Monthly Archives: 11月 2015

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『日本人はなぜ英語ができないか』

b7903鈴木孝夫氏の『ことばと文化』が面白かったので,続けて購入したのが,『日本人はなぜ英語ができないか』です。

実に,面白かったです。

戦後,日本は世界の超大国になりました。
そうなる以前なら,今のような英語教育でもOKなのですが,大国となった今は,これまで通りじゃダメでしょう!というようなことが,かなり詳しく書いてあります。
その説明が,面白いのです。

どう面白いかは,読んでみると,次々とわかります。
「日本が好き!」という人には,たまらない説明なので,断然お勧めです。
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この本を読むと,自分も英語会話ができそうな気がしてきます。
自分の知っている範囲の英単語を羅列するだけでも。
しかも,日本人的発音でも。

カンボジア・タイに行ったときのことです。
若い現地の人と片言で話したのですが,そのとき,「あなたの英語は日本の英語だね」と言われました。
どうも,「英語の日本方言」という意味合いなのです。
それでも,単語の意味は通じています。
それなら,日本人的な英語で話し続けても,そこそこ通じるだろうと思います。

自分が話す分には,これで良いのですが,英語で会話するには,あと2つ大きな壁を越えないとなりません。
1つは,相手の言葉を聞き取れるようにすること。
もう1つは,相手に気後れしないこと。

気後れは,少し経験を積めば,通過できそうですが,聞き取りは鬼門です。
耳に入ってくる英語は,私の耳が自動的に「雑音」として扱っています。
極東放送でも聞いて,耳を慣らす必要があります。
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こうやって,努力すれば,私でも少しは・・・と思います。
でも,私が良い感じで話せるようになる前に,携帯電話に同時通訳機能が付いていることでしょう。
そのときには,宇佐美先生から教わった「一文一義」で話せば,世界中の人と話せます。
そう言う日が来たら,算数ソフトがドーンと映っている前で,携帯持ちつつ,面白い授業をしてきたいと思っています。
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タブレットの中の数学ソフト

b7899iiyama電気の8型タブレットです。
ここに来春発売の数学ソフト(α版)をインストールしてみました。

ごらんのように,ちょうど良い状態で映っています。
動作もサクサクで良好です!

手で持って,指で操作して・・・。
そこに算数・数学ソフトが動くのです。
ソフト開発を始めた頃には,全く想像できませんでした。
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「算数は動いている」
これが私の持論です。

画面に映っている「正の数と負の数」。
その足し算。
(-7)+(+5)。
ここにも,動きが出ています。

プラスは右へ,マイナスは左へ進む双六なのです。
スタートは「0」。

だから,0から左へ7,右へ5進んだところが,答えです。
そう言う動きを,どう見せるか。
そこがソフト開発者の腕となります。
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この中学数学のソフトが発売になったら,小学校の先生にも使って欲しいです。
方程式のソフトを,6年生の時に見た子は,中学の数学かなり楽になります。
完成まであと一息です。頑張ります。
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あの本が10万円!

b7900その昔,小学館から出した学習ゲームの本
アマゾンで,「¥100,000」と出ていました。
10万円です!

自分の本の中古価格に,1万円とか2万円ぐらいのはありましたが,10万円は桁違いです。
ずいぶん思い切った値段をつけたものです。

10万円の値段がつけられたからといって,この本に10万円の価値があるわけではありません。
売買が成立するまでは,この価格は幻です。
誰も買わなければ,ただの数字でしか有りません。

何かの拍子に,「どうしても!」と思って買う人が出たら,初めて10万円の値打ちがあったとされます。
まだ,今も売り出されている状態ですから,10万円の価値は出ていません。

ところで,こういう値段の付け方,どう思いますか。
きっと,入力ミスでしょうね。
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カメラとタブレット

ケニヤでカメラもタブレットも無くしたので,新しく調達しました。
タブレットは2年前の半分ぐらいの値段で同等の性能のものが売られています。
日進月歩を感じます。

そのタブレットですが,イイヤマ製の8インチほどの小さいものです。
早速,仕事で使ってみたら,サクサク。
私の仕事には十分な力を発揮してくれます。

このタブレットにカメラがついていました。
そこまで調べずに購入したので,レンズを見つけて,少々嬉しくなりました。
ものは試しと撮影してみました。
その結果は?
手ぶれがひどいです。
でも,カメラとしてはまず使わないでしょう。
使うときには,脇を固めて,腕を何かに乗せて,安定をとってからパチリとすれば,そこそこ良い感じに撮れると思います。

