Monthly Archives: 1月 2014

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5年生の「分数×整数」のソフトを1本アップ!

85685年生の分数×整数のソフトが1本,クラウドにアップされました!
「帯分数×整数」のソフトです。嬉しいですね。

帯分数×整数の場面なので,
1,整数と分数に分けて考える
2,仮分数に直して考える
の2つのコースを用意しています。

右の画面は,2の仮分数に直すコースです。
ご覧のように,帯分数を仮分数に直して計算を進めています。

分数のかけ算,わり算は,比較的易しいです。
ただ1点,約分がイマイチになります。
やり忘れたり,最後まで約分しきれなかったり・・・。
そこをかなり良い感じ通過できるようにと,「約分ボタン」をつけました。
この判断を何問か続けてやっていると,約分の感覚がつかめてきます。
コツという程ではないのですが,「この数とこの数なら,約分するな!」という感覚が身についてくるのです。
そういう約分感覚を習得させてもらえたら,子ども達の約分ミスも激減するでしょうね。
そうなって欲しいです。

クラウドにすでにアップされています。ぜひ,ご覧になってください。
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今日は分数÷整数のソフトをバリバリと作り進めました。
こちらにも,「約分判断ボタン」が取り付けられています。
今週中のアップができるように進めています。

『致知』の平先生と土曜日に会います

b8482今週の土曜日,『究極の説得力』の著者である平 光雄先生とお会いします。
2年ぶりです。

『致知(ちち)』という雑誌をご存じでしょうか。人間学を学ぶ月刊誌です。
野口塾の先生方はかなりこの雑誌を定期購読されています。
『致知』の12年11月号に,「一念,道を拓く」という特集が組まれました。
そこに,平先生の実践的教育論が掲載されています。
リード文は
「学級崩壊とは無縁の学級系を続ける一人の小学校教諭がいる。」
と始まっています。

本文の4章立てです。
1,学級崩壊の誘因となる二つの要素
2,どんな子供にも成長欲がある
3,教師たるもの職業人格を語るべし
4,安心感が向上心のペースとなる

『致知』が取り上げるのは,なみなみならぬ人物です。
そこに取り上げられた平先生とお話ししてきます。
今から楽しみです。
話題の中心は新刊『究極の説得力 人を育てる人の教科書』となりそうです。

2日後の月曜日は,野口先生の御自宅で寺崎先生を交えて話しをしてきます。
寺崎先生とは20年ぶりぐらいになりますね。こちらも楽しみです。
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宇佐美先生から封書が

b8484打ち合わせの合間に,久しぶりに喫茶さぼうるへ。
短い時間でしたが,読書できました。
今日は『山県有朋』(岩波新書)です。

1,勝敗は戦略如何にもよるが,武器の精粗に追うことが極めて大きい。
2,教育勅語は他の勅語とは異なっている。

1は下関戦争での山県有朋の得た教訓です。
外国軍の圧倒的な武力を体験し,そこから教訓を得る。
こういう力を持っていたからこそ,日本海海戦では最新鋭の軍艦をそろえて,負けようのない戦を行えたのです。
斯くありたいと,私も思います。
わからせることができないまま,数多くの子を次の学年に送り出してしまった経験が,少しでも優れた教材の開発へと私を駆り立てているのです。

2は副署がなく御名御璽(ぎょめいぎょじ)だけなので,「天皇個人の意思の表明」となります。そういう勅語だったと知り得て,良い勉強になりました。

他にも「算える」と出てきたり,身分のある人同士は廊下ではすれ違わない事例も載っていて,ちょっと教養が深まりました。

良い気分で家に帰ったら,宇佐美先生から封書が届いていました。
姿勢を良くして拝読。25日は東京へ行くことにしました。

柳谷校長先生の私家版『鍛える国語教室』22号!

b8485北海道の柳谷直明校長先生が編集されている『私家版「鍛える国語教室」22 国語科「学習用語」指導実践集2(低学年編)』です。

タイトルにあるように,「学習用語」に強い焦点を当てた授業実践が12本も掲載されています。
例えば,太田先生の論文。学習用語として,「話題」「構成」「小段落」「大段落」「要約」「要旨」「立場」「発言」「根拠」などが載っています。意図的にこういう用語を学習させていくのですから,力がつきますね。

12本それぞれが「現状の問題点」→「打開の方策」を示しています。この形は実によいです。読み手として,ちょっと本気になって読んでしまいます。こちらの気合いが高まるので,読めば読むほど勉強になります。

柳谷先生はズバズバ書いています。痛快です。
大谷先生の「平仮名指導系統図」はハッとさせられ,おおいに勉強になりました。この図を参考に,自分ならこうすると考えてみる先生が出て欲しいですね。「大谷図」を超えて進む先生は誰でしょう。

神話が1本入っていました。「国生み」の所で,1年生への授業です。1年生の子に神話。これだけで,十分に学習の意義があります。
子ども達がかなり興味を持ったようで,そういうことがよくわかる良い内容です。
気になったのは,塩。どうも,漢字に振られています。
もしかしたら,参考にした書籍に注釈がなかったのかもしれません。

