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野口塾関係の先生方の御論文がKyositu.comニュースに掲載されます!

野口先生とのお話しで,野口塾の先生方のことが話題になることがあります。
個々の先生方のすばらしさが話の中心になりますが,
ときどき,「野口塾の先生方は根本は一緒だけど,花の咲かせ方がそれぞれ違う」と,
話題になることがあります。

話をしながら,なるほどなと感じ入ります。
各自,それぞれの専門性という軸足があり,そこに野口先生の教えを注いでいる感じです。
向上的変容,本音実感我がハート,感化影響,他律的自律・・・
これらは,専門を問わずに取り込むことができます。
だから,私のような算数好きの者でも,学び続けたくなるのだな,と合点がいっています。

野口先生と関わりのある先生方の今年の連載論文テーマが決まりました。
その第1回目の論文も出そろいました。
どれもこれも,すごいです。
メールマガジン(無料)「Kyositu.comニュース」に順次,連載されます。
ぜひ,御登録ください。

---連載テーマ--
1.駒井 康弘「教師人生に活かす中国古典」
2.城ヶ崎 滋雄 「体育指導の3要素,身体のつくり・使い方,意識」
3.竹村 和浩「やり直しのための英文法―生成英語教則」
4.千葉 真 「思考を促す社会科授業」
5.関田 聖和「「楽書き」「楽習」で、学力向上」
6.照井 孝司「説明的文章の読解技術」
7.松澤 正仁「校長になってから学んだ指導技術」
8.中嶋 郁雄「心に響く叱り方」
9.鈴木 夏来「想像画の創りかた」
10.松尾 英明「心・技・体を育てる8の字・大縄跳びの指導」
11.藤本 浩行「育ち育てる教師力」
12.横山 験也「姿勢の教育」
13.山中 伸之「実感道徳研究」
14.岩瀬 正幸「考える力を育てる算数の授業」
15.井関 和代「子供が変わる作文指導」
16.神部 秀一「音読力を鍛えよう!」
17.山本 正実「教師のための『見える』仕事術」

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1月の予定

10年ほど前に退職をしたのですが,
あの頃は,時間が自由になって,存分に勉強できました。
かなり充電をしておいて,本当に良かったと思っています。
予想以上のスピードで,出かけることが増えています。

1月6日(金)は千葉で新年会です。
参加する先生が,超豪華です。
あの山中伸之先生と,中嶋郁雄先生です。
せっかく集まるので,研究所でミニ講演会も開きます。
お客さんを募集しないので,ほとんど密教講演会となります。
講演持ち時間は,一人30分ほど。
話が良ければ,続投もあり得ます。
その後,夕飯を食べて,スーパーホテル部を開催します。
ここでは,今年の年末に向けてのおもしろ話で沸き立つ予定です。
楽しみです。

1月9日(月)はチーム算数です。
城ヶ崎滋雄先生から,今日,電話があり,決まりました。
算数ソフトを使う授業のあれこれを検討します。
重要なことは,近未来の教室をイメージすることです。
そう遠くない将来,子ども達はipadなどを使って授業をするようになります。
その前の段階に,今,突入し始めています。
「無説明の指導」
これをしっかり意識するだけで,授業は効果的になります。

1月14日(土)は,横浜で「関西虎の穴」という集団が主催するセミナーで
算数について講演してきます。有田和正先生と御一緒します。
若い先生がお二人,算数で提案をしてくれます。
それだけで,十分立派です。
この二人の先生とは長いつきあいになればと思います。

 1月22日(日)は静岡で開催される行儀作法セミナーです。
親子で受講するセミナーです。
このセミナーに参加する親子には,
良いことがきっと起こります。
今という時代だからこそ,確かに立派と感じ取れる姿勢を
しっかりマスターすることができます。
セミナー修了後,鈴木文男先生と食事をする予定です。
楽しみです。

そうして,このお正月の2日から『源氏物語』を読んでいます。
まだまだ先は長いです。
でも,とても嬉しい発見がありました。
「長押での恋」を見つけたのです。
作法文献を読んでいて,
昔,長押の上で恋を語った二人がたことは知っていました。
でも,いったいどこにそのことが示されているのか,
分かりようがありませんでした。
それが,出ていたのです。
もう,これで十分OKです。
『源氏物語』は,私の大切な本となりました。

『雑兵物語 おあむ物語』(岩波書店)

元旦に本が届きました。
『雑兵物語 おあむ物語』(岩波書店)です。

研究所の藤原先生から話しに聴いていた本です。
いつか読んでみたいと思っていました。

まさか,お正月に届くとは思ってもいませんでしたので,
今年はさい先が良いと感じつつ,すぐに読みました。
実によい本です。

目当ては「おあむ物語」です。
でも,「雑兵物語」が先に書いてあるので,流れに乗って読みました。
「雑兵物語」には足軽の心得がしっかりと示されています。

敵の騎馬が来たら,まず馬に一発鉄砲を撃ちます。
それから侍を打ちます。これが基本です。
でも,相手が集団だったら,馬上の侍を打ちます。
馬が,暴れ馬のようになり,攪乱できるからです。