カメラの方は,nikon1のj5。
前回がj4だったので,その後継機です。
一番ありがたいのは,液晶が動くことです。
ルワンダの大使館前で撮影した時,ローアングルで大変な姿勢でパチリとしていました。
液晶が動けば,ローアングルがとても簡単になります。
超広角レンズをつけて,ビルの前での撮影を楽しめます。

b7901本の写真も,スキャナーで読み込む場合と,カメラで撮る場合では,出てくる雰囲気が違います。
写真で撮ると,それなりに面白いです。

師匠の宇佐美寛先生の『私の作文教育』を撮影しました。
良いですね。
中を開くと,ずしりとくることが書いてあります。

「世の中には,望ましい事態を願う善意のスローガンは,きわめて多く有る。
 スローガン自体は美しい。しかし,スローガンを個々の具体的意志決定に直結させる影響を与えようとすれば,混乱・矛盾・不合理が生ずる。
 例えば,・・・・・・(略)・・・・」『私の作文教育』p18)

作文で考える力を向上させたい人にお薦めします。
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「チーム算数」を開催

「チーム算数」開催日でした。
城ヶ崎先生,佐々木先生,藪田先生と私。いつものメンバーです。

基本が「話し」なので,話題はあちこちふらふらしています。
こんなので良いのだろうかと思いますが,それで良いと感じているメンバーが集まっているので,問題はありません。

今回は,珍しく,私が印刷物を2つ持って行きました。
といっても,アフリカ関係の教科書系問題です。
1つは,とっても易しい,1年生の数の問題です。
内容は易しいのですが,皆さん,ササッと問題に取り組むことができません。
すべて,ルワンダ語で書いてあるからです。
でも,しばらくすると,答えを記し始めました。

問題文を読まなくても,問題内容を見て答えることができることを,ここで体験してもらいました。
これが何を意味するかというと,「問題文を読むように」と言っても読まない子がいるのは,ごく自然の流れなのだということです。
ですので,意図的に問題文を読むようにする指導が必要になってきます。
わかりきっていても,3回読む癖をつけさせることです。
それには,テストやプリントは,「実力」の他に「慎重さ」「丁寧さ」を向上させる場であることを自覚させることです。

もう1つは,12年度のケニヤの卒業試験の問題の一部です。
こちらは全て英語です。
こちらも,やってもらいました。
こちらでは,帰国子女など,実力はあっても日本語がよくわからずにいる子の感覚を,疑似体験してもらうのがねらいでした。
単語がたった一つわからないために,とんでもない方向に答えていくことが起こります。
そうなったとしても,その子に「算数の実力」が無いとは言い切れません。
文字が読めないだけなのです。
読めない言葉があったら,「これがわからない」と指摘しても良いと言うことを教えておくことが大切なのです。

道徳の話題も出ました。
受容の話題も出ました。
師匠の話題も出ました。

どれもこれも,面白かったです。

次回は12月5日です。
鹿児島の蔵満先生が参加します。
楽しみです。
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村上和雄氏の『子どもの遺伝子 スイッチオン!』

b7906さらっと読める面白い本です。
『子どもの遺伝子 スイッチオン!』(村上和雄著,新学社)

だいぶ前に泉さんに紹介されて,読み終えて,ブログで紹介を・・・と思っていたのですが,肝心の本をどこに置いたか・・・となっていました。
それが今日,ひょっこり出てきました。

元気になる,明るくなる,前向きになる・・・。
そっち方面を少し学びたいと思ったら,この本は良いです。
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子どもたちに眠る「可能性の種」は,ある条件が整うと,パッと目を覚まして活動を開始します。その条件とは,心がイキイキすること。つまり,何かに夢中になれることが大きなカギとなります。(p55)
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つくづく,そうなんだよ!と思います。

算数ソフト開発にはまって,もう10年以上も続けています。
それもこれも,自分にフィットする条件があれこれうまいこと重なっているからだと,確かに思います。

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「ゆずる心を持った人」の集団が,生物として最も進化しやすいという結果が出ているそうです。(p156)
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これを知っていたら,いじめる側といじめられる側にこれを当てはめて,話をしたくなります。
力を持って自分の思う方向に向けようとする北風タイプの人は進化しにくく,
言ってもすぐに丸め込まれて,どうにも思うようになりにくい人は,進化して太陽タイプになるかもしれません。
そう思いこむだけでも,楽しい気分になります。
心の中で「負けるが勝ち!」と自信を持って言えてしまいますね。

そんなあれこれが詰まっているので,やや暗いタイプの先生にお勧めです。
根っから明るい先生は読まなくても良いですが,押さえで読んでおくのも良いです。
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明日はチーム算数です。
算数ソフト愛好家の先生達が集まります。
そのソフトの名前は『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』です。
算数で夢中になるのですから,子ども達の心も体もスイッチオンになりますね!
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