Monthly Archives: 3月 2011

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木更津の野口塾に参加

 古典教材,「いなばの しろうさぎ」の模擬授業が良かったです。
 古典教材は教材そのものに力を感じます。「八十人」と書いてありますが,これが「八十神」のことで,「やそかみ」と読みます。ちょうど80人いるわけではありません。「八十」は「たくさん」という意味です。ふくながたけひこさんが書いた「いなばの しろうさぎ」ですので,子ども達向けに今風の文章になっています。当然のこととして,「八十人」のように字面では読み取れないところも出てきます。そこを補うのが先生の役割となります。かなり高尚な立場になります。先生の専門性が光るときです。

  「因幡の白兎」は『古事記』に載っています。野口先生は素材研究として『古事記』の「因幡の白兎」を読むことを進めていました。
  
  
  
  

中嶋郁雄先生の本

  中嶋郁雄先生の新刊です。『うまい教師の時間術』(学陽書房)です。
  子ども達とふれあうための時間を作るために,時間を上手に使いましょう!
  そういう本です。
   心構えも書いてあれば,ノウハウも書いてあります。若い先生向けに書かれていますが,年配の先生にも「ああ,そうだったな,忘れていたなぁ」という項目もあり,役に立ちます。

  教育書に,こういったビジネス書のような本が増えてきて,とても良い時代になったと感じています。私が若い頃は,時間術にしろ,仕事術にしろ,成功術にしろ,一般向けの本がほとんどで,読んでも直接役に立たない内容が多く,少しでも「なるほど」と思えるところがあると,得した気分になっていました。
  それに比べたら,この本は,「得だらけ」です。
  若い先生は,こういった本を何冊か読み,仕事がどんどんはかどる日々を送ってほしいと思います。

  中嶋先生と,24日に千葉でスーパーホテル部を開きます。いつものように,他愛のない話をして,時を過ごします。

数直線は量を表している

  2年生の「1000までの数」の学習に,数直線が出てきます。右のソフトは,その数直線の場面で活用するソフトです。

  数直線ですから,「目盛りを読めるようにすれば良いのよ」と思われがちです。でも,これでは算数の豊かさが伝わりません。
  もっとも大切なことは,「数直線が,0から指定の目盛りまでの量を表している」と認識出来るようにすることです。
  
  右の画面では,赤い線が「340」を指しています。そして,数直線の下に「100束」「10束」が登場しています。この「100束」「10束」の図が,半具体図」です。
  この図ですが,テープ図でも良いのですが,テープ図は長さだけで示す量の図ですので,「なぜ320なのか」を自然と理解させる力は持っていません。
  半具体図になると,テープ図を100単位,10単位で区切ったスタイルになっているので,320になる意味がとてもわかりやすくなります。わかりやすいが故に,子どもが「ああ,そうか!」と,自分から納得する状態を作り出しやすくなります。能動的な状態です。ソフトを使うだけで,こうした能動的な脳の働きが得られます。

  算数ソフトを使って算数の授業をされる先生がどんどん増えていますので,「半具体図」が数直線に付随する授業が全国で展開されることになります。算数の一つ一つをしっかり理解することにより,算数はおもしろい!と感じ取れる子が一人でも多く増えてくれたらと願っています。
  
  このソフトは,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』の2年3巻に収録されています。
  算数ソフトですから,クリックすると問題が一瞬で変わります。同時に,半具体図も問題に応じて変わって行きます。何回も何回も半具体図を見ることが出来るので,自然と数直線に対する認識が豊かになっていきます。

ICT絆プロジェクトの推進会議

  総務省のICT絆プロジェクトの会議があり,埼玉県の毛呂山町へ行ってきました。ipadが児童用として配置され,しかも,ウィンドーズへのリモートコントロールができるので,サーバーのソフトが自由に使える環境になります。今月中に配備完了となるそうです。新しい時代に向かって日本の教育が動き出していることを感じます。
  毛呂山町の教育室長さんはICTについて実に博識で,ご自身でソフトを作り上げていることもありますが,マウスパッドも開発されています。世の中は広いと感じさせてくれる方です。
  この総務省のプロジェクトは,10月公募で12月末に決定。それから一気にシステム設計,ハード設置,ソフト採択などがすすみ,3月末には完備です。猛スピードで動いています。ソフト採択では現場の先生方にソフト見ていただき,どれがよいか選定し,決定されました。担当した先生の作られた資料を拝見し,1行1行の裏に大変な時間と労力と学校の子ども達・現場の先生方への心配りがあることがわかり,胸にぐっと来ました。同様に,このプロジェクトと請け負ったキーウエアさんも短期間に困難なことをやってのけ,こちらも胸に詰まるものを感じます。こういう準備推進の皆さんの汗で新しい教育を押し開こうとしています。そこに関われたことをとても光栄に思っています。
  

正六角形の作図ソフト

    

  正六角形の作図。
  一通り,6分割の線が引けると,直線が順を追って登場してきます。
  正六角形ができあがると,次へ進む事ができます。
  次へ進むと,中に出来ている三角形が何であるか考える場面になります。正三角形だとわかったら,再び作図に戻り,どうして,半径で円周を6分割すると正六角形が描けるのか,考えてもらいます。理解が深まります。
  
  火曜日には,「もっと!算数」サイトにアップできる予定でいます。