話は変わりますが,「国生み」のすぐ後には,イザナギとイザナミが結婚する場面が出てきます。
ここの場面,作法的には,「左優先」の古来日本人の思想が学べます。
また,「順番を守る」「ダメだったら,逆にしてみる」といった思考法が,日本人古来の思考方法なんだと哲学することもできる場面です。
古事記や日本書紀は,こういう古来のあれこれを考えさせてくれるありがたい書です。

中村健一先生の新刊『つまらない普通の授業に子どもを無理矢理乗せてしまう方法』

b8486中村健一先生の新刊『つまらない普通の授業に子どもを無理矢理乗せてしまう方法』(黎明書房)です。

まあ,面白いタイトルですね。
このタイトル,真面目に読むと意味が逆転しそうです。
真面目な国語の先生は,このタイトルを真剣に読まない方が良いでしょう。

第1章は「授業の最初に教室のムードを支配する」です。
「教室のムードを支配する」という考えは,いいですね。
これができると,「開放」も支配できるようになるからです。

第2章もいいですよね。「テンポさえ良ければ子どもたちは授業に乗ってくる」
少し早口なぐらいで話すと良いことがしっかり書かれています。
若い先生は中村先生ぐらいのスピード感がいいです。(実際に御本人の講演を拝聴してみてください。絶妙のスピードです。中村先生の口調はお勧めです)
ベテランになったら,福山憲市先生ぐらいのスピード感がいいです。
それより遅いと,厳しいでしょうね。
こんな風に書くと,「そうか,速ければ良いんだ」と勘違いする人がでてきそうです。
テンポ良く話ができる。この状態を作るには,何かが必要となります。
頭の中に話すべき内容が密度濃く入っていることです。
知らないことを,テンポよく話すことは不可能です。
聞き手より,遙かに詳しく知っているから,軽快に話すことができるのです。
中村先生が軽快に話せるのは,ほんとうにあれこれよく知っているからです。
平素から勉強家であるのが中村先生なのです。
その上での妙味が,第2章にたっぷり書かれています。

第3章は,いよいよ授業!という内容です。「授業への全員参加を保障せよ!」
これもいいですね。
ここに書いてあることを,臨機応変に使えるようになるといいです。
新人を教育する立場にある先生は,この第3章を若い先生にみっちり教えてほしいです。

次は,「普通の授業を質の高い授業に変えてしまう方法」を期待しましょう。
その時には,算数編で「算数ソフトを使うべし!」とビシッと決めてもらえるとうれしいです。

野口塾と実感道徳のセミナーに行ってきました。

b8488_300相模原で開催された野口塾と,大田区で開催された実感道徳の研究会に参加してきました。

嬉しい瞬間はたくさんありました。
その中に,算数ソフトの嬉しいお知らせもありました。

若い藪田先生,勉強中に離席してしまい,教室からも出てしまう子を担任していました。
いろいろと手を尽くされ,教室で勉強するようになるまで導くことができました。実に,素晴らしいことです。
でも,どうしても,勉強への姿勢が前向きになりません。
そんなことが続いていたある日。藪田先生は算数ソフトを使ってみました。
そうしたら,おおいにやる気を出し,ついに,「わかった!」と声を発したそうです。
うれしいですね。算数の一番の快感を,感じ取ったのです。
この子は,まだまだ伸びます!
その後,算数はやればできると感じ始め,ついには,「算数は好き」と言うに至ったそうです。
いい話を伺いました。
藪田先生が一人の子の算数力を救ってくれました。感謝,感謝です。

写真は,野口塾での私の作法の講座です。
「お箸」の話しからスタートしました。
ここに,「日本人の哲学」が良い感じ入り込んでいるからです。
写真の中の皆さん,ニッコリされていますが,座っている前列3人は,冷や汗をかいています。
実技をしてもらっているからです。

実感道徳研究会では,6人の先生が実践の「実感道徳」の実践発表をされました。
どれもこれも,質の高い,志のある良い内容でした。

個人的に,注目度が急上昇したのは,五十嵐先生です。
朗読がピカイチでした。5年以上も通っている某所での成果がしっかりとした形となって出ていました。
これから先,この朗読を活かすと,教師人生が面白くなるだろうなと,五十嵐先生に話しました。

銅像先生(丸岡先生)の実践発表も良かったです。今回は,銅像教育第1回目の発表となります。
今すぐに何がどうと言うことはありませんが,五十嵐先生のように5年も積み重ねたらどうなるか。
それを思うだけで,ワクワクしてきます。

b8487千葉の小出先生が講演デビューしました。
小出先生は,吉田松陰から篤く学んでいる先生です。
昨年の実感道徳の会場で,彼が自席で読んでいたのは『講孟箚記』
心底惚れ込んだ先人からの学びを道徳に活かしていいるのですから,小出学級で学んだ子は,みんな吉田松陰通になりますね。力強い教えになります。今後が楽しみです。

実感道徳の実践発表の中で,熊谷先生のお話しされた内容が,日本人古来からの教えに通じていて,痛く感動しました。その熊谷先生が,会うやいなや,さくら社の新刊『究極の説得力』が良かったと話してくれました。道中の車中で一気読みし,奥深いところにズシンと来たとのことです。嬉しいお言葉を頂きました。