『教育展望』(教育調査研究所)の11月号に,
有田和正先生の『学級づくりの教科書』(さくら社)の書評が載っています。
1ページ分,まるまるが書評でした。
書き出しは・・・
「著者(有田和正先生)は,授業の達人,特に,子どもたちから「はてな?」を生み出すネタを次々と発掘し,それをもとに子どもたちを「追究の鬼」に育てる社会科授業の名人として名高い。」
この書評を書いたのは,小島 宏氏。
財団法人教育調査研究所研究部長です。
各章の紹介が記されていて,
最後に,次のように書かれています。
「さすが,学級づくりの「教科書」というだけあって,基本的なことが具体的に示されていてすぐ役立ち,応用もきく内容構成になっている。若手教師やベテラン教師,そして指導的な立場の教師のテキストとして是非とも勧めたい一冊である。」
『学級づくりの教科書』に載っている,有田学級の子の文章を読むと,その実力の高さ,豊かさが伝わってきます。
私は,算数のネタとして,「とんち九九表」を教えていただいたことがあります。
さすが,有田先生!と思ったことを覚えています。
「算数・数学を好きにする会」のMLで,ホットな話題として出ているのが,面積の求め方を考えるソフトです。
『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』5年の5巻に収録されているソフトです。
「はさみ」機能を使って,平行四辺形を切り,ドラッグして移動。
これが簡単にできます。図形を最大16分割までできます。
ですので,子ども達の考えた方法で切り取って,動かして・・・とできます。
MLでホットな話題になったのは,画面の一番下にある「再現ボタン」です。
これを使うと,操作したことを再現してくれます。
ですので,「太郎君にやってもらったのをもう一度見てみましょう!」 と,全員で確認することができます。
この「再現ボタン」付きのソフト,平行四辺形の他に,三角形・菱形・台形・いろいろな形と揃っています。これだけ,入っていれば,理解の学習もしっかりできますね。
この「再現ボタン」について,MLで次のように話されました。
-----
藤本先生
授業後、「あの再現ボタンは、すばらしいです。子どもの考えを生かすことができます」と絶賛されました。どうしても、パワーポイントでは、教師が作ったものを流すになってしまいますが、子どもが見つけた台形の面積の求め方を、値打ちづけることができます。
私も、違う視点で、この「再現ボタンの効果」を再認識しました。
-----
工藤先生
再現ボタン、すごいですよね。
表示された図形を切ったり、動かしたりするだけでもすごいのに、再現までできてしまうので、校内研の現職教育で先生方に見せたときに、ずいぶんと感動されていた事を思い出しました。
実際の授業では、何度か繰り返すことで、発表した子の思考がぼやっとしていた子にも伝わり、再確認することでいやというほど、記憶に残ってしまう(確かに分かる)ということにつながり、理解度が抜群にあがったという記憶があります。
-----
藤本先生も工藤先生も,算数ソフトの使い方をどんどん研究しています。
授業力は,「教師の腕」と「優れた道具」で決まります。
お世話になっているほるぷ出版からハガキが届きました。
今月末,文京区から千代田区に移転します。
地図を見たら, 水道橋駅のすぐ近くのビルと分かりました。
水道橋は,さくら社から歩いて10分ぐらいです。
途中に国文学系の古本屋があり,
小学館からの帰りに立ち寄ったことがあります。
偶然,『言海』(古からある国語事典)を見つけ,購入しました。
帰りの電車の中で,さっそく『言海』を開きました。
古書の香りがプンとして・・・
ちょっと,ご近所迷惑だったかと思いつつ,
読み始めました。
戦前の言海を購入したので,
表記が今と違います。
なかなか読めなかったのが,下の字です。
┐
カギ括弧に似ている形の文字で,
至る所に出てきます。
文末によく使われているので,
あれこれ見比べること20分。
ようやく分かりました。
“事” “こと”
なのです。
水道橋は,私にとって『言海』の町なのです。
そこに,ほるぷ出版が引っ越ししてきますので,
これまで以上に,よいお付き合いができます。
担当の方に電話をしたら,
100人の会の次作を作るかも・・・
という事でした。
ですので,100人の会の再結成が,年内にあるかもしれません。
その時には,100人の会のMLでいち早くお知らせをします。
どうぞよろしくお願いします。
PHPから『小学生の行儀作法』を出しました。
文春新書の『明治人の作法』は大人向けです。作法の歴史などもいろいろと書いてあります。
岩波ジュニア新書の『行儀作法の教科書』は高校生・大学生・新入社員など若い人向けです。
このPHPからの『小学生の行儀作法』はタイトル通り小学生向けとなっています。
タイトルにある「恥をかかない」というのは,作法の入門的思考です。自分が気になる思考です。
作法を勉強すると,「人に不快感を与えない」という,人様を思いやる思考をします。
そういう意味で,「恥をかかない」というタイトルは,入門書ですよと言っているようにも読み取ることができます。
この本には,入門から,ちょっと深いことも載っています。
PHPのホームページからご注文するか,書店にご注文を!
