Monthly Archives: 5月 2012

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1年生のソフト,「大きさ比べ」を作っています!(5)

 

1年生の「大きさ比べ」の中の「長さ比べ」
用ソフトです。

「長さ比べ」の単元で出てくる教師用の用語と言えば,「直接比較」「間接比較」です。
学習の順序は,「直接比較」から「間接比較」となります。

先日も書きましたが,直接比較の基本は「端をそろえる」です。
端をそろえれば,どっちが長いかは,一目瞭然となり,その時点で問題が解決します。

ところが,直接比べられない物も世の中にはたくさんあります。
そんなときに,どうやって比べるか,その解法が「間接比較」です。
この間接比較には,2つのタイプがあります。

間接比較 タイプ1:長い物に印を付ける
間接比較 タイプ2:短い物で何個分かを調べる

タイプ1のソフトが右のソフトです。
横と斜めの長さを比べるとき,直接は比べられません。
そこで,長いものとしてテープなどを使います。テープに横の長さの印を付けて,次は,斜めの長さの印を付けます。
そうして,「こっちが長い!」と判断できるわけです。このタイプ1の長さ比べは,日常生活での比べ方の知恵です。
算数の世界に踏み込む一歩手前という感じです。
「算数」はその名が示すとおり,「数」を「数える」,「数」を「計算する」,「数」で「考える」勉強です。
ですから,数が伴わないこのタイプ1は,それほど力を込めるところではないのですが,ソフトでは3問楽しく学べる用に作り込みました。比べ方が分かるので,なかなか良い感じに仕上がっています。

「算数ソフト最前線」の話しをしてきました

神奈川県の藤沢で,「湘南大学」が開催されました。
どこにある大学なのだろうかと思ったら,そういう名前のグループで,愉快な先生方がワイワイとやっている面白いところでした。
「算数ソフト最前線」がテーマでしたので,最近作った4年の「直方体と立方体」 と,1年の「長さ比べ」を動かしながら,あれこれ算数の話しをしました。
たまたま,横浜国大の学生さんがいたので,彼を星飛馬にみたて,上原先生を明子姉さんとして,楽しませていただきました。
ソフトを展開しながら,やっぱりこういうのが仕える教室は豊かな算数になるなと感じました。

2次会もとても面白かったです。
「湘南大学」と命名した上野先生がとても良かったです。30代後半の先生なのですが,熱い思いがあり,これからバリバリと活躍しそうなのです。未来へ向けて何かしていこうとするエネルギーが出ている上野先生と話ができたのが,最高の面白さでした。
上野先生との話があったので,佐藤先生や松沢先生,大谷先生とも,近未来の話しができました。みんな,それぞれの素晴らしい道を開きそうです。
たとえ話として,「手のひらの話」をしました。3人とも,この先はしばらく孤独な世界を歩むと思います。狭い道と感じると思います。でも,3年5年とやっていると急速に道が開けてきます。
自分の道を歩むことは,実に面白いことなのです。
3人の先生のこの先がとても楽しみです。

私も算数ソフト開発の道をどんどん歩んでいこうと思います。

1年生のソフト,「大きさ比べ」を作っています!(4)

1年生の「長さ比べ」のソフトです。

ます目(数)を使うまでの間に,直接比較・間接比較の学習をすます。

その基本的な形は3タイプあります。
タイプ1:端をそろえる(直接比較)
タイプ2:  ?    (間接比較)
タイプ3:  ?    (間接比較)

今回のはタイプ1の「端をそろえる」です。

赤鉛筆と青鉛筆が下にあるのですが,頭の方がちょっと見えているだけです。
この状態でどっちが長いか予想します。下まで見えない無いので,根拠がありません。全くの「当てずっぽう」になります。ですので,予想では学習性がゼロです。

でも,「当てずっぽう」は面白いです。ハズレても恥ずかしさがありません。ハズレの原因が運だからです。それなのに,あたったときは大喜びします。自分の勘が正しかったと思い,自分の力で当てたと感じるのです。自然と自分に都合良く考えるので,とっても盛り上がります!!

