Monthly Archives: 3月 2011

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「わかった」「はい!はい!」の元気な声

  昨日ご紹介したのは,中嶋先生のブログです。
  算数ソフトを使って授業をしたら,90点が1名,他の子は全員が100点だったのですから,これはびっくりです。

  今日は,山本先生のブログをご紹介します。「もっと!算数」サイトにアップしてある2年の分数のソフトを使っての授業です。その様子は・・・
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「1/4」は長方形を扱ったところで時間になったので終了。
「続きは明日もう一度やろう」というと,再び「やったぁー」の声。

    (詳しくは → http://star.ap.teacup.com/mymmtuba/757.html )
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  算数を明日やると言って,「やったー」と歓声が上がることに驚きます。通常は,「えーっ!」です。この「えーっ」を,「やったー!」に切り替えるには,かなりの準備が必要です。準備なしの時は,かなり知恵を絞って子どもをその気にさせる努力が必要です。算数を盛り上げるのは,それぐらい大変なことなのです。
  そういう特別な努力や大変な工夫をすることもなく,ただ算数ソフトを使って授業を進めただけで,子ども達は明日も算数をやりたがるのです。うれしいじゃありませんか。

  ブログなどに算数ソフトを使った記事を見つけたら,また,お知らせをします。

あの子がテストで150点!!

  算数ソフトを使って算数の1単元を授業をされた先生のクラスの出来事です。
  ブログから一部引用します。
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先日、市販のテストを行いました。
結果を見て、ビックリ仰天!
何と、一人の子が90点。他の子は全て100点という結果が出ました。テストの裏の50点満点の問題も、一人を除き、50点満点です。
しかも、子ども達の中には、特別支援学級に通う子が一人いるのですが、その子が150点満点という結果!
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  驚きます。
  算数ソフトをどんな風に使ったら,このようなすばらしい成果を上げることのが出来るのでしょうか。何か,特別な使い方が必要なのかと思います。でも,違いました。
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算数ソフトを繰り返し見せて考えさせる、何度も何度も考えさせることによって、全ての子が完全に理解してしまいます。教師の説明無しでです。
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  まさに,ここが新しい指導法です。先生が説明するのではなく,子ども達が「そうか!」とわかる瞬間が来るまで何度もソフトで考えさせることです。
  こんな風に書くと,強引な授業をしているように感じてくるかもしれませんが,算数ソフトを使って算数の授業をすると,子ども達は盛り上がり,やる気満々になり,どんどんわかろうとしてきます。
  この積極的な姿勢が下支えになっているので,何度も何度も考えさせても,大丈夫なのです。

  詳しくは,↓をごらんくんださい。
http://shikarikata.blog.fc2.com/blog-date-20110226-1.html

  「算数ソフト」というのは,『子どもが夢中で手を挙げる算数』(さくら社)のことです。

  

4年の算数ソフト/変わり方

  前回の続きです。
  
  4年生の「変わり方」のソフトを開発しています。前回も書きましたが,「どんな風に変わっていくのか,それを考える単元」なのですから,変わる様子を見て規則性を見いだすことが大切なのです。
  「変わる様子を見る」には,次の2つの「見る」があります。

   1,複数の「変化物」を見る
   2,「変化物」の変化の様子を見る

  「変化の規則性」を見いだすには,「変化物」を複数見て,「どうもこの手のものは足し算の規則性がありそうだ」「これは,かけ算の規則性がありそうだ」と一般化していく力を持たせることが,私は大切と思っています。
  そのために,ソフトに「変化物」を3つは盛り込みたいと思っています。
  変化の規則性を「面白い!」と感じ取れる子がたくさん出てほしいですね。
  ここは頑張らねばと思います。