自分のやっている仕事が,
少しだけジョブズに近いので,
この『スティーブ・ジョブズ 夢と命のメッセージ』(三笠書房)は共感を感じました。
「ぶっとんだスグレモノを
つくれるかどうか」
やっぱりそうなんだと思います。
--
ぶっ飛んだスグレモノ,と言えば,
私にとっては,
「ディレクター」という ソフトです。
よくぞ,これだけあれこれできるソフトを
開発してくれたものだと,
感心するやら,感謝するやらです。
何しろ,操作性が非常に良いです。
特に,プログラムの書き込みが,
どこから書いてもOKなので,
自分の思考に合わせて,
どんどん書き進めることができます。
そうして,使い続けていたら,
膨大な数の「算数ソフト群」へと
行き着いてしまったのです。
教室が盛り上がって,大喜びとなったり,
全員が90点を超えたり,
やる気の無かった子が,手を挙げたり,
「私を指して」光線を目から飛ばしたり,
嬉しい授業が全国で展開されています。
--
良い道具は良い作品を作ります。
良い本は良い思考を作ります。
ジョブズのこの本,オススメです。
来週末は,岩手県の花巻におじゃまします。 私のテーマは「『算数の原理』から国語科の指導を考える」です。 なかなか面白いです。 国語を数理的に解く話になるからです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 平成23年度「第7回鍛える国語教室in花巻」実施要項 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 期 日 平成23年11月26日(土) 2 場 所 花巻市文化会館 TEL 0198-24-6511 3 主 催 授業実践研究会・せせらぎ国語教室 4 後 援 花巻市国語教育研究会・和賀地区小学校国語研究会 5 講 師 野口芳宏先生(鍛える国語教室研究会主宰) 横山験也先生(教育ソフト開発研究所所長・「さくら社」社長) 6 研修日程 9:00 ~ 9:30 受 付 9:30 ~ 9:40 開会・日程説明 9:40 ~ 10:40 ◆講座Ⅰ 講演「算数の原理」から国語科の指導を考える 講師 横山験也 先生 10:40 ~ 11:00 休 憩 11:00 ~ 12:00 ◆講座Ⅱ 発問道場:発問力を鍛えよう 1年:新教材「ゆうだち」の発問づくり ”野口芳宏先生の発問指南” 12:00 ~ 13:00 昼食・休憩 13:00 ~ 13:50 ◆講座Ⅲ 説明的文章の模擬授業 3年:新教材「イルカのねむり方」 野口芳宏 先生 13:55 ~ 14:40 ◆ミニ講座 学習用語の系統化を提案する 「話すこと・聞くこと」領域 一関市立山目小学校 阿部 和実 「書くこと」領域 高知県南国市立稲生小学校 井関 和代 「読むこと」領域 説明的文章 青森県弘前市立第三大成小学校 駒井 康弘 文学的文章 花巻市立湯口小学校 照井 孝司 助言:野口芳宏先生 14:40 ~ 15:00 休 憩 15:00 ~ 16:25 ◆講座Ⅳ 講演「大学生から見える学校教育の原点」 野口芳宏先生から私たちへの提言・箴言 16:25 ~ 16:30 感想発表+閉会 ( 17:30 ~ 20:30 情報交流会 ) ------------------------- 7 参加費 5,000円 (昼食・飲み物代含) 4回目の参加者から1,000円の割引。 ※キャンセル:1週間前まで4,000円, 前日まで2,000円の返金。 当日のキャンセルは返金なし。 8 申込は,事務局までメールで下記をお知らせください。 hironobu◆rnac.ne.jp 照井裕悦 (◆を半角の@に直して御送信ください) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━