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静岡放送(ラジオ)の「情報三枚おろし」に出演

1月3日(火),静岡放送(ラジオ)の「情報三枚おろし」に出演します。
テーマは「お正月・行作法を見直そう!」です。
朝7時15分から7分8分ほどお話しさせていただきます。

どんな話になるのでしょうか。
それは,放送をお聞き・・・・と申しましても,他の地方の方には届きませんね。

作法の中で,最も重要な「姿勢」のお話をします。
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最近は算数だけでなく,作法についても話して欲しいとの申し込みを受けるようになりました。
1年間に数回だったのが,どうも頻繁に作法で呼ばれるようになってきています。

1月には静岡の親子セミナーでお話をします。
3月には佐賀で姿勢と作法のお話をします。
佐賀では,中学生の生徒さん達にも話して欲しいと打診が来ています。
4月以降も,2つの研究会からお話の依頼を受けています。

姿勢の教育は,森信三先生のお言葉をお借りすれば「性根の座った子の育成」となります。
作法の教育は,そこに「人を大切にする子の育成」になります。
性根が据わって,人を大切にする子。
今現在お話をするのは,この範囲までです。
その先は,「御心の教育」となります。
数年後,姿勢・作法が広まる頃には,御心のお話もできるようになります。
その日を迎えられるように,私も精進が必要です。

『視写の教育』

池田久美子先生の『視写の教育』(東信堂)です。
視写の効力がどれほどあるか,それが書いてあります。

読みながら思ったことは,素読を実践している先生にもオススメだと言うことです。
素読の効力と比較しながら読み進めると,これまで気がつかなかった素読の効力を見いだすことができるように思えています。
そうして,もし視写の実践も行ったらどうなるか,それを思うと,夢が膨らみます。

この本を読んで,視写は掘るとかなり大きな宝が発掘できるのではないかと感じました。
どんな宝なのかは,研究をすることで発掘し続けた人が見つけるので,私には分かりかねますが,ただ,感じることは,私が進めている「作法」「姿勢」に匹敵する,人々のためにとても役立つ研究成果につながるということです。私も狭い範囲でも視写を研究してみたいと思います。面白い研究対象です。

中学数学ソフト,来春発売予定です!

中学校の先生方から,中学生向けの数学のソフトが・・・と,ご要望があり,「単元別 中学数学ソフト」を作りました。
その第1弾は,中学1年生の「方程式」と「関数」 です。

CDを入れると,単元の目次画面が立ち上がります。
ここで,「スパイラル方程式1」の方をクリックすると,方程式のトップ画面が登場します。

方程式の学習内容は, 次の5つ分かれています。
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1,復習 文字と式
2,方程式のイメージをつかむ
3,一元一次方程式を解く
4,比例式
5,方程式の利用
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左の画面は,「方程式のイメージをつかむ」画面です。
天秤のxにどんな数を入れると釣り合うのかを考えます。
詳しくは,後日また御紹介します。

画面の上と左の方に,ボタンが付いています。
これは「切り替えボタン」です。
1つの単元の中を自由に行ったり来たりできるようと,この切り替えボタンを付けています。
文字式の復習をしたくなったら,サッと「復習 文字と式」をクリックすれば,簡単に復習できます。

中学生になると,力の差が激しくなります。
その差に対応しつつ,全体の学力を高めていくことを考えて,このような形にしています。

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「単元別 中学数学ソフト」の販売は,2012年3月頃を予定しています。2万円弱の定価を予定しています。さくら社から発売されます。

姿勢を良くすると,,,,,,,,,良いことがあります

姿勢を良くすると,どんな良いことがあるのでしょう。
そのことを,お医者さんが本に書いています。

『人間回復の医学』(池見酉次郎/九州大学名誉教授(内科,心身医学))に以下のように書かれています。
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立腰の功徳 十カ条
一,やる気がおこる
二,集中力が出る
三,持続力がつく
四,頭脳(あたま)が冴える
五,勉強が楽しくなる
六,成績も良くなる
七,行動が俊敏になる
八,バランス感覚が鋭くなる
九,内蔵の働きがよくなる
十,スタイルがよくなる
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「立腰」というのは,腰骨を立てることです。
森信三先生が,「立腰教育 」を推進されていて,それに感銘を受けた池見先生が御著書の中で森信三先生の解説に少し手を加えて,上のように示されています。

また,次のようにも書いています。
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医学的にも,「よい姿勢は,自律神経機能をととのえる」(高木),
「坐相のよい人ほど脳(心)の働きのバランスがよい」(平井)
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良いこと尽くめです。

十箇条の10番「スタイルが良くなる」に,心がひかれた方も多いと思います。
歳を重ねると,それなりにダブついてくる物があります。
良い姿勢を保っているとき,下腹部に若干の力が入ります。
これが,スタイルに影響するのだと思います。
また,内蔵が圧迫されないので,消化器官にも良い影響が出て,中からもスタイルを良くしてくれるのだと思っています。

それ以上に,重要なのは,周囲の人の目が変わってくることです。
「作法教育」 の基本「外は内を養い,内は外を資(たす)ける」(伊藤仁斎)に表されるように,
外をしっかり正すと,内なる考えも正しい方向に養われていきます。
その養われた内が,外に向かって資質として発揮されます。
これが,周囲の人の目に,凛とした姿として映り,「しっかりしている」「立派だな」と好感を与えることになります。

