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『マッキンゼー経営の本質』

遅ればせながら,海外旅行の保険に入りました。
これで万一の時も安心です。

日本は海外旅行がしやすい国と聞いています。
VISA無しで行ける国が,たくさんあるからです。
ひとえに信頼を築いてきた先輩方のおかげです。

でも,私の行くバングラデシュはまだVISAが必要です。
手続きをして,VISAをいただきました。パスポートに張り付いています。
このVISAを見ると,私も微力ですが,日本人の信用を高める方向で活動をしたいという思いが湧いてきます。
いつの日にか,バングラデシュと日本の交易が深まり,VISA無しで行き来できる日がやってきます。
その日が少しでも近づくように,私も心がけを正して行動してきたいと思います。
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b7746『マッキンゼー経営の本質』
この本を読んで,グッと来たのは理念をしっかり持てというところです。
理念といわれても,学校経験が長かった私にはちょっとすっきりしないのですが,まあ,「校訓」とか「学年訓」とかいった「訓」として把握すると,かなりよくわかります。

この「訓」は「家」という字のウ冠の下の横棒。天井板のような一画に位置しています。
b7745家にしろ,学校にしろ,会社にしろ,組織という所は訓で示されたことより広い範囲の内容を含んでいますが、基本的には訓を守って,訓を目指して人々が諸活動をします。

そんな風に思っているので,そこにこの本の話を落とし込んでいくと,なるほどと思えてきました。

訓に向かって力を発揮することを「忠」と言います。
訓がはっきりしていて,それが繰り返されている学級は,普通,良い感じにまとまります。忠義者の学級になるからです。
例えば,「気合い」とか「協力」なんて言葉を学級訓,あるいは先生訓として打ち出すと,これもまとまりが良くなります。大阪ではこの話もしてみたいと思います。でも,大阪に着いたらすっかり忘れているかも知れません。
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中学の入試問題に

『行儀作法の教科書』長く生きていると,面白いことと出会うものですね。
1通の封書が会社に届きました。
開けてみると,私が書いた本の一部が,中学の入試問題に採用されているので,それを会員向けwebに掲載したい,とのことです。
受験向けのサイトのようです。

入試問題に採用された本というのは,右の『行儀作法の教科書』です。
どこが用いられたのかわかりませんが,日本人として大切な行儀作法が出題されたのだと思います。
これは実にありがたいことです。

『行儀作法の教科書』から入試問題を出題したのは青山学院横浜英和中学校だそうです。
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「行儀作法で一番重要なのは何ですか?」と問われたら,皆さんはどう答えるでしょう。
歴史的にも論理的にも体験的にも,「自分の姿勢を良くすることです」と答えるのがベターと思っています。
自分の姿勢がきちんとすると,他の所作も姿勢に比例して丁寧になります。
また,見ている人も,姿勢の良い人の所作としてみるので,少々立派に感じ取ってくれます。

行儀作法は所作です。手や顔や体や腰などで表現する仕草です。
その動きをする中心・根本は体なので,その体の軸がしっかりしていれば,後は枝葉です。
長幼,師弟,前後,表裏などの対を考えれば,大筋良い感じで過ごせます。

姿勢を良くしつつ,伸びやかに愉しげにいることです。
これが作法を楽しんでいる人の姿です。
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「先生、1日中算数でもいいよ」

山中伸之先生が発行している「実感教育メルマガ」を,私も登録しています。
嬉しいことは,授業のレベルを上げるためのあれこれが,とってもわかりやすく記されていることです。
先輩の先生と,若い後輩の先生の会話をベースとした,臨場感あるメルマガです。
ちょっと読んでみたいという先生,こちらからメルアドを登録してください。
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「実感教育メルマガ」に,算数ソフトのことが載っていました。
ちょっと,引用しますね。
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b7752_2「それから、算数で盛り上がるのは、算数ソフトを使ったときだよね」
(「子供が夢中で手を挙げる算数の授業」)

「あ、この前紹介してくださったソフトですね。私のクラスの子供にも大人気で、算数は苦手であまり好きじゃない雄太君が、先生、1日中算数でもいいよって言ってたんですよ。うれしくってお母さんに電話しちゃいました」

「そうでしょう。子供は大喜びだよね。それに理解も深まるからすごくいいしね」
「今度、雄太君のお母さんにも見せてあげようと思います」
「うん。雄太君に限らず、学級懇談会などでお母さん方に見せるといいよね。
こんな勉強の方法もありますっていう感じで」

「そうですね。今度やってみます」
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驚きの内容です。
若い先生が算数ソフトを使ったら,「先生,一日中 算数でもいいよ」って言われたのです。
こんな嬉しい言葉,なかなかもらえないです。
算数好きの私も,現役の時に一回も言われたことがありません。
いかに面白い授業だったのか,それが良く伝わってきます。
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算数ソフトを使うと,一気に燃え上がり,「やる気200%」状態になる子が出てきます。
それが算数苦手,算数嫌いの子だったら,まさに,指導チャンスです!!

「もしかして,算数が好きなんじゃないの」と聞くのです。
すると,たいてい肯定してきます。
これで算数への心が変わります。

続けて,言いましょう。
「きっと,生まれつきかも知れないな。」
こうして生まれつき算数好きとセットされてしまうと,子どもの気質が変わります。

押さえで,「家でちょっとでも算数をやったら,見せてね」とでも一言言っておくと,明日がそれなりに楽しみになります。

心を変えて,気質まで良くしていける職業,それが先生なのです。
尊い仕事です。

算数ソフトを使って授業をすると,子ども達がとっても喜びます。
やる気もすごいです。
その流れに乗ってあげると,子どもも変わってきます。
『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』
お勧めです!!
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バングラデシュへ,来週!

b7837スウッと聞き惚れてしまう「語り力」を持つ,山中伸之先生のセミナーが大阪で開催されます。
「硬派な学級はこうつくる!!山中流学級経営~1年間の見通し~」
3月26日(土)。大阪のたかつガーデンにて。
大阪近郊の先生,是非,参加してみて下さい。語りが本当にすごいですから!
説得力を高めたい先生も,是非!
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今度の月曜日,バングラデシュへ出立です。
その日のダッカの気温は,最高気温35℃,最低気温25℃とネットに出ていました。
嬉しいですね。真夏です!