4年の算数ソフト/変わり方

  4年生の単元「変わり方」のソフトが1本,もうすぐできあがりそうです。

  この単元のソフトは,「もっと!算数」に1本アップしているので,これで2本目となります。

  1本目も,2本目のこのソフトも,力を入れているところは同じです。図の増減を見えるようにしています。
  なにしろ,単元は「変わり方」です。どんな風に変わっていくのか,それを考える単元なのです。当然,変わる様子をしっかり見て,どう変わるかを考えるのが筋となります。
  妙な話なのですが,算数は案外この「見る」部分がひ弱です。典型的なのは,「速さ」の学習です。速さを見ないまま,計算式を考えます。理科だったらあり得ない授業展開です。

  このように言われても,実際のところ,算数の動きは,ちょっと見せづらいものがあります。ですので,これまでは,見せたくとも見せることが出来なったのです。これは致し方のないことです。でも,その代償は「落ちこぼれ」となって現れていました。悲しい現実です。この悲しみが昔話になるような時代へと,算数の授業を高めていく必要があります。

  さて,上のソフトですが,画面の右に「→」「←」のボタンがありますね。これをクリックすると,三角形が増えたり,減ったりします。これだけで,ぐっと授業がしやすくなります。
  問題1では,表づくりが出来ます。
  表の中を3つぐらい作ると,「変わり方の規則性」に,うすうす気づいてきます。ここも重要です。算数は,この規則性に気づく瞬間を,子ども達に体感させることです。優秀な子が1人気がついて,発表して,それを聞いて気がつくより,気づきに多少の時間差を生じつつも,次々に「あっ,わかった!」と規則性に気づいていく事が大切です。
  それをどうやるかは,算数ソフトを使った授業実践を体験することでつかんでください。

  「変わり方」の2本目が完成したら,アップしていきます。
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  算数のソフトは,さくら社から『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』という全30巻の本になって発売されています。「もっと!算数」のサイトは,この本が出来た後に作られたソフトで構成されています。ですので,ベストの使い方は,本のソフトを補完する形で,もっと算数サイトのソフトを活用することとなります。

論語の日めくり

  論語の「日めくり」が,もうすぐ書店に並びます。
  卓上において使う「日めくり」です。選び抜かれた31の論語の言葉と解説が込められています。

  正式名称は,『心に刻む日めくり言葉 子どものための教室論語』です。

  論語を日めくりにすると,どんな良さがあるのでしょうか。
  自分の好きな言葉を紙に書いて部屋に張ったことのある先生には,すぐにわかりますね。
  かつて,私は宇佐美寛先生の檄文をコピーし,机の前,トイレの中,車の中などに置き,ちょっとしたときに読み返し,自分に活を入れていました。
  これと同じように,日めくりとして机の上に置くことで,論語の言葉に随時目がふれます。その時々に,自分を省み,未来へとさらに一歩進もうとする自分になれます。自然にこのような学びができるので,日めくりはとてもありがたい形と思っています。

  発売は17日です。とても楽しみにしています。

  『教室論語』が発売される頃,子ども古典の3巻目が仕上がってきます。『5分で音読する古典』です。ほるぷ出版からの発売になります。図書室向けのシリーズで全3巻です。
 
  どちらも,発売になりましたら,また,改めてご紹介いたします。

  
 
 

合評会は17日(木)5時

  宇佐美先生からお手紙が届きました。合評会が今月の17日に千葉大学開催されることになりました。参加し,しっかり勉強をしてきます。
  封書の中に,『現代教育科学』誌(明治図書)の4月号の御原稿が入っていました。すぐに,拝読させていただきました。平易な言葉で綴られています。しかし,論理はとても高度です。1年間の連載を読み終える頃には,4月号の論文を「面白いなぁ」と思えるような所までたどり着けるのかもしれないと,と一人思っていました。
  4月号の発売は3月15日頃なので,もうすぐです。楽しみが増えました。

  合評会は午後5時からです。1号館,3階の教育学カンファレンス室です。教育学教室の先生方の研修として開催されるそうです。私は不遜ながら,宇佐美先生の知り合いの一人として参加させていただきます。楽しみです。
  合評会の本は大田邦郎先生の『問題形式で考えさせる』(東信堂)です。宇佐美先生の『作文の教育』(東信堂)も一緒に読んでおかないと,話しについて行けないと思います。再度,読み直して臨みたいと思っています。