ここには,鉄アレーを加えました。
絵柄が単純と言うこともありますが,
小数の勉強もちょっと加えたかったのです。
そうして,メインの勉強は,前回も書きましたが,
① 針を見て,何gなのか正確に答えられるかどうかの確認。
② 針が1回転を超える程,物を乗せてはいけないことの確認。
この2つです。
また,「kg g」と「g」 の両方を答えとして見比べられるようにつくってあります。
単位の換算にも,一層なじんでもらえたらと思っています。
「もっと !算数」サイトにアップしましたら,是非,ご覧ください。
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精神科医の佐々木正美先生が,算数ソフトを絶賛されています!!
どうして良いのか,そのご説明をくださっています。
「シンプルフォーカス」です。
有り難いです。
特別支援の子ども達も,これからどんどん使って,算数の力を伸ばして欲しいです。
私も,良いソフトをどんどん開発していきます!
本を読んでいたら,下のように出てきました。
・一家滅亡不便々々
・流浪不便の至
どうも,しっくりきません。
一家が滅亡して,ふべんなのです。続いて, 流浪なのでふべんの至りとなるのです。
どこか,微妙に違和感を感じます。
元気のいい人なら,書き手の文章を疑うのでしょうが,
書いてあることは,できるだけ額面通りに読むようにしているので,
自らの読みの力を疑った方が良いと思い,
広辞苑で引きました。
なんと,「不便」とかいて「ふびん」と読むのです。
一家が滅亡して不憫だ,不憫だ
流浪の身となるのは不憫の至りだ
これなら,意味が通じます。
本を読むと力がつきます。
有り難いです。
「不便」がでていた本は,まだ読み始めたばかりの本です。
『赤穂義士史料 上巻』(雄山閣)です。
漢字出現率95%強ぐらいの漢文な上に,返り点があるので,案外読みやすいです。
漢字は有り難いです。
旧友の平先生と,お会いしました。
久々でした。
積もる話もしましたが,一番面白かったのは,平先生がたどり着いた境地の話です。
この境地まで,私はたどり着くことがありませんでした。
自分がたどり着けなかった「匠教師の境地」。
そこにたどり着くと,もう学級が崩れることがあり得ない,そんな状態になります。
平先生の話,何から何まで面白かったです。
城ヶ崎先生と同じ感触です。
私が愛知に行くことがあったら,その時は,一献傾けましょうと約束をして分かれました。
とても心地よい一時でした。
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家に帰ると,宇佐美先生からお手紙が届いていました。
来年の2月に,早稲田大学で「GPシンポジウム」が開催されるそうで,そこへのお誘いです。
大学のシンポジウムですから,かなり難しいのだろうと思いつつ,スケジュール案を見ました。
すると,「基調講演」が宇佐美先生となっていることを見つけ,とても嬉しい気分になっています。
2月10日(金)は早稲田大学へGOです。
「算数数学好きを増やす会」のメーリングリストで,
藤本先生からご要望のあった,算数ソフトです。
まだ,開発途中です。
3年生の重さ,秤に物を乗せて,重さを量るソフトです。
本物の秤に物を乗せて,何度も重さを量る学習をした後,
クラス全体でまとめをするときに,使えるソフトです。
主なねらいは,
① 針を見て,何gなのか正確に答えられるかどうかの確認。
② 針が1回転を超える程,物を乗せてはいけないことの確認。
操作は,至って簡単です。
ポッコリしている物をドラッグして,秤の上皿(皿というより板ですが・・)に乗せるだけです。
今は,まだ物が少ないので,全部乗せても1000gを超えることはありません。
もっと,ドラッグできる物を増やしてから,「もっと!算数」にアップする予定です。
--(研究が進んでいます!)--
実物を使った方が良いと思われるところも,
算数ソフトを併用すると良いことが「算数数学好きを増やす会」のメーリングリストでの研究で分かってきました。
主な理由は,次の2つです。
① 子ども達の集中が非常に高まる。
② その上に,理解を確実にして欲しい内容を的確に指導できる。
小さな研究ですが,着実に前進しています。
いつか,本にまとめて行けたらと願っています。
熊谷先生からメールをいただきました。
それによると,初めての算数ソフトの購入。
それなのに,クラスの子ども達は,すごかったのです!!!!
熊谷先生のクラスは5年生です。図形の面積を学習しています。
授業の初めは,三角形の底辺と高さの確認です。
ここで,ワイヤレスマウスの登場です。
どうなったでしょう。
「子ども達にマウスを手渡すと,渡された子どもも少し緊張しているよう。
クリックして正解すると「チャリーン」という音に子ども達も喜びます。
途中,その様子を見ていたある子が「あっ!底辺と高さは垂直なんだ」と呟き,
その後は自信を持って問題に取り組んでいました。」
きまりに気がついたのです。
算数は,きまりで成り立っています。そのきまりに気がつく,これはとっても大事なことです。
熊谷先生の授業は続きます。
「今日は高さが外にある三角形を次々と見せ,「底辺は?」「高さは?」とどんどん指名していきました。
いろいろな大きさや向きの三角形をドラッグするだけで作ることができます」
図形の形を変えて行う反復練習。それがどんどんできるのが,算数ソフトを使った授業です。
その後,熊谷学級は教科書の練習問題を解きました。
すると,「いつもよりスムーズに問題ができました」とのことです。
とても,嬉しいメールでした。
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算数ソフトを使う先生がどんどん増えています。
算数ソフトを使うと,子ども達の学ぼうとする心に火がつきます。
やる気がドーンと高まるので,画面を見ながら理解も進みます。
算数の理解は,これまではなかなか大変でした。
単純暗記でことをすませざるを得ないこともありました。
それが,しっかりと理解することが可能となったのです。
求められる算数の姿が見られる,そんな嬉しい時代になりました。
小倉金之助先生の『明治時代の数学』です。
明治初期までは「和算の方が洋算より優れている!」との声も上がっていたのですが,それも束の間。
洋算は国策とも重なり,どんどん広がりました。
可哀想なのは,「和算vs洋算」を,和算側で戦い研究した人々です。
その努力と,和算家の持つ独創的思考を,洋算の普及・研究に向けていたら,世界の数学に日本から一石を投じる事もあり得たかもしれません。
産業革命が日本にも起こり,和算では役に立たなかったのです。全体の道が見えずに,和算の部分的な良さにこだわった研究家が,その力を生かすことなく,終わっていった時代です。
今は,言うまでもないデジタル産業革命の時代です。
算数の教育も,時代の流れに応じて変わっていくのが自然の流れです。
自分の能力が無駄にならないように研究・工夫・努力をすること。これが「歴史的な生き方」です。
昔の過渡期の本は,今,自分のいる立場が歴史的にどうなのかを考えるヒントになります。