[くらべる]ボタンがあります。
これをクリックすると,鉛筆が飛び出します。
そうして,画面の中程にあるラインの所に着地し,どっちが長いか一目瞭然となります。

これも何度でもチャレンジできます。
ですので,[くらべる]ボタンをクリックするときに,一工夫できます。
「端をそろえる」ことが確認できたら,ラインに到着する瞬間に,全員で大きな声で「そろえる!!」と言うのも楽しいです。

桃太郎が付いています。そこでも,「端をそろえる」を押さえる学習ができます。
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余談です。
子ども達の予想が当たる確立は50%です。パーセントが分かっているときは,それより少し少ない所に基準を設定して,子ども達を刺激するのも楽しいです。
「10回やるから,4回当てたらすごいぞ!」などと。
盛り上がり方が半端じゃなくなります。
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タイプ2,タイプ3が気になりますよね。後日,御紹介します。

1年生のソフト,「大きさ比べ」を作っています!(3)

鉛筆が横を向いたり,縦を向いたりします。
それでも,「長さ」はかわりません。理科では「向きが変わっても,長さは保存される」と言うのでしょうか。算数はそんな格好良いことを言いません。「変わらない」と平凡な言い方になります。

縦になろうが,横になろうが,比べているのは,「ます目で幾つ分か」です。そのことが,鉛筆の脇に0から順に出てくる数によって印象付きます。

縦と横で比べることにとまどう子がいるかもしれません。
そんな子も,クリックを3回,4回とやっている内に,「そういうことか」と,線に着目して考えることに気がついてきます。3回,4回と見ることで,経験的に「きまり」を見いだすからです。
算数ソフトを使うと,経験からきまりを見つけることができるようになります。これは,面白いです。自分で気がつくからです。それを言葉に表すとき,ちょっと素朴になるので,教科書の言い回しなどが大変有り難い表現として浮き上がってきます。
やっぱり,算数はソフトを使うことです。

さて,こうやって方眼ばかりが出てくると,やっぱり,任意単位の消しゴムなどが出てきて欲しいと思うのは,算数通の先生です。後日,作り進める予定でいます。

 

1年生のソフト,「大きさ比べ」を作っています!(2)

昨日,紹介した1年生の「長さ比べ」のソフトの続きです。

動かせない鉛筆の長さを比べるのですが,「見た目」から「数」意識が変わるように,工夫しました。

ご覧のように,鉛筆の脇に数が出るようにしました。水色の[?]ボタンをクリックすると,数が登場します。
数の登場の仕方も,一工夫してあります。0から順番に,「ピッ!ピッ!」と音と共に1,2,3・・・と登場してきます。
数の登場に合わせて,「1,2,3・・」と声を上げながら長さの確認をすることができます。

この単元を学ぶ前までは,「長さ」を「ちょっと長い」「かなり長い」「少し短い」などと,言葉だけで表現しています。ですが,「ちょっと」とか「かなり」という言葉は感覚的なので,人によってその示している長さに違いがあります。
これを「1ます長い」とか「3ます短い」と数で考えられるようになると,感覚の差が無くなり,的確となります。

長さが数で理解できるようになると,実物を見なくても,「赤鉛筆は8ますの長さ」「青鉛筆は7ますの長さ」と言われれば,「赤の方が長い」「赤の方が1ます長い」と分かるようになります。
物を見ないでも長さが分かるのですから,算数の力はすごいとつくづく思います。

1年生のソフト,「大きさ比べ」を作っています!

1年生の「大きさ比べ」のソフトです。直接比較,間接比較も学ぶ単元です。

ソフトは間接比較の内容となっています。
方眼のマス目を利用して,「マス目幾つ分だから,こっちの方が長い!」 と,見た目だけでなく,数を根拠に長さを考える力を付けるためにつくりました。

とは言っても,まだ,制作途中です。完成までは,まだまだ時間がかかります。

基本機能を御紹介します。
[クリック]ボタンをクリックすると,鉛筆が方眼の中に1本ずつ登場します。
長い方の鉛筆が分かったら,その鉛筆をクリックします。
これを何度も繰り返すことができます。

気になるのは[?]ボタンです。
数がでたり,方眼が鉛筆の上になったりします。

これがレベル1です。
この先,レベル2,レベル3,レベル4を作り込む予定です。
数を根拠に判断する方向に迫っていけたら良いなと思っています。
なかなか面白くなりそうです!