場に応じて,ねらいが変わります。
これは良いです。
何でもかんでも,いつも同じ,という訳にはいかないのです。
根本は相手を倒すことです。
倒すために,相手の状況に応じて,こちらも対応を変えていきます。
400年も前の足軽が,こういうことを考えているのですから,日本人は立派です。

「おあむ物語」は,もっと感動しました。
落城寸前の大阪城。
お城には,敵の生首が運ばれてきます。
この首の所に,お歯黒を塗るように仰せつかります。
そういう習慣(作法)があったからです。
塗るのは,今で言えば,高校生ぐらいの女の子です。
その女の子の名が「おあむ」です。
おあむは血なまぐさい生首の間で寝ることもあったそうです。

人の感覚は,時代によって,場によって,大きく変わることがわかります。
それでいて,時代に応じた礼儀作法が横たわっていることもつかめます。
このような具体的な内容が,時代の大きな流れを形成し,私に強く響いてきます。
実に,本は有り難いです。

 

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

今年は,良い年になります。面白い年になります。

今年,やってみたいことがあります。

1つめは,「算数ソフト活用セミナー」の開催
春~初夏のどこかで開催をしたいと考えています。
場所は,東京。講師の先生は,手弁当でもOKな方。

2つめは,「野口先生フレンズ本」の企画会議
本を作る前段階の活動ができる所までこぎ着けたいと思っています。
「教育は人が人に行う営み」です。
根幹にあるのは,教える人の人間性です。
自らを少しでも良い人間へと成長させようとする人。
それが,野口先生フレンズです。
そういう方々が力を寄せて御執筆される本は,
いったいどんな本になるのでしょう。
それを考え,
企画会議が開けるように前進したいと思います。

3つめは,10年先の夢を追うことです。
今年はそのスタートの年です。
思えば10年程前。
算数ソフトを初めて世にお披露目をしました。
会場はどよめきましたが,その後の懇親会は非常にクールでした。
時代が進んでいなかったからです。
でも,今はすっかり様子が一変しました。
算数ソフトは,どこの会場に行っても話題になります。
皆さんが使ってくださる時代になったのです。
今年始める新しいスタートにも,クールな時代が数年は続きます。
それでも前進をしていきます。
その先には,ホットな風が吹いているとわかるからです。

皆さん,良い年にしていきましょう!!

3年,重さのソフト,もうすぐできます!

秤の上皿に文鎮を載せました。
この文鎮,重くなると背丈が伸びます。
実際の文鎮は伸縮しませんが,そこはPCです。
学習意欲を高めるために,ちょっとした御愛敬として,
伸び縮みする文鎮にしました。

※ こういうのを「学習愛敬」と呼んでおきましょう。

紙などで教具を作るとき,こういった「学習愛敬」をちょっとまぶすことがあります。
無機質な計算プリントに,ちょっとカットを入れることも,「学習愛敬」の一つとなります。
ちょっとした事ですが,あると無いとでは,
受け取る印象が大きく変わります。

これと同じ事を,ソフト開発でも行うと,
やっぱり良い感じになります。
こう思うと,授業用のソフト開発に必要な力の一つとして,,
授業で使う教材を作る感覚があると思えてきます。

幸いなことに,私は,現役の頃,教具・教材の自作を得意としていました。
特に算数の教具・教材の開発は面白がってやっていました。
それが今ここにきて,大きく役に立っています。
感謝すべきは,教具教材を見てリアクションをしてくれた教え子です。

新しい年になりました。
今年も算数ソフト開発で多いに燃えます。

3年生の重さのソフト,作成中!

3年生の重さ。
作っておきたいソフトがあったので,朝からその制作をしています。

3種類の秤に同じ重さを載せると針はどうなるか。
それが見えるソフト。

そのイメージ図が右の画像です。
右から,1kg秤,2kg秤,4kg秤が並んでいます。
[桜]スライダーを動かすことで,同じ重さが秤にかかります。

すると,針はどうなるでしょう。
イメージ図のようになります。
これを見ると,自然と,針の向きに「きまりがある」と感じます。
どんなきまりなのか,それを考え始めます。
見ているだけで,頭の中は算数モードになります。

もちろん,3年の内容として,
1kg秤では,1kgを超えてはいけないことの復習もできます。
「1kgがすぐにやってきてしまう」という感触で体感できます。

このソフトは,「算数そのものの持つ面白さ」を表現できるソフトなので,
作っている私がとても楽しいです。

そうして,3つの針が表現するきまりは,6年で学ぶ比例の素地にもなっています。
子ども達が,どんな言葉でこの針の関係を説明するか,
それも楽しみです。
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このソフトの完成は年明けです。
今年も年越しの時間帯に算数ソフトの開発をします。
受験生だった頃から,ずっと続けていることで,
願いが叶うと信じています。
新年はきっと良い年になります。
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ソフトが完成したら, 「もっと!算数」サイトにアップします。

良い年をお迎えください。