Monthly Archives: 1月 2014

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『菊と刀』は良いですね。

東京で打ち合わせがあり,その道中,『菊と刀』を読んでいました。
とは言っても,平凡社が出した世界教養全集7に収録されているものなので,若干の省略があります。
文庫本で読み直してもいいなと思うほど,この世界教養全集7に載っている作品は面白いです。
『秋の日本』
『東の国から』
『日本その日その日』
『ニッポン』
『菊と刀』
どれもこれも,勉強になります。
生で見たことのない,明治時代や大正時代,昭和前半。
このあたりの日本人はどんなだったのか,実際の所を見てみたいのですが,タイムマシンを持っていません。
本を便りに時代をのぞくのが,一番だなと思っています。
しばらくは,この時代を散策してみたいと思っています。
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今月は11日に開催される野口塾in相模原で話します。
テーマは「姿勢の作法」です。
珍しく素戔嗚尊(すさのおのみこと)の話しもする予定です。
日本に伝わる最古の作法の話しです。
これに,オーバーの話がリンクします。
なかなか面白いところです。
お近くの先生,ぜひお越しください。

翌12日は,実感道徳研究会に参加します。
担任の実感を!というが,スローガンです。
必然的に,心を打つ道徳実践が多くなっています。
今回は,何を感じるか。
それが楽しみな会です。

明石先生の御自宅での新年会

b8490_350明石要一先生の御自宅で新年会がありました。
インターフォンを押したら,奥様が玄関で迎えてくださいました。
御挨拶しつつ,玄関のたたきが見えないほどに置かれている靴に,ビックリしました。
案内されたら,明石研のOBがわんさと集まって,ワイワイやっています。
ザッとお顔を拝見したのですが,明石先生が発見できません。
手を挙げてくださり,ようやく御挨拶ができたほどのにぎやかさでした。

せっかく明石先生とお会いするので,明石先生の新刊『ガリ勉じゃなかった人はなぜ高学歴・高収入で異性にモテるのか』(講談社)を持参しました。サインをいただくためです。
お願いをしたら,すぐに対応してくださり,「感謝」とお言葉を頂きました。ありがたいです。

明石研6期生の方々が,とっても元気で,おおいに会を賑わせていました。
その中のドンが山下さん。堂々としていて,気の入り方が実に良かったです。
白石さんも話題が豊富で,どの方とも感じの良い話しをしています。
金木さんがいてくれ,かなりホッとしました。人柄がとてもよく,良い人生を歩んでいるのだなと感じました。

明石先生と久しぶりにくつろいでお話しができました。
思わぬお話しもいただき,明石先生の御心に打たれるものがありました。

明石先生宅での新年会は,毎年開かれているそうです。それを知ったのがこの12月です。白石さん,玉置さんから教えてもらいました。
明石家と自宅とは,歩いて40分ぐらいです。これだけ道のりですから,来年もおじゃましてしまいそうです。
これから先,明石先生・明石研との新しいお付き合いが始まりそうで,とても楽しい1日でした。
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出かける前に,読んだのは『旧唐書倭国日本伝』(岩波文庫)です。
1000年以上も前の記録文です。なかなか面白いです。

2年生の図で考えるソフト1本目が,クラウドにアップ!!

8573_3502年生の「図で考える」ソフトの1本目が,クラウドにアップされました!
本年の第1号アップです。

このソフトを使うと,黄色カバーの所をさっと答えられるようになります。
パズルでも解くような感覚で,仕組みが理解できてしまうからです。

テープ図は便利な図なのですが,その意味を子ども達に伝えるのが,ちょっとやっかいなのです。
式のように何度も何度も取り組むことができないので,勢い,理屈を説明して・・となってしまいます。
スッキリ理解するには,ソフトを使うしかありません。あっという間に,何回もチャレンジしてしまうので,「そうか!」とスッキリ仕組みが分かってきます。
スッキリすると,御利益が出てきます。
式がすんなり言えるようになるのです。
図を理解しているからこそ,式がすんなり出てくるのです。

その後,もし,時間があったら,簡単なお話問題をつくるといいです。
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9cmのリボンをちょっと使いました。残りは7cmでした。
何cm使いましたか。
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9人で遊んでいましたが,知らない間に,何人か帰ったので,今は7人です。
帰ったのは何人ですか。
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もっと,素っ頓狂なお話しでもかまいません。
空想的な話しでもOKです。
クリックして出てきたテープ図を見ながら,楽しいお話問題をつくれば,文章問題と友達になれますね。
b8491_350
クラウドでこの学習ができる子は幸せってものですね。
図の説明を聞いても,すでに理解している頭があるので,その通りですと頷けるのです。
手を挙げて,「私が説明します!」と言い出す子も出てくるでしょう。

2本目のソフトも目下作り進めています。今,しばらくお待ちください。
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お正月読書は,丸谷才一の『思考のレッスン』
軽快に読めて,なるほどと思えるところがたくさんあり,良い勉強になりました。
この本に出てきた荻生徂徠が読みたくなり,注文しました。

