どちらの人に好感を持つでしょうか。
私は,断然,写真のような普段から良い姿勢を心がけている人に好感を持ちます。

かつての道徳には,こういった我が身を修める内容がたっぷり入っていました。今は,ほんの少しです。
当然の結果として甘えん坊が増え続けます。
信じられないよう事件が起こり続けるのも頷けます。

それでも,私の周辺には姿勢を良くしている先生がたくさんいます。
少しずつですが,子ども達にも伝わり,辛抱我慢の出来る子が増えます。
それがとても嬉しいです。

立腰を意識している先生。
ぜひ,セミナーなどに出かけたら,姿勢の良い先生に「先生は姿勢が良いですね」と一言声を掛けてみてください。
その一言が,良い姿勢の先生を増やすことになります。
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