教育の関係の方とミーティングをして来るのですが,もしかしたら,現地の小学校を見学できるかも知れません。
そうなったら,これはたまらないですね。
ダッカの教室,見てみたいです。
ダッカの授業も見たいです。
できれば,算数ソフトIMを映し出して,ダッカの子の反応を見たいです。
そうして,子ども達に感想を聞いたり,学校のことを聞いたり・・・。
夢のようです。

帰りの飛行機はインドのデリー空港で乗り継ぎとなります。
ここで8時間以上の時間調整となります。
結構な時間があるのですが,チームIMの皆さんがあれこれ算段して下さり,インドに入国できることになりました。
そうして,とある方とお話をしてきます。

「いつかは,インドの小学校も!」と熱い夢を持っています。
「インド算数+算数ソフトIM=最強」といった思いも湧いてきます。
夢は広がります。
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野口塾の懇親会での盛り上がり話

4月3日(日),大阪でお話をします。
テーマは「笑いのバロメーターを吹っ飛ばせ!1年中大爆笑するクラスに」です。
笑いのある雰囲気作りに必要な力。
テンポとか,脱線とか,少しバカになるとか,役者になることとか,そういった通俗的なこともありますが,もし,本気で笑いの力をつけたいと思ったら,私は次の2つを身につけることをお勧めしています。
「実況」と「論証」です。
その方法をお話し,簡単に練習もしてもらおうと思います。
関心のある先生,是非,お越し下さい。
たいてい,おもしろいです。
勢い余ったら,道徳の話もするかと思います。こちらも,面白いです。
「道徳は明るいか,それとも暗いか」,このあたりから話すかも知れません。
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野口塾の一つの楽しみ。それは懇親会。
今回は若い人が多かったので,ちょっとかまってしまいました。

あれこれ話して,お開きになる頃に,「さくら社に就職したい」と言い出す青年がいたのです。
これは珍しいと思いつつ,すかさず,「予防注射をしても泣かないな」と聞きました。もちろん,にっこり笑いながら。
普通なら,元気よく,「泣きません!」と返ってくるところですが,彼は関西の出身なのでしょうか。「注射は苦手で・・・」と言ったのです。このかわし方,たいしたものです。

b7754_2予防接種や注射は,子ども達に「大事の前の小事」を教える好材料なのです。
大事な体の健康を維持するためにする,少々痛みを伴う予防接種。
ここから,何か大きな事を目指すときには,「恐そう」「痛そう」「無理そう」など怖じ気づくような壁や穴が自分に向かってくることが,伝わりやすくなります。
本当はビビッていても,そこをちょっと突っ張って笑顔で腕を出すから,前進できるのです。

そんな事をふっと思いだしたので,青年に注射と言いました。
ですが,青年にはこの文脈が見えていません。
それなのに,良いかわし方をしていました。
好青年です。
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若い人たちとテーブルを囲んだので,道徳の話をしました。
その中で,かなり強いインパクトを与えたのは,「“生きる”とはどういうことか」でした。

生きるには「困難」と「習得」の2つの種類があり,その裏が1つ。
合計3つを押さえておけば,大方ぶれない話ができるようになります。
そうして,押さえで「正しく生きた人はどうなるか」までがわかれば,ほぼ完璧です。
今回は,押さえの話はしませんでしたが,「正しさ」の話などもしたので,皆さん喜んでくれました。
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野口塾で驚いてしまったこと

b7755南平小学校で開催された野口塾。
濃厚なお話が続きます。こういう話に触れることができるので,私も相応の本を読む気になり,ちょっとはマシな方向に歩めているように思います。

この会場で,『詩歌の鑑賞 授業の教科書』が発売になりました。
教科書に出てくる詩歌の発問づくりの考え方がぎっちり書かれています。
購入された先生,好かったですね。
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参加者の中に大学生が結構いました。
せっかくなので,何人かの大学生に,「自分の部屋に本が何冊ある?」と尋ねました。
多い学生は60冊。
少ない学生は10冊。

何とも唖然です。
同じ話を,20代の須永先生にしました。
「6000冊」

本が自分の部屋にたくさん並んでいたら,学ぶ方向への雰囲気が自然とできてきます。
読んでない本がたくさんあっても,本が並んでいれば,その気になって進んでしまいます。
「雰囲気は人の歩みの原動力」です。
気がつくと,本を読んでいる側の先生になっています。

大学時代,空手部に入りました。
新人ですから,空手に必要な体ができていません。
先輩から,足腰を鍛えるよう言われました。
土台をしっかりさせないと,突いても蹴っても威力が出ないからです。
空手を学ぶ場に入った新人に,「鍛えなくても良いよ」という先輩は一人もいません。

野口塾という学びの場に来ている学生に,「本は無理して買わなくていいんだよ」なんて言う先輩がいたら,それは滑稽です。
「無理をしてでも,本は買え」「一食,二食抜いても,本を求めろ」と強く進めてこそ,まともな先輩というものです。

伸びて欲しいと思えば,刺激的な言葉が自然と出てきます。
「卒業するまでに,最低100冊。
100冊以下は数の内に入らない」
と,話しておきました。
100冊は並んでいてほしいです。
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