石先生からレポート

暮れに,石先生(有香先生)から石の本を読んだレポートが届きました。
拝読しましたが,滑り出しが実に良かったです。
「私は岩石の鑑定が好きです。」
好きな本を読んで,面白かったことを人に伝える。
これで十分です。

鉱物は肉眼で見える地球を構成する最小の単位なのだそうです。
また,世界には約4700種類の鉱物があり,日本にはその約1/4(1230種類)が採れるそうです。
まさに,「石の国,日本!」という感じがします。

結びは,「今後は日本で産出される岩石の特徴や、日本列島の成り立ちについての本を読んでみます。」です。
好きなところの本を読み進めるだけで,「知りたい願望」が増殖します。
ありがたいですよね。

石に疎い私ですが,石先生の「地球を構成する最小の単位」に,刺激を受けました。
算数へのちょっとした疑問が湧いてきたからです。

小峠先生は,お正月に『論語』を読んだそうです。若い先生ですが,修養されていて,うれしいですね。
「研修」というのは,「研究」と「修養」の略語と野口先生から教わっています。
「研究」は,他者改善。
「修養」は,自己改善。
先生方は,他者を伸ばす「研究」ばかりしているのが現状です。
自分を伸ばす「修養」を積むことも,大切な学びです。
野口先生の教えに,つくづくその通りと思います。

石先生も小峠先生も,「修養」を積んでいるのです。
頼もしいですね。

 

論語を少し読み返しました。

b8513お正月なので,『論語』(吉川幸次郎著,朝日新聞社)を読み返しています。

滑り出しは「学而第一」。
1,学びて時に之を習う,また説ばしからずや。
2,友あり遠方より来たる,また楽しからずや。
3,人知らずしていからず,また君子ならずや。

自分の勉強は「1」のごとく。
自分のことなので,これは専門的に勉強を進めていけば,自然とこうなります。
「1」のように勉強したからと言って,「2」となるかは怪しいです。
自分の勉強が人のお役に立ってこその,「2」です。
「1」「2」を自覚したら,そこから先は修養です。
自分のことを知らない人がいて,それで普通なのだと思える気持ちでいることです。

論語は,こんな風に,自分の頭や心を少し良い方向に向けてくれます。

今年は,還暦を迎えます。
ですので,「為政第二」で,しばし過去をふり返りました。
1,吾れ十五にして学に志す。
2,三十にして立つ。
3,四十にして惑わず。
4,五十にして天命を知る。
5,六十にして耳従う。
6,七十にして心の欲する所に従って,のりをこえず。

大筋,こんな感じに人生を歩んでいます。
特に,「五十にして天命を知る」は,ほぼドンピシャです。
算数ソフトを作ることが,私にできる最大の世の中への貢献。こう思えた頃です。

そうして,六十を迎える今。「耳従う」とはよく言ったものです。
作った方が良いと自分で考えたところをソフト化する段階は,ほぼ終わりました。
次第に,算数ソフトを使ってくださる方々の声を聞いて,それを作る傾向になっています。
御要望に応えつつソフト開発をする。それが妙に嬉しい自分になっています。
今作っている一本を作り終えたら,クラウドに中学一年のソフトを入れられるようにしていく予定です。
ちょっと,長丁場の作業になりますが,これも「耳従う」の流れです。心地よく前進できます。

『論語』や『大学』などを教室で素読学習している先生もいます。
青森の駒井先生はその道の先達です。
写真の論語は,日めくり論語です。
これを先生の机の上に置いている先生もいます。
月日が経つと,子ども達が変わってくると聞いています。

元旦に『論語』を少し読み返せて,今年も穏やかな良いお正月となっています。

2年生の「図を使って考える」ソフトの2本目。

8574_350明けまして おめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

元旦ですので,ポストを覗くと,たくさんの年賀状が入っていました。
拝見すると,「算数ソフト」という言葉が目に付きます。昨年よりも目に付きます。
もしかしたら,子ども達の算数力向上に,少しお役に立っているのかなと,嬉しい気持ちになりました。

昨年末から作り進めているのが,2年生の図を使って考えるソフトの2本目です。
1本目のソフトを使うと,「図を見て式を作る」思考が,単純作業となるレベルまで力が付きます。
その力がある。これが前提で,2本目のソフトとなります。

子ども達のエネルギーが,どこに注がれると最も効果的なのか。それを考えるのがソフト開発の主な仕事です。エネルギーの注ぎ所が決まれば,後は,それが忠実に表現できるようにプログラムすれば良いだけです。

エネルギーを注ぐべきは,「15こ」「何こ」「34こ」を図に正しく配置することです。
ここを,体験的に学習できれば,ソフトは上質となります。
そこをどうソフトで表現するか,あれこれ思案しました。
その結果,滑り出しは,ご覧の画面となりました。
問題文とテープが出ている画面です。
そこにボタンが2つ。部分が上タイプ,全体が上タイプ。
この2つを自動的に切り替えられるようにしました。
どっちの図になっても,「15こ」「何こ」「34こ」を正しく配置できれば,合格と見なしていいでしょう。

完成までは,まだ道のりが長いです。
1月7日頃までには,クラウドにアップできると良いなと思っています。

今年は,良い年になりそうです。そんな気がしています。嬉しいです。