驚くことも起こります。
就職試験の最後の面接。
そこを勝ち抜いた人が,後から採用理由を聞いたら,「控え室でのキミの姿勢が良かったから,キミを選んだ」と言われたそうです。
能力の差はペーパーテストに出ます。
人格の差は姿勢に出るようです。

道徳の時間に作法が教えられる時代になって欲しいと願っています。

姿勢の教育

神戸で「姿勢」について,お話をしました。

「行儀作法」とスクリーンに映っただけで,
先生方の姿勢がグッと良くなりました。
これが,まさに日本人なのです。
日本人は,基本的に良い姿勢が好きで,
良い姿勢をしていなければいけないと体にしみこんでいます。
これは,大筋,学校の教育の成果です。
学校の先生が,繰り返し繰り返し,姿勢を正すように言い続けてくれた成果です。

しかしながら,残念ながら,
子ども達の普段の姿勢は崩れています。
椅子に座ると,不思議とくじけた姿勢になってしまいます。

なぜ,そうなるのでしょう。
正しい座り方を知識として持っていないからです。
気持ちとして「良い姿勢は大事」と分かっているのですが,
椅子に座ったときの良い姿勢とはどういう姿勢なのか,
その知識がないのです。

基本は,椅子に深く腰掛けることです。
入門期は,椅子にできるだけ深く腰おろします。
この位置で状態を真っ直ぐにしたのが「真の姿勢」です。

作法には,「真行草」があります。
真は正しい姿勢です。
行は形を少し崩した姿勢です。
草は許せる範囲で形を崩した姿勢です。
椅子に座った姿勢にも,この真行草があるのです。

今回の講演では
真の姿勢から,体を楽にしてもらいました。
これが「草の姿勢」です。
腰の位置が奥深いので,真の姿勢も草の姿勢もそれほど大きな差がありません。
体を楽にしても,見た目は良い姿勢が保てます。

しかし,腰の位置が浅いと,草の姿勢より形が崩れてしまい,
許せる範囲を超えてしまいます。
この姿勢が「負けの姿勢」です。
これも体験してもらいました。
周囲を見ると,気の抜けるような雰囲気が感じ取れます。
この姿勢が主流になっているのが,今の学校です。
勉強にやる気がみなぎらないのも致し方ないと思います。

逆に,真の姿勢をしてもらい,周囲を見てもらいました。
雰囲気がグッとよくなります。
やる気が非常にある!という雰囲気になります。

姿勢の話をしたのですが,
「姿勢は静かなる格闘技」と話しました。
自分との戦いです。
心が折れると,すぐに「負けの姿勢」になります。
ですので,辛抱が大事となります。
「辛抱我慢も七日か十日」
多いに続けて戦って欲しいです。

 

武士は奥方をとても尊重していた

市川で開催された教師向けのセミナーに参加したら,
祝日や神話につて,いろいろと学ぶことができました。
話題になったことをあれこれ考えていたら,
なぜか,江戸時代のことをもっと知りたくなり,
もっか,あれこれ読み進めています。

そうして,面白いことに気がつきました。
それは,「武士は奥方をとても尊重していた」ことです。

イメージとして,江戸時代と言えば,封建時代ですので,
男尊女卑の時代と感じられてきました。
時代劇を見ても,旦那さんの方が奥様より圧倒的に強い立場に立っています。
二言目には,「女の口出しすることではない!」と一蹴します。
でも,あれは,男の仕事を中心にドラマ化しているから,
男が強く見えているのだなと,思い直しています。

武士は奥様をどれぐらい大事にしていたのでしょうか。
そのお話を1つします。

基本的に,武士が外出するとき,奥様とは一緒にでかけません。
その理由が驚きなのです。
一緒に出歩くと,どうしても奥様が「お供」と見られてしまうので,
それを気遣って,一緒には行動しないのです。

それだけではありません。
万一,一緒に外出することがある場合は,
お互いが遠く離れて,右側・左側と別れ,
それぞれが別々に見えるように,歩いていたのです。
武士の夫婦はお互いが対等であり,
それが一時でも崩れてはならないと考えられていたそうです。
この気の使い様には実に驚きました。

驚きついでに,旗本など将軍の家臣は,
外泊が禁止されていました。
朝外出したら,必ず夜には戻らなければなりません。
その理由は示されていませんが,
たぶん,「いざ!」というときに,
遅れを取らないようにと考えられての事ではないかと,推察しています。

江戸時代をLiveで見たことのある人が,今は誰もいません。
現代の人が誰一人見たことがない時代が,
どんな時代だったかを知るには,
やっぱり,本を読むしかありません。
特に,私のように「作法」という視点を中心に時代を知る場合は,
どうしても,文献中心になります。
作法は無形文化なので,
道具などの物を見ても,そこからは見えてこないからでです。

明日は,神戸でお話をしてきます。
内容は,「算数ソフトセミナー」です。
熱く語ってきます。
でも,道中は江戸時代の本を読もうと思っています。