Monthly Archives: 11月 2015

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視点が変わると,問題が見える

ケニヤの小学校の壁面に,「CL」という単位が書いてありました。
その字が少々流れているような字だったので,私はてっきり「CC」だと思ってしまいました。
ところが,その前後をよく見ると,その単位は「CL」であり,「CC」ではありませんでした。

では,「CL」って何なのかというと,これが「センチ リットル」。
日本の小学校では教えない単位なので,私自身が「CL」に見慣れていません。
どうも私の場合,慣れない単位は慣れている単位に置き換えてしまう恐れがあるようです。

「センチ リットル」は,リットルの百分の一ですから,リットルますの中にちょっと水を入れたぐらいの嵩とわかります。
ですが,読み替えてしまった「CC」は,いったい何のことなのか,全くわかりません。
読み方も「シーシー」で,推測できません。
この頭文字による略し方は,本当にわからないです。

b7922辞書で調べてみたら,「cubic centimetre」と出ています。
キュービックです。
思い出すのは「ルービックキューブ」。
キューブが立方体で,キュービックは「立方体の」です。
ですので,cubic centimetreは,立方体のセンチメートル。
つまり,立方センチメートルなのです。
これが略されて「CC」となっているのです。
元をたどれないこの略し方,どうなんでしょうと思います。
せめて,「キュー・セン」とでも略してくれれば,少しは・・・と思いますが,そうなると,「C」を単独で「キュー」と読ませるのですから,逆に無理が生じます。

頭文字での略し方,書くには良いですが,元をたどるのはつらいですね。

ということで,「CC」は,「cm3」を文字で書いた時の頭文字をとった言葉となります。

ということは,英語圏の子どもたちには,「CC」と「cm3」は,同じ言葉を違う略し方で記したものと,すぐに理解できます。
しかし,日本の子は全く別物と感じつつ学び,覚えます。
このあたりに,言語の違いによる学びの違いが出てきます。
海外を知ることで見えてくるおもしろい世界です。

「視点が変わると,問題が見える」とはよく言ったものです。
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1999年末頃,円錐の掲示物

b7914懐かしい写真が出てきました。
この写真,撮影したのは1999年の末頃のようです。
当時のデジカメでの撮影でしたので,写真のサイズはとても小さいです。
640×480です。
今の時代から見ると,このサイズでは・・・,と思ってしまいますね。

この掲示物ですが,扇形を円錐状に丸めるとどうなるかを子供たちに見せたいと思って,子供たちと作りました。
展開図と立体の関係を視覚的に感じ取ってもらおうと思ったのです。

扇形の中心角は10度~350度まで。
中心角の大きさは10度ずつ違っています。
それを丸めて台紙に貼っていくわけです。

完成した物を中心角の小さい順にずらっと並べると,「ああ,そうか」と気がつくことが出てきます。
中心角が小さいと背が高く,中心角が大きいと背が低い円柱になります。
こういうことは,展開図を見ているだけではなかなか感じ取れません。
いくつかの中心角の場合を作って見て,初めて納得感が高まります。

たくさんの事例を一挙に見せる。
これが,誰が見ても,「そうか!」とわかるための一つの方法なのです。
この考え方があったので,算数ソフトはクリックするといろいろな事例が続々と出てくる作りにしています。
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古いノートパソコンが出てきました

b7917パソコン用のバッグが出てきたので,中を見てみたら,なんとNECのノートパソコンが入っていました。
コードを接続して起動してみたら,これがきっちり動きます。
「win98」です!
このロゴ,懐かしいですね。

画面の左上には販売元NECと出ています。
15年ほど前の画面ですので,「そうだった」と,感動しました。

デスクトップにはアイコンがずらっと並んでいました。
整理整頓ができないのは,この頃から変わっていません。
そこに,ぐぐっと来るアイコンがありました。
b7916
これは,ディレクター8.5のアイコンです。
まだ,マクロメディアが開発元だったころのアイコンです。
「日本語版」という文字にも,時代を感じます。

このディレクター,早速起動してみました。
いい感じで開いたのですが,画面が小さすぎ,これでは作業が厳しいです。
それでも,ループが効くかどうか試してみたくなり,「go the frame」と入力しました。
すると,スコアのその位置でゲージがきちんと止まりました。

終了するときの画面にも,感動です。
b79154番目に「MS-DOS モード」と選択肢があります。
DOSで再起動をすることがこの当時はあったのです。
DOS上で動くソフトがまだまだ残っていたからです。

懐かしくってちょっといい気分になり,画面を記念撮影しました。
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